2007-10-08   思考  
 また忙しくなってきました。

 今行ってる会社のエレベータに検査票が貼ってあるのですが。
 
 「弊社発行の正本には「日分」の刻印(穴)があります。






 これさあ、言わなければいいのに。なんだろ、偽造する人が、ふんふん、って、読んじゃうじゃん。「なるほど、刻印をつければいいのか。刻印って何だろう、あ、穴って書いてある!」って。刻印という言葉を知らない人まで救っている。何だ、この偏差値40からの大学受験みたいな親切フレーズは。こっそり刻印打っておいて、偽造みつけたときだけ「あーっ! 穴ないから偽造ー!」てやればいいのに。

 言わなくてもいいことまで言っちゃう人が居る。

 よく仕事でデータセンターへ行くんですけど、あのー、サーバが、ところ狭しと置かれている。耐震の施設で停電の対処とかもしっかりしてくれるので、まあ、普通にビジネスでなんかやろうとしたら大抵そういうとこにサーバを預けるんだけど、ふつうデータセンターって、こう、何やってるかわかんないような雑居ビル風になっていることが多いんですよね。
 まあ、むやみに敵を作らないためだと思うんだけど、あの、最近行ったところが、なんか、外に「○○データセンター」ってでっかく書いててめちゃくちゃびっくりした。結構有名どころのWebサービスもここ使ってるみたい。サイバーテロの標的にするならここだ。

 あとこの前妖怪人間ベムについて調べることがあったので調べてて。
 で、キャラクター紹介とか見てたら、本編が見たくなって、ちょっとストーリーをチラ見しようと思ったのですが。
 http://www.bem-tv.com/episode_index.html

 死んでるし。ベム。見る気なくすわ。なんだろ、なんで昇順に書かないのか理解に苦しむ。





2007-09-17   思考  
 昔は、いよいよ食べ物に困ったら、武器を持って隣の敷地の畑を占領することが生き延びるためのミッションだった。そのうち、国が形成され、城単位でコミュニティが作られると、隣の畑を占領する行為は隣国の城を攻め落とすことにすり替わった。

 同じ目的でも、ミッションはダイナミックに変わる。時代、技術、社会のバランスによって。

 友達が、「大都市は物騒だからロボットに乗って移動したい」と言い出した。
 「どんなのに乗りたいの?」と聞いたところ、ピンクでキラキラしたやつ、と答えたので、これはたぶん、中に女の子が乗っていることは容易に推測されてしまう。

 こうなると、痴漢ロボットは、ピンクのキラキラしたロボットを撃破することがミッションになる。痴漢は自分のロボットを強くするためにに機械工学を学び、改造してチューニングを繰り返す。このパラダイムシフト。

 そして、四年戦争を経て倒したピンクのロボットの中に居たのがおっさんだった時の衝撃。


 まあ、それはいいけど、エロのためにロボットを強くする、というのは、意外にモチベーションが上がるのかもしれない。「黄金つくりてー!」っていう欲望から錬金術師が次々に化学物質の性質を解き明かしていったように、「ぐへへへへ! ぐへへっへー!」とか言いながら恐ろしい速さで発展していく科学技術も、悪くない。悪いか。




2007-09-06   思考  
 犬のマーキングって、あるじゃないですか。
 いまだに、よく仕組みが分かってない。あれは何なの。その、例えば電柱にマーキングするじゃないですか。そうすると、電柱付近がうすらぼんやりとその犬のテリトリーになるの? それとも、もっとしっかりルールがあって、付近の3点の電柱にマーキングをするとその3点でできる三角形の内側が犬のテリトリーになる、とかなの?

 もし後者だとしたら、実は犬たちは、街を舞台にしたものすごく壮大なパズルゲームを楽しんでいるのではないか、という気がしてきた。

 このゲームの大まかなルールは次のとおり。

# 自分がマーキングした3点以上の点からなる多角形の内側がテリトリー。




# 電柱を飛び越えてマーキングが可能だが、テリトリーの強度が下がる。




# 他の犬が、自分のテリトリー内により強いテリトリーを作成した場合、自分のテリトリーは消滅するか、削られる。




あとは、小さいルールがいくつもあって、ゲームをより深いものにしている。

# テリトリーの強度はその犬の力に依存する。例えば同じ3点をマーキングしたとしても、大型犬と小型犬では、大型犬のほうが強いテリトリーを形成できる。大型犬は電柱数本飛び越えてのテリトリー形成でも十分な強度を確保できる。

# テリトリーの強度は時間とともに下がる。大型犬は、特に下がり幅が大きい。

# テリトリー形成の一角にうんこを使うと、強度が飛躍的に上がる


 例えば、大型犬の一般的な作戦としては、どこかにうんこをしてそれを核とし、強いテリトリー形成力をたてに、うんこから比較的遠くにおしっこを数箇所ずつして広範囲をカバーする、ということになるだろう。
 逆に、小型犬は、そのテリトリーの中で小刻みにマーキングをしていくことになるんだろう。ただし、小刻みにマーキングしたとしても、小型犬の形成できるテリトリーの力は弱いので、大型犬のテリトリーの中で打ち消されてしまい、テリトリー形成すらできないかもしれない。
 でも、時間が経つと大型犬のテリトリー強度は下がっていく。一方、小型犬のそれは、時間経過に強い。そして、ある時刻を境に、小型犬のテリトリーの強度のほうが上回り、仕込んだテリトリーがいきなり出現する。小型犬の間ではサブマリン戦法と呼ばれている、伝統的な手法だ。

 一日で出るおしっこ・うんこの量は限られている。それをいかに有効に使うか、ということで、犬は頭がいっぱいなのだ。寝てるんじゃない。考えてるんだ。わがままを言って引っ張っているんじゃない。そっちの道へ行かないと、負けてしまうんだ。散歩へ行きたくないんじゃない。今じゃないんだ。

 犬を飼っている方は、是非是非、彼らのゲームの邪魔をしないようにしていただきたい。でもうんこはできれば拾っていただきたい。




2007-09-04   思考  
 そういえば、富士山登ったのに、疲れなかった。

 疲れすぎも、なんだか老いを感じてヘコみますけど、全く疲れなかったってのも、これはこれで怖い。俺生きてるのか? っていう、そのあたりが揺らぐ。実は俺死んでんじゃないかな。言って? もしそうなら言って? 言いづらかったらなんか、ほら、今はさ、メールとかあるじゃない。あーでもメールで「シ ン デ ル ヨ」とかむちゃくちゃ怖いな。メールはやめて。やっぱ直接言って。

 まあ、それはいいや。そう。疲れなかったんですよ。山頂まで、息が切れることが無かった。足も痛くなることはなく、まあ、1日遅れで筋肉痛が来るんだろう、と思って温湿布を用意して待ち伏せていたのですが、待てど暮らせど来ない。

 そう言っているうちに1週間が経ってしまった。心配である。道に迷っているのではなかろうか。交通量の多い国道をなかなか渡れないでいるのではなかろうか。来たら、思いっきり抱きしめてやろうと思う。こいつめ! 心配かけやがって! って。そのあと温湿布で瞬殺する。得意の温湿布はさみ貼りで。

 代わりといってはなんだけど、むちゃくちゃ疲れている人を見た。
 
 先週の土曜日、午前中に、家に4つ荷物が届く予定で、ずっと待機してたんですけど、待てど暮らせど来ない。心配である。天狗にさらわれたのではなかろうか。答えが人間になるなぞなぞが解けなくて先へ進めないのではなかろうか。

 で、まあ、俺も外出たかったんで、荷物送った人に、今どうなってんのか確認してもらったんですよ。そしたら、業者は「アレ、居なかったんで不在票入れましたよ」なんて言ってるらしい。これにはかなり怒り心頭で。こっちは、午前中だけでなく午後の半分くらいを潰して、こう、待ち構えているのに。今すぐ持ってこい、と。まあ、そうは言いませんけども、まあ、再送してもらうことに。

 そしたら、ものすごくやせたおじさんが、ヒイ、ヒイ、と、あの、文字通り、ヒイ、ヒイと言いながら荷物を運んできた。
 たぶん、あれだ、あの、たぶん普段はデスクワークの人ですわ。配達の人がみんな出払ってたか、今回の不手際の責任を取らされたか何かは知らないですけど、おそらく人生で初めて荷物を運搬している。はじめてのおつかい。

「すみません、ヒイ、手違いで、ヒイ、ヒイ」

 もう、なんだろ。「手違いってどんな?」という言葉が喉まで出掛かってるんですけど、責められないですよ。こんな死にそうな人は初めて見た。

 で、あの、荷物は合計4箱あったんだけど、うちの前が私道なので車が入れなくて、遠くの駐車場からダンボールを1つ1つヒイヒイ運んで来るのね。もう、何も言えないですよ。

 でも、最後の箱はこう小さい、小脇に挟めるくらいのサイズのやつだったんだけど、それもヒイヒイ言いながら持ってきたので「うそつけ!」と思った。




2007-09-01   思考  
 前に、講演会行ったんですよ。で、最近はネットってすごいね、みたいな話になって。なんか映像とか音声とかを簡単にアップできる、と。
で、「今日もこの講演を録音してるお客さんが居るでしょうね」みたいなことを言ったんですよ。一応なんだろ、パンフに録音禁止って書いてあったんですよ。まあ、でも居るでしょうね、みたいな、軽い流れだったんですけど。

 そしたら、まえの客が、マイクをくっつけたiPodをガコーン! て落とした。どんだけ気が弱いんだ。お前に録音する資格は無い。iPodでJ-POPを聴きながら帰れ。途中で電池なくなれ。

 まあでも、自分のこと言われているみたいでドキー! ってなるのは、なんとなくわかる。

 大学1年の時か。履修してない授業に潜入したことがある。なんか時間が空いたので、興味本位で。200人の大教室で、1人くらい増えてもわからない感じだったので、すみにちょこんと紛れ込んだ。
 いまだに、何の授業だったのか良くわからない。あ、でも板書で、タコの絵を書いていた。何の授業だったんだろう。良くわからない。
 まあ、それはいいんだけど、そう、その授業で開口一番、「今日は人数が多いねえ」って言ったんです。ギャアアアア! ドキドキドキドキ! 俺のことかー!
 そしたら、なんだ、なんてことはない、プリントを配るために院生が3人くらい手伝いに来ていて、それを指して言っただけで。
 でもあれは一瞬心臓止まったなあ。弱い。別にそこまで怯えなくてもいいのに、一瞬で言い訳考えたもの。

「先輩が、なんか、すごく良い授業だから聞いておけって」

 あれだよ。先生を喜ばせて自分の悪さを覆い隠そうとする、とても卑怯な手口。卑怯だなあ。しかもそれが見透かされたときの恥ずかしさと言ったらないだろうなあ。こういう卑怯話はいっぱいあるんだけど、それはまた今度。

 そう、ドキーってなる話ね。

 もう半年以上前だけど、「産む機械」発言が問題になったじゃないですか。
 あれで、こう、うまーく人類の中に潜伏した悪いアンドロイドの女みたいなのが居て、ドキー! ってなってたら面白いなあ、ということを考えてた。「ア、アタイのことを、まさか、機械だと見破ったのかい?」みたいな。アンドロイドがアタイって言うかどうかは知らないけど。言うんじゃないの? 言わないか。でも本当は言うんじゃないの?




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