桃太郎さん、桃太郎さん。お腰ににつけてるものは何ですか?
へえ、きびだんご。きびだんごって言うんですね。おいしそうですね。
その、きびだんご、ですか、きびだんごね、いっぱいありそうですね。ね、いっぱいありますよね。
あの、それ、もし良かったら1つもらえませんか。
あ、ほら、おすわり出来ますよ私。かわいいでしょ。おすわりかわいいでしょ!? ちょこん! ちょこり〜ん!
あと回ったり。くるりんぱ! おだんごくださいな!
あれっ、じゃあもう一回行きますね、くるりんぱ! からの〜ちょこり〜ん!!! はい、だんご……あれ?
え? はあはあ。鬼退治に。へえ〜ご立派ですね。さすが桃太郎さん。あと私ね、ほら。立てるんですよ。10秒くらい。ほらっ! ほらほらっ! すごいでしょ! はい、だんご……あれ?
あーもうはいはい、すいません! 私が悪うございました! 出し惜しみしました! はい! 歩きま〜す! ホイ! ホイ! ホイ! ホイ! ホイ! はい、だんご……あれ?
はい、それはさっき聞きました。鬼退治行くんですよね。すごいですね。あ、そうだ! 最近覚えたやつ! 刀で斬る真似してください。ホントに斬っちゃ嫌ですよ? はい、そう、ズバッ! や〜ら〜れ〜た〜! パタン。
なーんちゃって。ほんとに斬られたみたいだったでしょ? これあんまり出来る犬居ないっすよ? 良かったですね見られて。はい、だんご……あれ?
ん? 誰がですか? これからですか? いや、ちょっと都合悪いですね。え? なんか、あれです。呼ばれてるんです。あの、親戚が来るから、家に居ろって、なんか親が言ってて。良くわかんないんですけど、おまえは居ろって。次は行けると思うんですけど。次行きますよ。連絡してもらえれば。
あーじゃあ、分かりました! あれやっちゃいますか! ちょっと待っててくださいね。すぐ戻りますから!
じゃ〜ん、三輪車に乗って再登場〜! あれ、どこいったんですか桃太郎さ〜ん!
ギコギコ……
へえ、きびだんご。きびだんごって言うんですね。おいしそうですね。
その、きびだんご、ですか、きびだんごね、いっぱいありそうですね。ね、いっぱいありますよね。
あの、それ、もし良かったら1つもらえませんか。
あ、ほら、おすわり出来ますよ私。かわいいでしょ。おすわりかわいいでしょ!? ちょこん! ちょこり〜ん!
あと回ったり。くるりんぱ! おだんごくださいな!
あれっ、じゃあもう一回行きますね、くるりんぱ! からの〜ちょこり〜ん!!! はい、だんご……あれ?
え? はあはあ。鬼退治に。へえ〜ご立派ですね。さすが桃太郎さん。あと私ね、ほら。立てるんですよ。10秒くらい。ほらっ! ほらほらっ! すごいでしょ! はい、だんご……あれ?
あーもうはいはい、すいません! 私が悪うございました! 出し惜しみしました! はい! 歩きま〜す! ホイ! ホイ! ホイ! ホイ! ホイ! はい、だんご……あれ?
はい、それはさっき聞きました。鬼退治行くんですよね。すごいですね。あ、そうだ! 最近覚えたやつ! 刀で斬る真似してください。ホントに斬っちゃ嫌ですよ? はい、そう、ズバッ! や〜ら〜れ〜た〜! パタン。
なーんちゃって。ほんとに斬られたみたいだったでしょ? これあんまり出来る犬居ないっすよ? 良かったですね見られて。はい、だんご……あれ?
ん? 誰がですか? これからですか? いや、ちょっと都合悪いですね。え? なんか、あれです。呼ばれてるんです。あの、親戚が来るから、家に居ろって、なんか親が言ってて。良くわかんないんですけど、おまえは居ろって。次は行けると思うんですけど。次行きますよ。連絡してもらえれば。
あーじゃあ、分かりました! あれやっちゃいますか! ちょっと待っててくださいね。すぐ戻りますから!
じゃ〜ん、三輪車に乗って再登場〜! あれ、どこいったんですか桃太郎さ〜ん!
ギコギコ……
よく犬と骨ってセットみたいな感じでロゴになってたりしますけど。
犬のおもちゃにも、骨の形をしてるものや、骨のかたちにわざわざ作ったガムなんかもある。
あれ、犬としてはどう思ってるんだろう、とよく考える。
犬って、骨があればまあ骨ずっとかじってますけど、肉つきの骨ならそっちのほうが良いと思うよ?
っていうか、骨と肉を置いたら、確実に肉行くじゃん。
なんだろ、肉をあげずに骨をあげてるのは人間で、それをかじってたら、なんか人間に骨好きと思われてしまった。
すっげえショック。俺なら次の日からおすわりって言われたら体育座りする。まあそれはそれでなんか動画サイトを賑わしてしまいそうだけども。
ふと昔居た会社のことを思い出した。
そのビルには、マズい食堂みたいのがあったんだけど、唯一許せたのがうどんだったので、うどんを結構食べてたら、周りからうどんのヤスノリ、みたいな感じで呼ばれるようになった。
いや、うどんは、特に好きじゃないよ? この中で選んでるからだよ? 変なキャラづけはしないでくれるかな!
でも、結構前に、当時の仕事仲間と飲んだときに、その社員食堂が「うどんの隠れた名店」として雑誌か何かで取り上げられていたことを聞いて、思わず、「あ、やっぱり?」って言ってしまった。
何が「あ、やっぱり?」だ。そこまでとは思ってなかっただろ。
なんだろ、犬も、あれだよ。例えば骨を食べる宇宙人みたいのが地球を制圧したとき、「あ、僕も骨好きだよ? 一番好き!」みたいな顔するんだろうな。
犬のおもちゃにも、骨の形をしてるものや、骨のかたちにわざわざ作ったガムなんかもある。
あれ、犬としてはどう思ってるんだろう、とよく考える。
犬って、骨があればまあ骨ずっとかじってますけど、肉つきの骨ならそっちのほうが良いと思うよ?
っていうか、骨と肉を置いたら、確実に肉行くじゃん。
なんだろ、肉をあげずに骨をあげてるのは人間で、それをかじってたら、なんか人間に骨好きと思われてしまった。
すっげえショック。俺なら次の日からおすわりって言われたら体育座りする。まあそれはそれでなんか動画サイトを賑わしてしまいそうだけども。
ふと昔居た会社のことを思い出した。
そのビルには、マズい食堂みたいのがあったんだけど、唯一許せたのがうどんだったので、うどんを結構食べてたら、周りからうどんのヤスノリ、みたいな感じで呼ばれるようになった。
いや、うどんは、特に好きじゃないよ? この中で選んでるからだよ? 変なキャラづけはしないでくれるかな!
でも、結構前に、当時の仕事仲間と飲んだときに、その社員食堂が「うどんの隠れた名店」として雑誌か何かで取り上げられていたことを聞いて、思わず、「あ、やっぱり?」って言ってしまった。
何が「あ、やっぱり?」だ。そこまでとは思ってなかっただろ。
なんだろ、犬も、あれだよ。例えば骨を食べる宇宙人みたいのが地球を制圧したとき、「あ、僕も骨好きだよ? 一番好き!」みたいな顔するんだろうな。
犬のマーキングって、あるじゃないですか。
いまだに、よく仕組みが分かってない。あれは何なの。その、例えば電柱にマーキングするじゃないですか。そうすると、電柱付近がうすらぼんやりとその犬のテリトリーになるの? それとも、もっとしっかりルールがあって、付近の3点の電柱にマーキングをするとその3点でできる三角形の内側が犬のテリトリーになる、とかなの?
もし後者だとしたら、実は犬たちは、街を舞台にしたものすごく壮大なパズルゲームを楽しんでいるのではないか、という気がしてきた。
このゲームの大まかなルールは次のとおり。
# 自分がマーキングした3点以上の点からなる多角形の内側がテリトリー。
# 電柱を飛び越えてマーキングが可能だが、テリトリーの強度が下がる。
# 他の犬が、自分のテリトリー内により強いテリトリーを作成した場合、自分のテリトリーは消滅するか、削られる。
あとは、小さいルールがいくつもあって、ゲームをより深いものにしている。
# テリトリーの強度はその犬の力に依存する。例えば同じ3点をマーキングしたとしても、大型犬と小型犬では、大型犬のほうが強いテリトリーを形成できる。大型犬は電柱数本飛び越えてのテリトリー形成でも十分な強度を確保できる。
# テリトリーの強度は時間とともに下がる。大型犬は、特に下がり幅が大きい。
# テリトリー形成の一角にうんこを使うと、強度が飛躍的に上がる
例えば、大型犬の一般的な作戦としては、どこかにうんこをしてそれを核とし、強いテリトリー形成力をたてに、うんこから比較的遠くにおしっこを数箇所ずつして広範囲をカバーする、ということになるだろう。
逆に、小型犬は、そのテリトリーの中で小刻みにマーキングをしていくことになるんだろう。ただし、小刻みにマーキングしたとしても、小型犬の形成できるテリトリーの力は弱いので、大型犬のテリトリーの中で打ち消されてしまい、テリトリー形成すらできないかもしれない。
でも、時間が経つと大型犬のテリトリー強度は下がっていく。一方、小型犬のそれは、時間経過に強い。そして、ある時刻を境に、小型犬のテリトリーの強度のほうが上回り、仕込んだテリトリーがいきなり出現する。小型犬の間ではサブマリン戦法と呼ばれている、伝統的な手法だ。
一日で出るおしっこ・うんこの量は限られている。それをいかに有効に使うか、ということで、犬は頭がいっぱいなのだ。寝てるんじゃない。考えてるんだ。わがままを言って引っ張っているんじゃない。そっちの道へ行かないと、負けてしまうんだ。散歩へ行きたくないんじゃない。今じゃないんだ。
犬を飼っている方は、是非是非、彼らのゲームの邪魔をしないようにしていただきたい。でもうんこはできれば拾っていただきたい。
いまだに、よく仕組みが分かってない。あれは何なの。その、例えば電柱にマーキングするじゃないですか。そうすると、電柱付近がうすらぼんやりとその犬のテリトリーになるの? それとも、もっとしっかりルールがあって、付近の3点の電柱にマーキングをするとその3点でできる三角形の内側が犬のテリトリーになる、とかなの?
もし後者だとしたら、実は犬たちは、街を舞台にしたものすごく壮大なパズルゲームを楽しんでいるのではないか、という気がしてきた。
このゲームの大まかなルールは次のとおり。
# 自分がマーキングした3点以上の点からなる多角形の内側がテリトリー。
# 電柱を飛び越えてマーキングが可能だが、テリトリーの強度が下がる。
# 他の犬が、自分のテリトリー内により強いテリトリーを作成した場合、自分のテリトリーは消滅するか、削られる。
あとは、小さいルールがいくつもあって、ゲームをより深いものにしている。
# テリトリーの強度はその犬の力に依存する。例えば同じ3点をマーキングしたとしても、大型犬と小型犬では、大型犬のほうが強いテリトリーを形成できる。大型犬は電柱数本飛び越えてのテリトリー形成でも十分な強度を確保できる。
# テリトリーの強度は時間とともに下がる。大型犬は、特に下がり幅が大きい。
# テリトリー形成の一角にうんこを使うと、強度が飛躍的に上がる
例えば、大型犬の一般的な作戦としては、どこかにうんこをしてそれを核とし、強いテリトリー形成力をたてに、うんこから比較的遠くにおしっこを数箇所ずつして広範囲をカバーする、ということになるだろう。
逆に、小型犬は、そのテリトリーの中で小刻みにマーキングをしていくことになるんだろう。ただし、小刻みにマーキングしたとしても、小型犬の形成できるテリトリーの力は弱いので、大型犬のテリトリーの中で打ち消されてしまい、テリトリー形成すらできないかもしれない。
でも、時間が経つと大型犬のテリトリー強度は下がっていく。一方、小型犬のそれは、時間経過に強い。そして、ある時刻を境に、小型犬のテリトリーの強度のほうが上回り、仕込んだテリトリーがいきなり出現する。小型犬の間ではサブマリン戦法と呼ばれている、伝統的な手法だ。
一日で出るおしっこ・うんこの量は限られている。それをいかに有効に使うか、ということで、犬は頭がいっぱいなのだ。寝てるんじゃない。考えてるんだ。わがままを言って引っ張っているんじゃない。そっちの道へ行かないと、負けてしまうんだ。散歩へ行きたくないんじゃない。今じゃないんだ。
犬を飼っている方は、是非是非、彼らのゲームの邪魔をしないようにしていただきたい。でもうんこはできれば拾っていただきたい。
こんなのも書いたよ。
ケイコの発言:
こんばんは。
雄二の発言:
こんばんワン!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
先輩の犬を預かっている。
ケイコの発言:
へえ。種類は?
雄二の発言:
えーとねえ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
えーと。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
さっき覚えたんだけどなあ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
ああ。
雄二の発言:
知ってるの!
ケイコの発言:
知ってるよ。
雄二の発言:
どうやって覚えたの!
ケイコの発言:
どうやってって。普通に。
雄二の発言:
ぜんっぜん頭に入ってこない。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
仕方ないから、暗記法で覚えた。
ケイコの発言:
どんな。
雄二の発言:
なんか、イメージを作ってそれで覚えるってやつ。
ケイコの発言:
どんなイメージ。
雄二の発言:
西の、ハイランドに、白い、ロッテリアがあるイメージ。
ケイコの発言:
白いロッテリア。
雄二の発言:
多分、健康とかを意識した新コンセプトのロッテリアだと思うよ。
ケイコの発言:
へえ。
雄二の発言:
まわりにほかに食べるところ無いから、お昼時はOLを中心にそこそこ混んでる。
ケイコの発言:
そこまで設定があるんだ。
雄二の発言:
設定細かいほうがイメージが抜けにくいんだって。暗記法によると。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
2時とかはガラッガラ。
ケイコの発言:
まあうん。
雄二の発言:
3時くらいになると、高校生とかがぼちぼち来るんだけど、コーラだけ、とか、客単価が低い。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
そのくせ、5時くらいまでキャッキャキャッキャ居る。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
うん。
ケイコの発言:
犬の種類なんだっけ。
雄二の発言:
なんだっけ。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
めちゃくちゃ可愛い。
ケイコの発言:
見たい。
雄二の発言:
というか、犬って可愛い。
ケイコの発言:
犬可愛いね。
雄二の発言:
俺が小さいころは、犬ってここまで可愛くなかった気がする。
ケイコの発言:
そうだっけ。
雄二の発言:
なんか、小汚い雑種みたいなのしか居なかった。
ケイコの発言:
それは地元が田舎だからじゃないの。
雄二の発言:
犬といえば汚かった。なんか骨拾ってきたり。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
それが、いまや、なんか、「え? ぬいぐるみ?」みたいなのばっかり。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
犬という種族がどんどん可愛くなっている気がする。
ケイコの発言:
そう?
雄二の発言:
プリップリッして歩くし。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
もと狩猟犬、とか言っても、「ウソつけ!」って。そんなプリップリッで何を狩るんだ、と。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
まあでもわからんよね。かわいいおっさんが元ヤンだったり、過去は分からんからね。
ケイコの発言:
はあ。
雄二の発言:
「ワン!」って鳴く犬はもう少数派だよね。
ケイコの発言:
そうかな。
雄二の発言:
「キャン!」って鳴く犬のほうが多いんじゃないか。
ケイコの発言:
うーん。そうかも。
雄二の発言:
この変化は、もう、進化と呼んで良いと思う。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
しかも、「キャン!」は、ただの布石だからね。
ケイコの発言:
そうなの?
雄二の発言:
そのうち、「ニャン!」って鳴く。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
「ニャン!」のほうが可愛いからね。
ケイコの発言:
うーん。でも猫のものだよ。
雄二の発言:
「ワン!」からいきなり「ニャン!」だと、「えっ、ずるい!」ってなるけど、「ワン!」→「キャン!」→「ニャン!」だと、「あー、まあ、仕方ないかー」ってなる。
ケイコの発言:
なるかな。
雄二の発言:
壮大な乗っ取り計画だ。
ケイコの発言:
猫と区別がつかなくなるね。泣き声。
雄二の発言:
猫は「あっ……」って言うよ。しばらく。
ケイコの発言:
「あっ……」って言うんだ。
雄二の発言:
そのうち、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴くようになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
可愛くない。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
永遠のテーマだった、「犬と猫どっちが可愛い?」っていう問いに、遂に終止符が打たれる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
まあ、猫もここから巻き返しを図るんだけどね。
ケイコの発言:
どうやって。
雄二の発言:
主食がシャボン玉とかになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
シャボン玉ぱくぱくって食べて、「あーおなかいっぱい!」みたいな顔する。
ケイコの発言:
可愛いかな。
雄二の発言:
でもぜんっぜん腹膨れないから、人間に隠れてネズミみたいな小動物をむさぼり食う。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしなくなるね。
ケイコの発言:
そうなんだ。
雄二の発言:
ウンコの代わりに、なんか、ピンク色のガラス玉みたいのをポロッて口から出すんだわ。これは可愛いでしょ。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
で、それがパリンッ! て割れて、中から親指大の子猫が生まれる。
ケイコの発言:
あっそれ可愛い。
雄二の発言:
うんしょ、うんしょって子猫が出てきてね。
ケイコの発言:
可愛い。
雄二の発言:
で、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴く。
ケイコの発言:
あっ、鳴き声まだそれなんだ。
雄二の発言:
うん。残念ながら。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしないけどおしっこはめちゃくちゃする。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
めちゃくちゃする。ライフワークのように。
ケイコの発言:
分かったよ。
雄二の発言:
まあ。
ケイコの発言:
ところで犬は見てなくて平気?
雄二の発言:
あっ、居ない。
ケイコの発言:
探しな。
雄二の発言:
居た。
ケイコの発言:
そう。
雄二の発言:
ものすごいことをしている。えー!
ケイコの発言:
何。
ケイコの発言:
どうなったの。
ケイコの発言:
あたし寝るね。
ケイコの発言:
おやすみ。
こんばんは。
雄二の発言:
こんばんワン!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
先輩の犬を預かっている。
ケイコの発言:
へえ。種類は?
雄二の発言:
えーとねえ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
えーと。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
さっき覚えたんだけどなあ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
ああ。
雄二の発言:
知ってるの!
ケイコの発言:
知ってるよ。
雄二の発言:
どうやって覚えたの!
ケイコの発言:
どうやってって。普通に。
雄二の発言:
ぜんっぜん頭に入ってこない。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
仕方ないから、暗記法で覚えた。
ケイコの発言:
どんな。
雄二の発言:
なんか、イメージを作ってそれで覚えるってやつ。
ケイコの発言:
どんなイメージ。
雄二の発言:
西の、ハイランドに、白い、ロッテリアがあるイメージ。
ケイコの発言:
白いロッテリア。
雄二の発言:
多分、健康とかを意識した新コンセプトのロッテリアだと思うよ。
ケイコの発言:
へえ。
雄二の発言:
まわりにほかに食べるところ無いから、お昼時はOLを中心にそこそこ混んでる。
ケイコの発言:
そこまで設定があるんだ。
雄二の発言:
設定細かいほうがイメージが抜けにくいんだって。暗記法によると。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
2時とかはガラッガラ。
ケイコの発言:
まあうん。
雄二の発言:
3時くらいになると、高校生とかがぼちぼち来るんだけど、コーラだけ、とか、客単価が低い。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
そのくせ、5時くらいまでキャッキャキャッキャ居る。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
うん。
ケイコの発言:
犬の種類なんだっけ。
雄二の発言:
なんだっけ。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
めちゃくちゃ可愛い。
ケイコの発言:
見たい。
雄二の発言:
というか、犬って可愛い。
ケイコの発言:
犬可愛いね。
雄二の発言:
俺が小さいころは、犬ってここまで可愛くなかった気がする。
ケイコの発言:
そうだっけ。
雄二の発言:
なんか、小汚い雑種みたいなのしか居なかった。
ケイコの発言:
それは地元が田舎だからじゃないの。
雄二の発言:
犬といえば汚かった。なんか骨拾ってきたり。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
それが、いまや、なんか、「え? ぬいぐるみ?」みたいなのばっかり。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
犬という種族がどんどん可愛くなっている気がする。
ケイコの発言:
そう?
雄二の発言:
プリップリッして歩くし。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
もと狩猟犬、とか言っても、「ウソつけ!」って。そんなプリップリッで何を狩るんだ、と。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
まあでもわからんよね。かわいいおっさんが元ヤンだったり、過去は分からんからね。
ケイコの発言:
はあ。
雄二の発言:
「ワン!」って鳴く犬はもう少数派だよね。
ケイコの発言:
そうかな。
雄二の発言:
「キャン!」って鳴く犬のほうが多いんじゃないか。
ケイコの発言:
うーん。そうかも。
雄二の発言:
この変化は、もう、進化と呼んで良いと思う。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
しかも、「キャン!」は、ただの布石だからね。
ケイコの発言:
そうなの?
雄二の発言:
そのうち、「ニャン!」って鳴く。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
「ニャン!」のほうが可愛いからね。
ケイコの発言:
うーん。でも猫のものだよ。
雄二の発言:
「ワン!」からいきなり「ニャン!」だと、「えっ、ずるい!」ってなるけど、「ワン!」→「キャン!」→「ニャン!」だと、「あー、まあ、仕方ないかー」ってなる。
ケイコの発言:
なるかな。
雄二の発言:
壮大な乗っ取り計画だ。
ケイコの発言:
猫と区別がつかなくなるね。泣き声。
雄二の発言:
猫は「あっ……」って言うよ。しばらく。
ケイコの発言:
「あっ……」って言うんだ。
雄二の発言:
そのうち、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴くようになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
可愛くない。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
永遠のテーマだった、「犬と猫どっちが可愛い?」っていう問いに、遂に終止符が打たれる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
まあ、猫もここから巻き返しを図るんだけどね。
ケイコの発言:
どうやって。
雄二の発言:
主食がシャボン玉とかになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
シャボン玉ぱくぱくって食べて、「あーおなかいっぱい!」みたいな顔する。
ケイコの発言:
可愛いかな。
雄二の発言:
でもぜんっぜん腹膨れないから、人間に隠れてネズミみたいな小動物をむさぼり食う。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしなくなるね。
ケイコの発言:
そうなんだ。
雄二の発言:
ウンコの代わりに、なんか、ピンク色のガラス玉みたいのをポロッて口から出すんだわ。これは可愛いでしょ。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
で、それがパリンッ! て割れて、中から親指大の子猫が生まれる。
ケイコの発言:
あっそれ可愛い。
雄二の発言:
うんしょ、うんしょって子猫が出てきてね。
ケイコの発言:
可愛い。
雄二の発言:
で、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴く。
ケイコの発言:
あっ、鳴き声まだそれなんだ。
雄二の発言:
うん。残念ながら。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしないけどおしっこはめちゃくちゃする。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
めちゃくちゃする。ライフワークのように。
ケイコの発言:
分かったよ。
雄二の発言:
まあ。
ケイコの発言:
ところで犬は見てなくて平気?
雄二の発言:
あっ、居ない。
ケイコの発言:
探しな。
雄二の発言:
居た。
ケイコの発言:
そう。
雄二の発言:
ものすごいことをしている。えー!
ケイコの発言:
何。
ケイコの発言:
どうなったの。
ケイコの発言:
あたし寝るね。
ケイコの発言:
おやすみ。
こんなのも書いたよ。
今週1週間夏休みだったわけですが、まあ、もう土曜日ですよ。
今年は平和に夏休みが取れておりまして、取れていなかったら、また去年の毎日川柳みたく変なテンションで何かを作る、みたいなことをやろうと思っていて、まあ、今回は城のプラモを作ろうか、なんて思っていたのですが、なんとも、まあ、平和な1週間を過ごしています。残念だなー。
休みを利用して実家へ帰ったんですけど、犬が、こんなことになってた。
スカパーでも入ったんですか?
よくよく聞けば、耳を掻きすぎて血が出ちゃったから、しばらく掻けないようにつけられてしまったらしいのですが。まあ、スカパーは受信できなくても、周りの音は良く集まりそうだ。最近耳が遠くなってきたので、丁度いいんじゃないか。
良かった良かった、と思っていたのですが。
この犬、よく吼えるんですよ。まさか! パラボラアンテナを着けて吼えるということは!
これはもはや兵器だ!
こういうのでイラク攻撃したらもっとなんか平和に終わった気がするなあ。「ワンワン!」「わーかわいー」とか言ってフセインが隠れ家から出てきちゃったりして。
あとうちの犬は本当にかわいいです。俺よりかわいいです。カメラ向けると、顔を背けて、逃げちゃうんですよ。かわいい!
かわいい!
かぁわいい!!
かーわーいい!!!
たまには、こういうのも。
今年は平和に夏休みが取れておりまして、取れていなかったら、また去年の毎日川柳みたく変なテンションで何かを作る、みたいなことをやろうと思っていて、まあ、今回は城のプラモを作ろうか、なんて思っていたのですが、なんとも、まあ、平和な1週間を過ごしています。残念だなー。
休みを利用して実家へ帰ったんですけど、犬が、こんなことになってた。
スカパーでも入ったんですか?
よくよく聞けば、耳を掻きすぎて血が出ちゃったから、しばらく掻けないようにつけられてしまったらしいのですが。まあ、スカパーは受信できなくても、周りの音は良く集まりそうだ。最近耳が遠くなってきたので、丁度いいんじゃないか。
良かった良かった、と思っていたのですが。
この犬、よく吼えるんですよ。まさか! パラボラアンテナを着けて吼えるということは!
これはもはや兵器だ!
こういうのでイラク攻撃したらもっとなんか平和に終わった気がするなあ。「ワンワン!」「わーかわいー」とか言ってフセインが隠れ家から出てきちゃったりして。
あとうちの犬は本当にかわいいです。俺よりかわいいです。カメラ向けると、顔を背けて、逃げちゃうんですよ。かわいい!
かわいい!
かぁわいい!!
かーわーいい!!!
たまには、こういうのも。
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