ケイコの発言:
こんばんは。
雄二の発言:
こんばんワン!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
先輩の犬を預かっている。
ケイコの発言:
へえ。種類は?
雄二の発言:
えーとねえ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
えーと。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
さっき覚えたんだけどなあ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
ああ。
雄二の発言:
知ってるの!
ケイコの発言:
知ってるよ。
雄二の発言:
どうやって覚えたの!
ケイコの発言:
どうやってって。普通に。
雄二の発言:
ぜんっぜん頭に入ってこない。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
仕方ないから、暗記法で覚えた。
ケイコの発言:
どんな。
雄二の発言:
なんか、イメージを作ってそれで覚えるってやつ。
ケイコの発言:
どんなイメージ。
雄二の発言:
西の、ハイランドに、白い、ロッテリアがあるイメージ。
ケイコの発言:
白いロッテリア。
雄二の発言:
多分、健康とかを意識した新コンセプトのロッテリアだと思うよ。
ケイコの発言:
へえ。
雄二の発言:
まわりにほかに食べるところ無いから、お昼時はOLを中心にそこそこ混んでる。
ケイコの発言:
そこまで設定があるんだ。
雄二の発言:
設定細かいほうがイメージが抜けにくいんだって。暗記法によると。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
2時とかはガラッガラ。
ケイコの発言:
まあうん。
雄二の発言:
3時くらいになると、高校生とかがぼちぼち来るんだけど、コーラだけ、とか、客単価が低い。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
そのくせ、5時くらいまでキャッキャキャッキャ居る。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
うん。
ケイコの発言:
犬の種類なんだっけ。
雄二の発言:
なんだっけ。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
めちゃくちゃ可愛い。
ケイコの発言:
見たい。
雄二の発言:
というか、犬って可愛い。
ケイコの発言:
犬可愛いね。
雄二の発言:
俺が小さいころは、犬ってここまで可愛くなかった気がする。
ケイコの発言:
そうだっけ。
雄二の発言:
なんか、小汚い雑種みたいなのしか居なかった。
ケイコの発言:
それは地元が田舎だからじゃないの。
雄二の発言:
犬といえば汚かった。なんか骨拾ってきたり。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
それが、いまや、なんか、「え? ぬいぐるみ?」みたいなのばっかり。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
犬という種族がどんどん可愛くなっている気がする。
ケイコの発言:
そう?
雄二の発言:
プリップリッして歩くし。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
もと狩猟犬、とか言っても、「ウソつけ!」って。そんなプリップリッで何を狩るんだ、と。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
まあでもわからんよね。かわいいおっさんが元ヤンだったり、過去は分からんからね。
ケイコの発言:
はあ。
雄二の発言:
「ワン!」って鳴く犬はもう少数派だよね。
ケイコの発言:
そうかな。
雄二の発言:
「キャン!」って鳴く犬のほうが多いんじゃないか。
ケイコの発言:
うーん。そうかも。
雄二の発言:
この変化は、もう、進化と呼んで良いと思う。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
しかも、「キャン!」は、ただの布石だからね。
ケイコの発言:
そうなの?
雄二の発言:
そのうち、「ニャン!」って鳴く。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
「ニャン!」のほうが可愛いからね。
ケイコの発言:
うーん。でも猫のものだよ。
雄二の発言:
「ワン!」からいきなり「ニャン!」だと、「えっ、ずるい!」ってなるけど、「ワン!」→「キャン!」→「ニャン!」だと、「あー、まあ、仕方ないかー」ってなる。
ケイコの発言:
なるかな。
雄二の発言:
壮大な乗っ取り計画だ。
ケイコの発言:
猫と区別がつかなくなるね。泣き声。
雄二の発言:
猫は「あっ……」って言うよ。しばらく。
ケイコの発言:
「あっ……」って言うんだ。
雄二の発言:
そのうち、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴くようになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
可愛くない。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
永遠のテーマだった、「犬と猫どっちが可愛い?」っていう問いに、遂に終止符が打たれる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
まあ、猫もここから巻き返しを図るんだけどね。
ケイコの発言:
どうやって。
雄二の発言:
主食がシャボン玉とかになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
シャボン玉ぱくぱくって食べて、「あーおなかいっぱい!」みたいな顔する。
ケイコの発言:
可愛いかな。
雄二の発言:
でもぜんっぜん腹膨れないから、人間に隠れてネズミみたいな小動物をむさぼり食う。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしなくなるね。
ケイコの発言:
そうなんだ。
雄二の発言:
ウンコの代わりに、なんか、ピンク色のガラス玉みたいのをポロッて口から出すんだわ。これは可愛いでしょ。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
で、それがパリンッ! て割れて、中から親指大の子猫が生まれる。
ケイコの発言:
あっそれ可愛い。
雄二の発言:
うんしょ、うんしょって子猫が出てきてね。
ケイコの発言:
可愛い。
雄二の発言:
で、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴く。
ケイコの発言:
あっ、鳴き声まだそれなんだ。
雄二の発言:
うん。残念ながら。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしないけどおしっこはめちゃくちゃする。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
めちゃくちゃする。ライフワークのように。
ケイコの発言:
分かったよ。
雄二の発言:
まあ。
ケイコの発言:
ところで犬は見てなくて平気?
雄二の発言:
あっ、居ない。
ケイコの発言:
探しな。
雄二の発言:
居た。
ケイコの発言:
そう。
雄二の発言:
ものすごいことをしている。えー!
ケイコの発言:
何。
ケイコの発言:
どうなったの。
ケイコの発言:
あたし寝るね。
ケイコの発言:
おやすみ。
こんばんは。
雄二の発言:
こんばんワン!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
先輩の犬を預かっている。
ケイコの発言:
へえ。種類は?
雄二の発言:
えーとねえ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
えーと。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
さっき覚えたんだけどなあ。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
ああ。
雄二の発言:
知ってるの!
ケイコの発言:
知ってるよ。
雄二の発言:
どうやって覚えたの!
ケイコの発言:
どうやってって。普通に。
雄二の発言:
ぜんっぜん頭に入ってこない。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
仕方ないから、暗記法で覚えた。
ケイコの発言:
どんな。
雄二の発言:
なんか、イメージを作ってそれで覚えるってやつ。
ケイコの発言:
どんなイメージ。
雄二の発言:
西の、ハイランドに、白い、ロッテリアがあるイメージ。
ケイコの発言:
白いロッテリア。
雄二の発言:
多分、健康とかを意識した新コンセプトのロッテリアだと思うよ。
ケイコの発言:
へえ。
雄二の発言:
まわりにほかに食べるところ無いから、お昼時はOLを中心にそこそこ混んでる。
ケイコの発言:
そこまで設定があるんだ。
雄二の発言:
設定細かいほうがイメージが抜けにくいんだって。暗記法によると。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
2時とかはガラッガラ。
ケイコの発言:
まあうん。
雄二の発言:
3時くらいになると、高校生とかがぼちぼち来るんだけど、コーラだけ、とか、客単価が低い。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
そのくせ、5時くらいまでキャッキャキャッキャ居る。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
うん。
ケイコの発言:
犬の種類なんだっけ。
雄二の発言:
なんだっけ。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア!
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
めちゃくちゃ可愛い。
ケイコの発言:
見たい。
雄二の発言:
というか、犬って可愛い。
ケイコの発言:
犬可愛いね。
雄二の発言:
俺が小さいころは、犬ってここまで可愛くなかった気がする。
ケイコの発言:
そうだっけ。
雄二の発言:
なんか、小汚い雑種みたいなのしか居なかった。
ケイコの発言:
それは地元が田舎だからじゃないの。
雄二の発言:
犬といえば汚かった。なんか骨拾ってきたり。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
それが、いまや、なんか、「え? ぬいぐるみ?」みたいなのばっかり。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
犬という種族がどんどん可愛くなっている気がする。
ケイコの発言:
そう?
雄二の発言:
プリップリッして歩くし。
ケイコの発言:
まあ。
雄二の発言:
もと狩猟犬、とか言っても、「ウソつけ!」って。そんなプリップリッで何を狩るんだ、と。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
まあでもわからんよね。かわいいおっさんが元ヤンだったり、過去は分からんからね。
ケイコの発言:
はあ。
雄二の発言:
「ワン!」って鳴く犬はもう少数派だよね。
ケイコの発言:
そうかな。
雄二の発言:
「キャン!」って鳴く犬のほうが多いんじゃないか。
ケイコの発言:
うーん。そうかも。
雄二の発言:
この変化は、もう、進化と呼んで良いと思う。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
しかも、「キャン!」は、ただの布石だからね。
ケイコの発言:
そうなの?
雄二の発言:
そのうち、「ニャン!」って鳴く。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
「ニャン!」のほうが可愛いからね。
ケイコの発言:
うーん。でも猫のものだよ。
雄二の発言:
「ワン!」からいきなり「ニャン!」だと、「えっ、ずるい!」ってなるけど、「ワン!」→「キャン!」→「ニャン!」だと、「あー、まあ、仕方ないかー」ってなる。
ケイコの発言:
なるかな。
雄二の発言:
壮大な乗っ取り計画だ。
ケイコの発言:
猫と区別がつかなくなるね。泣き声。
雄二の発言:
猫は「あっ……」って言うよ。しばらく。
ケイコの発言:
「あっ……」って言うんだ。
雄二の発言:
そのうち、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴くようになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
可愛くない。
ケイコの発言:
うん。
雄二の発言:
永遠のテーマだった、「犬と猫どっちが可愛い?」っていう問いに、遂に終止符が打たれる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
まあ、猫もここから巻き返しを図るんだけどね。
ケイコの発言:
どうやって。
雄二の発言:
主食がシャボン玉とかになる。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
シャボン玉ぱくぱくって食べて、「あーおなかいっぱい!」みたいな顔する。
ケイコの発言:
可愛いかな。
雄二の発言:
でもぜんっぜん腹膨れないから、人間に隠れてネズミみたいな小動物をむさぼり食う。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしなくなるね。
ケイコの発言:
そうなんだ。
雄二の発言:
ウンコの代わりに、なんか、ピンク色のガラス玉みたいのをポロッて口から出すんだわ。これは可愛いでしょ。
ケイコの発言:
うーん。
雄二の発言:
で、それがパリンッ! て割れて、中から親指大の子猫が生まれる。
ケイコの発言:
あっそれ可愛い。
雄二の発言:
うんしょ、うんしょって子猫が出てきてね。
ケイコの発言:
可愛い。
雄二の発言:
で、「あっ……じゃあ、ワン!」って鳴く。
ケイコの発言:
あっ、鳴き声まだそれなんだ。
雄二の発言:
うん。残念ながら。
ケイコの発言:
可愛くないね。
雄二の発言:
あと、ウンコしないけどおしっこはめちゃくちゃする。
ケイコの発言:
えー。
雄二の発言:
めちゃくちゃする。ライフワークのように。
ケイコの発言:
分かったよ。
雄二の発言:
まあ。
ケイコの発言:
ところで犬は見てなくて平気?
雄二の発言:
あっ、居ない。
ケイコの発言:
探しな。
雄二の発言:
居た。
ケイコの発言:
そう。
雄二の発言:
ものすごいことをしている。えー!
ケイコの発言:
何。
ケイコの発言:
どうなったの。
ケイコの発言:
あたし寝るね。
ケイコの発言:
おやすみ。
こんなのも書いたよ。