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2008-08-14   思考  
最近は渋谷で仕事してるけど、渋谷は仕事する街じゃねーなー。

深夜に帰ることが多いんだけど、あのー、客引きが多い。
なんかアジアっぽい女の人がいっぱい立ってて、目が合うと、「イカガデスカー」みたいな感じでものすごい速度で間合いを詰められ、しばらく併走される。
ファミコンの敵でこんなの居たなー。体の向きが合うとワーって加速して迫って来る感じのやつ。
ファイアーで倒したいわー。
でも一発で死ななくて、ファイアー当てると一瞬止まるんだけど、またすぐ間合い詰めてくる感じでね。
だから連続で投げないとダメなのね。

でまあ、こいつらなんとかしたいなーと常々思ってたんですけど、ある日あっさり解決しました。

あの、そのゾーンを通るちょっと前かな、会社から電話がかかってきまして。
まあ、大したことない用事だったんですけど、まあ、電話しながら歩いてまして、駅についたんで、「電車乗るんでー」ってことで切った。

しばらくして、あれ、って思って。
そういえば、今日は敵出てこなかったなー。あー、これだ!

次の日、電話をするふりをしながらそこを通ってみた。
やべー。敵全然襲ってこねー。携帯すげー。何このリアル聖水。

ということで、あの、毎日これで乗り切っていたのですが。

で、昨日同僚と帰ってて、そのキャッチゾーンの話になって、「じゃあ携帯以外のモノでも敵は寄ってこないのか」みたいな話になって。

3人居たので、1人ずつアイテムを持って敵ゾーンを通過してみることに。

まず、iPod。これはねえ。耳ふさがってるわけだからね。敵はハナから諦めているようで、難なく通過。

次、ハンカチで執拗に口をふく人。これどうかなーって思ったんですけど、通過。頭がおかしい人に思われた可能性もある。まあ、怖いもんね、こんな人店に呼んだら。先が読めない分、ある意味やくざより怖い。

最後、俺。友達のDSを借りて。おそるおそる通ってみる。まあ、ゲームに興じてるわけだし、通過か、と思ったら。

「コンヤイカガデスカー」

ギャー!! 見つかった!
敵は併走モードに入った。

「ゲームヨリタノシイコトアリマス」

無視を決め込み、画面を凝視する。メニューしか映ってないけど。
そしたら、敵が一言、

「リアルナオッパイ! リアルナオッパイ!」


なんだよそれ。渋谷すごいなー。





2007-09-01   思考  
 前に、講演会行ったんですよ。で、最近はネットってすごいね、みたいな話になって。なんか映像とか音声とかを簡単にアップできる、と。
で、「今日もこの講演を録音してるお客さんが居るでしょうね」みたいなことを言ったんですよ。一応なんだろ、パンフに録音禁止って書いてあったんですよ。まあ、でも居るでしょうね、みたいな、軽い流れだったんですけど。

 そしたら、まえの客が、マイクをくっつけたiPodをガコーン! て落とした。どんだけ気が弱いんだ。お前に録音する資格は無い。iPodでJ-POPを聴きながら帰れ。途中で電池なくなれ。

 まあでも、自分のこと言われているみたいでドキー! ってなるのは、なんとなくわかる。

 大学1年の時か。履修してない授業に潜入したことがある。なんか時間が空いたので、興味本位で。200人の大教室で、1人くらい増えてもわからない感じだったので、すみにちょこんと紛れ込んだ。
 いまだに、何の授業だったのか良くわからない。あ、でも板書で、タコの絵を書いていた。何の授業だったんだろう。良くわからない。
 まあ、それはいいんだけど、そう、その授業で開口一番、「今日は人数が多いねえ」って言ったんです。ギャアアアア! ドキドキドキドキ! 俺のことかー!
 そしたら、なんだ、なんてことはない、プリントを配るために院生が3人くらい手伝いに来ていて、それを指して言っただけで。
 でもあれは一瞬心臓止まったなあ。弱い。別にそこまで怯えなくてもいいのに、一瞬で言い訳考えたもの。

「先輩が、なんか、すごく良い授業だから聞いておけって」

 あれだよ。先生を喜ばせて自分の悪さを覆い隠そうとする、とても卑怯な手口。卑怯だなあ。しかもそれが見透かされたときの恥ずかしさと言ったらないだろうなあ。こういう卑怯話はいっぱいあるんだけど、それはまた今度。

 そう、ドキーってなる話ね。

 もう半年以上前だけど、「産む機械」発言が問題になったじゃないですか。
 あれで、こう、うまーく人類の中に潜伏した悪いアンドロイドの女みたいなのが居て、ドキー! ってなってたら面白いなあ、ということを考えてた。「ア、アタイのことを、まさか、機械だと見破ったのかい?」みたいな。アンドロイドがアタイって言うかどうかは知らないけど。言うんじゃないの? 言わないか。でも本当は言うんじゃないの?




2005-07-18   思考  
 「今記憶を失っても、また君を好きになる気がするんだ」
 まあ、記憶喪失のプロットを使用した物語は数あれど、あのー、なんだろ、実際にありえるのか、という議論になったら話は別だ。
 例えば、花火大会にぶらぶら来ているぶらぶらカップル100組の記憶が、なんか、花火の加減で、全部なくなっちゃったとして。多分、どらえもん、とか2次元のものを無理やり3次元空間に表現しようとする花火にその効果があると思う。
 まあ、それはいいんだけど、果たして、記憶を失った人間は、もとのパートナーを探し当てられるのか。ぶっちゃけねえ、無いよ。や、だって、そういうのって、その時感じていることだったり、陥ってる状況であったりと、外乱に左右されやすいものじゃないか。自分が変わっているのに、同じ人を選ぶのはおかしい。そう思っていたのですが。

 iPodあるじゃないですか。あれって、あのー、入ってる曲に対して、なんだろ、自分の好みで五段階評価できるのね。評価しておくと、あとで「評価3以上を聴く」とかそういうことが出来て便利なので、ピンときたら評価をつけておくことにしている。
 で、iPodってなんだろ、数千曲入るから、全曲シャッフル再生してると、あのー、もう、すっごい昔に入れて、入れたことすら完全に忘れてる曲とか出てくるわけですよ。で、「ああ、これ意外にいいんじゃね?」とか思って、評価つけようと思うと、もう既についてる。しかも、4つけようとして、4がついてる。別に、俺、厳密に評価基準とか決めてるわけじゃないよ? でも、5でも3でもなく、4だなってなんとなく思ったの。そしたら、4ついてんの。つけた当時とは、考え方も、とりまく環境も違っているでしょう。でも、その曲は、俺にとって、昔も今も、4なわけだ。
 
 あるな。iPodで気づいた。記憶を失っても、変わらないものって、ある。

 学生時代に中国行ったんですけど、あのー、10日間あっちでべったり生活したものだから、こう、日本へ帰ってきて、毎日どんなものを食べてたか、思い出すのに時間かかった。
 で、とりあえずふらふらコンビニへ行って、カレー味のおにぎりを見つけたので、わーいカレーだーと思って買って食べたんですけど。
 まずい。しかも、そういえば、これ、中国行く前も食べたじゃない。で、もう食べないって決めたじゃない。

 まったく同じ間違いを犯す。あるな。記憶を失っても、変わらないものって、ある。




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