2007-09-04   思考  
 そういえば、富士山登ったのに、疲れなかった。

 疲れすぎも、なんだか老いを感じてヘコみますけど、全く疲れなかったってのも、これはこれで怖い。俺生きてるのか? っていう、そのあたりが揺らぐ。実は俺死んでんじゃないかな。言って? もしそうなら言って? 言いづらかったらなんか、ほら、今はさ、メールとかあるじゃない。あーでもメールで「シ ン デ ル ヨ」とかむちゃくちゃ怖いな。メールはやめて。やっぱ直接言って。

 まあ、それはいいや。そう。疲れなかったんですよ。山頂まで、息が切れることが無かった。足も痛くなることはなく、まあ、1日遅れで筋肉痛が来るんだろう、と思って温湿布を用意して待ち伏せていたのですが、待てど暮らせど来ない。

 そう言っているうちに1週間が経ってしまった。心配である。道に迷っているのではなかろうか。交通量の多い国道をなかなか渡れないでいるのではなかろうか。来たら、思いっきり抱きしめてやろうと思う。こいつめ! 心配かけやがって! って。そのあと温湿布で瞬殺する。得意の温湿布はさみ貼りで。

 代わりといってはなんだけど、むちゃくちゃ疲れている人を見た。
 
 先週の土曜日、午前中に、家に4つ荷物が届く予定で、ずっと待機してたんですけど、待てど暮らせど来ない。心配である。天狗にさらわれたのではなかろうか。答えが人間になるなぞなぞが解けなくて先へ進めないのではなかろうか。

 で、まあ、俺も外出たかったんで、荷物送った人に、今どうなってんのか確認してもらったんですよ。そしたら、業者は「アレ、居なかったんで不在票入れましたよ」なんて言ってるらしい。これにはかなり怒り心頭で。こっちは、午前中だけでなく午後の半分くらいを潰して、こう、待ち構えているのに。今すぐ持ってこい、と。まあ、そうは言いませんけども、まあ、再送してもらうことに。

 そしたら、ものすごくやせたおじさんが、ヒイ、ヒイ、と、あの、文字通り、ヒイ、ヒイと言いながら荷物を運んできた。
 たぶん、あれだ、あの、たぶん普段はデスクワークの人ですわ。配達の人がみんな出払ってたか、今回の不手際の責任を取らされたか何かは知らないですけど、おそらく人生で初めて荷物を運搬している。はじめてのおつかい。

「すみません、ヒイ、手違いで、ヒイ、ヒイ」

 もう、なんだろ。「手違いってどんな?」という言葉が喉まで出掛かってるんですけど、責められないですよ。こんな死にそうな人は初めて見た。

 で、あの、荷物は合計4箱あったんだけど、うちの前が私道なので車が入れなくて、遠くの駐車場からダンボールを1つ1つヒイヒイ運んで来るのね。もう、何も言えないですよ。

 でも、最後の箱はこう小さい、小脇に挟めるくらいのサイズのやつだったんだけど、それもヒイヒイ言いながら持ってきたので「うそつけ!」と思った。





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