2004-06-05   思考  
 あのー、昨日から今日にかけて、めちゃめちゃ部屋を、綺麗にしたんですよ。あのー、何回も言ってますけど、俺の部屋というのは、なんつーか、あー、何ていうんだろ、混沌としている。なんつーか、カオス? ダークフォース? みたいな。光さえ届かない、みたいな。そんな感じである。そんな感じであるのだ。

 それが、今はどうだ。この世に、秩序が、生まれた。生まれたのだ。服はクローゼットに。本は本棚に。ペットボトルは冷蔵庫に。彼らは、彼らの居るべき場所に戻っていった。こういう言い方するとかっこよくね? あー、はい、分かってますよ。当たり前だってこと。幼稚園児か、ってことでしょ。おかたづけ、できるかな? みたいな。いや、違う。幼稚園児と俺の決定的な違いは、片付ける場所を間違えないことだ。俺は本をクローゼットにしまったり、服を冷蔵庫にしまったりしない。そこだけは、強調したい。なんつーか、競合他社と差別化を図りたい。競合って。

 まあ、それはいいや。それはいいんだけど、あのー、部屋が綺麗になったおかげで、俺は、今日一日めちゃくちゃ機嫌が良かった。社内ネットワークで見つかったウイルスが性能測定マシンを突然シャットダウンさせても「あらあら」と言った。今やってる仕事ってのはパフォーマンス測定でして、3日間アプリケーションを連続で動かして、なんだ、メモリ使用率とかを測定するんですよ。で、今日は、その3日目でしたよ。あと数時間で終わる、って頃ですわ。そんなタイミングで非情にもマシンをシャットダウンした極悪ウイルスを目の前にして、「あらあら」と言った。器、でけー。なんだろ、坂本竜馬とかちっさいちっさい。こっちはウイルスに向かって「あらあら」だよ。自分でびっくりした。あー。でも、坂本竜馬もでけーよなー。世界の海援隊とかなー。

 まあ、竜馬はいいんだけど、あ、そう、あの、俺、意外に、この部屋に引っ越してから、掃除を頻繁にするようになったんですよ。この、俺が!ですよ。仙台に居た時は、アレだなー。6年間住んでいて、掃除、10回くらいしたかなー。そのくらいの。もう、なんだろ、一回、女の子が遊びに来て、扉を開けて、「うわっ」と言って、そのまま閉められたことがある。あれっ? と思って外に出たら、もう居なかった。あと、みんなで鍋をやろう、ってことになって、あの、俺の家でやることになったんですけど、一番早く来た子が、俺の部屋を見て、「臭い!」「こんな部屋でやりたくない!」とリアルで怒り出したことがある。「怖い!」と思った。そんな部屋でした。
 しかし今はどうだ。毎週掃除をしているし、1ヶ月に1回は、なんだ、模様替えやら何やらで楽しくて仕方が無い。で、なんでだろう、とか考えたんですわ。何故、俺は、この部屋だと、掃除をする気になるのか。

 で、あのー、結論が、「狭いから」だと思った。

 なんつーか、今住んでるのってワンルーム6畳なんですけど、仙台の時は、11畳の部屋に住んでたんですよ。まあ、仙台家賃安いし。この11畳というのは、一人暮らしにしては、けっこう広い。良くも悪くも、何でも出来てしまう。で、俺は、悪いほうに進んでしまった、んですね。
 空間プロデューサ、というのが仕事になっちゃうくらいだから、部屋をしっかりとしたコンセプトのもと構成するというのは、実はとても難しいことなのだ。片田舎で、畳にユニーで買ったテーブル、という部屋で育った素人、や、それ以下の男に11畳の部屋を与えたらどうなるか。想像に難くない。

 色彩感覚が麻痺したような取り合わせの家具。溢れ出す服。積みあがる本。うず高い弁当の空き箱。飛び交う蟲たち。
 今思い返すと、すごかったなあ、あの部屋。
 なんだろ、とんでもないものを作ってしまった、と自分でも思うよ。この世に地獄を再現した、というか。恐山か、俺の部屋か、みたいな感じになっていた。あ、あのねー、もっと言うと、ウチのアパート、外観、結構お洒落だったんですよ。なんか、真っ白で、ちょっとしたペンション、みたいな。住んでる人もなんかお洒落髭をたくわえてるような人ばっかりで。まさか、その中で、一人の青年が、そんな世界を、作り出してるとは。

 で、ものすごいことになってしまった11畳の部屋なんだけど、俺も、どうにかしよう、とは、何回か思いました。でもね、あのー、11畳の部屋がものすごくなるってことは、もう、モノがめちゃめちゃ多い、ってことですから、なんだろ、片付ける気力が失せるんですよ。ホントに。まじんこで。どのくらいで終わるのか、まったく見当がつかない。この、地面に層のように積みあがった服を見るだけで、気が遠くなる。なんつーか、大自然の前に己の無力さを知る、 みたいな。そんなことを考えているうちに、あ、もういいや、って。スッと、肩の力が抜けて、楽になるんですよ。決して、抜いてはいけない場面なんですけどね! 抜けて、勝手に楽になってしまった。

 ところが、この、今住んでいる6畳の部屋はどうだ。
 家具の配置は、狭い分限られていてとても考え易いし、いざ片付けよう、と思ったら、1時間足らずで片付いてしまう。ジャスト、俺サイズ。コンビニ世代の、俺サイズ。ちょっと家具とかランプとかにこだわってみたりする余裕まで生まれる。なんだ、俺でも、ちゃんと部屋を作れるんじゃないか。俺、ちょっと、本気で自分のこと心配してました。なんか、片付けられない病気なんじゃないか、って。なんか、ポストごみ屋敷おじさん、みたいな。なんか、取材とか来ちゃうの。そしたら、「ケチャケチャケチャ!」って言って馬鹿な振りをしようとまで決めていました。

 まあ、それはいいんだけど、なんだろ、結論を言うとね、俺には、11畳は、広すぎたんだよ。俺には扱えない広さだった。かの韓信が高祖に「陛下不過将十万」と言ったように、人には「分」というものがある。俺は6畳の部屋が似合う男なのだ。6畳の部屋で、6畳ほどの幸せを、かみしめる生活。これがいい。

 で、なんか、この、感情を、歌にしたいなあ、と強く思ったので、歌ってみました。

 六畳マン (作詞・作曲 yasunori@)


 今日はこの曲を聴きながらお別れです。





2004-05-31   思考  
 今行っている会社、というのは、実は去年の年末にもお世話になっていたところで。実は、あまり良い思い出が無い。

 今はそのビルの15階のわりと快適な部屋に鎮座して、なんだ、お菓子とかむしゃむしゃ食べながら自由にお仕事させてもらっているのですが、去年の12月頃だったかなあ、同じビルの7階でせこせこと一人作業をしておりました。同じビルでも15階と7階の待遇の違いは雲泥の差。7階はサーバールームといって、まあ、高いマシンがいっぱい並んでいる暗い部屋。で、マシンの温度を下げるためになんか常に寒い。もちろん飲食禁止。しかも、その部屋は本当はそこの社員の人しか入れないため、なんだろ、出入りするのに、社員カードが必要なんですよ。つまり、出入りするときは、いちいちそこの社員さんを呼ばなければならない。それがおっくうなので、まあ、めったなことないと外に出なくなり、まあ、本当に暗い生活を送りました。まあ、囚人ですわ。言ってみればね。

 そんなところに居ると、何か、変なことに熱中する気持ち、わかるでしょうか。グリーンマイルで年老いた囚人がネズミを手慣らしたように、俺も、自然と何かそういう方向へ気持ちが向いていた、といいますか。

 ある日、俺、こう、トイレで用を足してたわけですけど、あの、何気なく、何気なくね、トイレットペーパーのロールを、あの、なんだ、ホテルのトイレみたく、三角折りに、したんですよ。
 次の日、まあ、昨日のことなんてすっかり忘れてトイレへ行ったんですけど、あの、ペーパーが、三角折りされている。もう、びっくりしましたよ。この会社に何人の人が居るかは知らないけど、昨日から今日までのあいだ、三角折りの、なんつーの、リレーが、続いたわけじゃないですか。すごい。まあ、内容は何であれ、こう、みんなが一つになるのって美しい。それがトイレであっても。

 その日から、俺がトイレへ行くと、いつもトイレットペーパーは三角折りになっていました。俺は、それをまた三角折りにし、次の人に繋ぐ。たったそれだけのことだけど、とても、楽しかった。まだ見ぬたくさんの人たちと、一つの何かを作っている。そう実感できた。

 で、なんだろ、そのリレーが始まってから、半月くらい経った頃でしょうか。
 俺、いつものようにトイレへ行ったんですけど、あのー、すぐ後に打ち合わせが控えていまして、かなり慌ててたんですわ。で、こう、まあ、三角折りどころではなくって。まあ、折ることは折ったんだけど、なんだろ、三角形の頂点が、かなり右側に偏ったような、すごい不恰好な折り方になってしまった。まあ、でも、時間無いですから、そのまま行ってしまったわけですよ。

 で、次の日トイレへ行ったんですけど。そこには、見慣れた、右側に偏った三角折りが。

 えー! あれー!! 何で!!!
 この事実から、考えられることは2つ。

・この会社の人はとてもユニークで、右側に偏った三角形の形状をそのままリレーした。
・そもそも、俺しかこのトイレを利用していなかった。

 嫌だ。後者は嫌すぎる。まじかよ。いや、そんなことは無い。無いと思いたい。無いと思いたかったけれど、一応、会社の人に聞いてみたんですよ。そしたら、

「ああ、7階はサーバールームのほかは空きなので、ヤスノリさんしか居ないと思いますよ」

ギャー!! 俺は、一人で、何をしていたんだ。誰かと一緒に何かを作っているつもりが、実は一人ぼっちだったという事実。そもそもこの世界は俺一人だった。あの感動は全部まぼろしだった。痛い。心臓がリアルで痛い。

 俺は、ごく自然に、トイレットペーパーを3つ盗んだ。




2004-05-18   思考  
 あのー。アレですよ。昨日は、初めてリアルタイムのネットラジオというものを聴いてみたんですけど、あれは、面白そうですね。いろんなことができそうだ。一人いろいろ企画考えて、えっへへへー、みたいなこと思ってにやにやしていたんですけど、よく考えたら、うちはエアーエッジだった。放送するどころか、聴くのもままならなかった。やりたくてもやれない。そもそも、何故うちはエアーエッジなのか。それは、家柄が卑しいからだ。

 まあ、それはいいんだけど、なんだろ、最近、俺って戦士だなあ、と思うことがあって。
 いきなり、何を、言っているんだ、こいつは、みたいなアレですけど、まあ、戦士だなあ、と思うことがありまして。まあ、まず、戦士とは何ぞや、ということなんですけど、目の前の戦いに勝つためには、多少の犠牲をいとわない、といいますか。
 俺が最近、「戦士だ!」と思ったのは、あの、サッカー選手ね。この前ニュースで見たんですけど、あのー、ヘディングのしすぎと、痴呆とのあいだに、相関関係があるってことが認められた、らしいじゃないですか。ヘディングをしすぎると、老後痴呆になってしまう! 高原! 久保! みんな痴呆になってしまう! なんか、味方のゴールにシュート撃っちゃったり。敵チームとユニフォーム交換したあと、それを着て、今度は味方とユニフォーム交換してしまって、なんだ、手に残ったのは味方のユニフォームじゃないか、みたいなのとか。あれー? とか。どういことだ、みたいな。

 まあ、それはいいや。それはいいんだけど、とにかく、そう、ヘディングをしすぎると、痴呆になるんですよ。しかし、その発表がなされてから、ヘディングを自粛しているか。NO。ボッコンボッコンヘディングを狙っていらっしゃいます。痴呆になる恐れがあるって? 敵のゴール前では、そんなことは言っていられない。今彼らにできることは、目の前のゴールにボールを入れることのみ。

 かっこいい。寿命を縮めてでも、今、この戦いに勝利することのみを考える。それこそ戦士じゃないか。

 まあ、かくいう俺も、アレですよ。戦士だなー、と思う瞬間が最近ありまして。
 最近、ひどく眠たいんですよ。時々、まったく仕事にならないくらい眠い。もしかしたら自分は眠り姫の親戚じゃないか、と思うことがある。眠り姫ってなんだっけ。まあ、知らないんですけど。
 で、まあ、眠い時、どうするかっていうと、栄養ドリンク飲むと、まあ、けっこう、しゃっきりする。でも、今、本社じゃなくて、ちょっと別の会社に出向しているのですが、そこの会社、栄養ドリンクが売ってないんですよ。唯一それっぽいのが、あの、リアルゴールド。まー、かなり妥協して、リアルゴールド。
 
 で、リアルゴールドなんですけど、なんだ、最近、アルミ缶に入ってるのね。昔、あれ、ビンだったですよね。いつの頃からか、アルミ缶になった。で、アルミ缶の炭酸飲料って、ちょっと危ない、みたいなこと聞きません? 本当かどうかは知らないですけど、いくぶん、アルミは、炭酸で溶けちゃって、それを飲むと体内に入ってしまう。で、アルミが体内に蓄積されると、痴呆になる、というようなことを、あのー、昔聞いたことがあります。裏はとってないですよ、ねんのため。ただ、そういう話がある、と。

 で、眠い日とかに売店行って、リアルゴールドの前で考えるんですよ。これを飲むと、今日の仕事がはかどる。しかし、飲むと、あとで痴呆になる。それは嫌だ。
 でも、俺は、リアルゴールドをむんずと掴んで、レジへ行くわけですよ。なぜなら、俺は、企業戦士だ。今日の戦いに、勝たなければならない!

 将来を犠牲にしてでも、今日という日を勝ち抜かねばならない。今日という日を勝ち抜かなければ、将来すら無いのだから。
 で、売店の前でグイと飲み干して、ポケットに手をつっこみ、最前線へ戻っていく。
 かっこいいなあ、俺。戦士じゃん。戦士やってんじゃん。

 昨日も、将来を犠牲にして、リアルゴールドを飲みました。
 そのあと、LANケーブルが抜けてることに気づかず、20分間悩みました。あれー、おっかしいなあ、とか言って。

 痴呆は意外に早く進んでいるようです。




2004-05-12   思考  
ロードオブザリングを、先日、やっと見たんですけど。いや、1と2をね。ビデオで借りて。
 永かった! 今まで見たくて見たくてたまらなかったんですよ。じゃあはやく見ればいいのに、ってことなんですけど、あのねー、違うんですよ。なんつーか、3部作なわけじゃないですか。なんつーんだろ、俺、一気に見たいんですよ、そういうの。例えば、1の公開時に見たとするじゃないですか。仲間とはぐれ、2人だけで冒険を再開するフロド、なんてところで終わっちゃってるわけですよ。えー! ですよ。ついてきたゴラムは? 追手からは逃げられたの? 囚われたピピンとメリーは? 伏線を張っておきながら、ほったらかしかよ! 張り逃げかよ! もう、気になってどうしようもない。なんつーか、ほんとに、物理的に気持ち悪くなるんですよ。続きを知りたいけど知ることが出来ない、という無力感に。いくら大金を積んでも、続きを知ることができない。なぜならば、まだ、撮ってないから! ギャー。死ぬ。
 でも、そんな緊張感も、持って3日ですよ。3日経ったらアレだ、もう、日常のなんだ、そういうのに紛れて、どうでもよくなっていくわけじゃないですか。
 で、1年後とかに、ロードオブザリング2が出ました! どうだ! みたいなことを言われても、なんだ、とても戸惑うわけです。あ、なんかそんなの居たね、みたいな、ちょっとしたタイムカプセル感覚ですよ。スパン長すぎ。ジャンプよろしく1週間とかだったらまだいいですよ。1年て、長い。3年生が4年生に、4年生が5年生になってますからね。二毛作を行っている畑では、4回、収穫が行われてるわけですよ。

 本当に、じらし的なものはやめていただきたい。3部作を作るのだったら、数時間の映画を作ってどーん! と出すようにしていただきたい、と常にこう言っているわけですけど、まあ、なかなか聞き入れていただけないわけで、なんだ、また、キルビル? タランティーノの言う事には、15年後に3作目が出るらしいじゃないですか。どんだけ、間、あければ気が済むのか。オリンピック3回やってるじゃないか。で、4回目の選考会とかやってる頃じゃないか。Qちゃんが、Qさんになってる頃じゃないか。いい加減にしろよ。ほんとに。

 あ、で、ロードオブザリングを見てたんですけど、1箇所、ちょっと気になったところがありまして。

 悪の魔法使いサルマンが、オークと人間を掛け合わせて「ウルクハイ」というすげえ強い魔物みたいなのを作って、フロド一行に差し向けるところなんですけど。
 で、サルマンが、ウルクハイに、こう、命令するわけですよ。「ホビットたちは生け捕りにしろ。あとは殺せ」と。

 あれ、おかしいぞ、と、思ったわけですよ。

 まあ、ご存知の方は多いとは思いますけど、フロド一行には、フロドを含めてホビット族は4人居ます。サルマンは、この4人を生け捕れ、と言ったわけです。これが納得いかない。
 サルマンが狙っているのは、もちろん、フロドが持っている指輪なので、フロドを生け捕るのは分かる。でも、あのー、なんだろ、フロド以外のホビット族を生け捕っても、あんまり、意味ないんですよ。ていうか、クソの役にも立たないんですよ。

 何故、魔法使いサルマンは「フロドを生け捕りにしろ。あとは殺せ」と言わなかったのか。

 まあ、ここからは想像なんですけど、ウルクハイって、オークの血入ってるんで、ちょっと、頭弱い、んですよね。ウルクハイ、生まれた瞬間、なんか、隣りにいたオーク食べてましたからね。食べ物だと思ったんでしょうね。ちょっと、頭がね、弱いんでしょうね。雲が全部ドーナツに見えちゃうしまじろうレベル。
 で、サルマンは考えるわけですよ。頭の弱いウルクハイに出す指令は、できるだけ簡単なほうがいい。ホビット族は全員背がやたら低いから、奴には、どれがフロドか見分けるのは難しいかもしれない。あ、じゃあ、ホビット族を全部生け捕れって言えばいいじゃん! これなら奴にも出来そう!
 
 こうして、あの奇妙な命令が生まれたのではないか。
 魔法使いサルマンは、部下を馬鹿だと認識し、その能力に合わせて指令を分かり易くしていたわけです。

 先日、先輩に、「あそこの棚の箱の中にあるハブ……あ、いいや、箱ごと持ってきて」と言いなおされました。小さなことだけど、これが、えっらいショックでかい。必要なものはリピータハブだけなのに、箱ごと生け捕りにせよ! ってか。ウルクハイですか、俺は。


※岡崎さんからメールを頂きました。
サルマンがホビットを捕まえてこいって言ったのは、誰がフロドかわからなかったからなんです。
ウルクハイも、フロドが指輪を持っているという事実は知らされていません。
欲がでて横取りされる可能性があったからです。
サルマンはとりあえずホビットを捕まえさせてきて、自分でじっくり身体検査と尋問と拷問を行うつもりだったんです。

とのことです。なるほど。そういう経緯があったわけですね。情報ありがとうございます。




2004-05-07   思考  
連休を利用して、京都へ行ってきました。
 金閣寺に行ったのですが、そこで、こんな光景を見ました。



 義満公の、お茶の水。
 義満公が、「お茶を立てようかのう」とか言い出したら、従者はここへ水を汲みに行くわけだ。さすが将軍。風流な岩清水でお茶とは、羨ましい限り。
 
 と思っていたら、すぐ隣りに、こんな看板がありました。



 義満公、お手洗いの水。
 今は水は枯れていましたが、当時はお茶の水と同じようにこんこんと湧き出ていたと思われます。

 えー、両者の違いが、まったく分からない。場所も隣り、同じように湧き出た水なのに、かたやお茶の水、かたやお手洗いの水。そこに意味は無く、そう決めたから、そうなっただけ。絶対、新人とか覚えられないよ。俺が従者だったら、アレだもの。絶対、ウッカリ、お手洗いの水を茶室に持ってくもの。絶対やる。
 で、もっと言うと、俺と同じタイプの馬鹿従者は絶対居たはずで、義満公は、何回か、お手洗いの水でお茶飲んでると思う。「うまいのう」とか言って。

 似た二つのモノの区別に迷う。その区別というのが勝手に決めたものなら、なおさらだ。

 今、ちょっと別の会社に常駐しているわけですけど、二台のパソコンを借りたんですわ。
 一つは、俺が自由に使っていいマシン、もう一つは、別のプロジェクトで使うマシン。で、その二つ、外見も何から何までまったく同じなんですよ。案の定、俺、その、俺に割り当てられていないほうのマシンをいじっちゃいまして。

 しばらくして、その、別のプロジェクトの方から「ヤスノリさんのマシンはあちら」みたいなことを言われて、「わー。まじっすか」とかなってね。
 そしたらあちらの人がすごくいい人で、「今MO持ってるんで、ヤスノリさんが必要なファイル全部入れてあげますよ」と。「まじすか。すげえ助かります!」ってなったわけですけど、一つ問題が。俺、こう、自分用のデータとかを詰めるフォルダの名前を、「unko」にする癖があるんです。まさか顧客先で「ウンコフォルダを……」とは言えない。
「じゃあ、えー、えーと、ユー・エヌ・ケー・オー、というフォルダがあると思うんで、それコピーお願いします」って、こう、アルファベット読みでごまかしたわけですけど、「はい、ウンコですね」。

 終わった終わった。終わったよーい。




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