駅近くは若い人で賑わっている街なんだけど、ちょっと外れると、昭和にタイムスリップしたような住宅街が広がっている。鬱蒼と茂った柿の木。耐震構造? 何それ? みたいな共同住宅。野良猫の数。かろうじてウチは平成元年築なんだけど、まあ、そんなところ。あとこのあたりは玄関に狸の置物とフサフサした生命力が強めの植物の鉢を置くのが流行っている。
引っ越してしばらく経つんだけど、この付近はどうやら古くからある住宅街らしい。おじいちゃんおばあちゃんがいっぱい住んでる。この前郵便局へ行ったら、おじいちゃんが自動ドアにガン! って挟まってた。で、動きが遅いものだから、数回ガンガン挟まれて。で、そのあと自分の番が来たときに窓口の郵便局員にめちゃくちゃ当たってた。「郵便番号を書く枠が小さい!」って。郵便局員はその挟まったとこ見てないから、なぜこの人がこんなに機嫌が悪いのか分からないまま、ただただ萎縮していた。
まあ、それはいいんだけど、あのー、俺、おばあちゃんの顔が覚えられない。なんか、似てるじゃないすか。で、あのー、近所をうろうろしてると、うちの大家にそっくりなおばあちゃんと3,4回はすれ違う。で、まあ、大家さんを無視したら感じ悪いので、とりあえず全部に挨拶する。結果的に、ご近所の老人にかたっぱしから挨拶する好青年になっている。ただの、馬鹿なのに。馬鹿ですよ! 騙されないで! ただの馬鹿ですよ! おはよう詐欺ですよ! いや、まあ、いいんだけど。いや、つーか、似てるんだよ。なんか、格好とか。回覧板脇に持ってるとことか。
ちょっと思い出したのが、高校時代、すれ違う人全部に挨拶する同級生が居た。クラスも違って話す機会そんなになかったし、途中から留学しちゃったから、あんまりよく知らないんだけど、まあ、すげえ奴なんだろうな、ってずっと思ってた、んだけど、もしかしたら、同級生の顔を覚えられない悲しい病気だったのではないか、と、ちょっと思った。悲しいなあ。悲しい。
引っ越してしばらく経つんだけど、この付近はどうやら古くからある住宅街らしい。おじいちゃんおばあちゃんがいっぱい住んでる。この前郵便局へ行ったら、おじいちゃんが自動ドアにガン! って挟まってた。で、動きが遅いものだから、数回ガンガン挟まれて。で、そのあと自分の番が来たときに窓口の郵便局員にめちゃくちゃ当たってた。「郵便番号を書く枠が小さい!」って。郵便局員はその挟まったとこ見てないから、なぜこの人がこんなに機嫌が悪いのか分からないまま、ただただ萎縮していた。
まあ、それはいいんだけど、あのー、俺、おばあちゃんの顔が覚えられない。なんか、似てるじゃないすか。で、あのー、近所をうろうろしてると、うちの大家にそっくりなおばあちゃんと3,4回はすれ違う。で、まあ、大家さんを無視したら感じ悪いので、とりあえず全部に挨拶する。結果的に、ご近所の老人にかたっぱしから挨拶する好青年になっている。ただの、馬鹿なのに。馬鹿ですよ! 騙されないで! ただの馬鹿ですよ! おはよう詐欺ですよ! いや、まあ、いいんだけど。いや、つーか、似てるんだよ。なんか、格好とか。回覧板脇に持ってるとことか。
ちょっと思い出したのが、高校時代、すれ違う人全部に挨拶する同級生が居た。クラスも違って話す機会そんなになかったし、途中から留学しちゃったから、あんまりよく知らないんだけど、まあ、すげえ奴なんだろうな、ってずっと思ってた、んだけど、もしかしたら、同級生の顔を覚えられない悲しい病気だったのではないか、と、ちょっと思った。悲しいなあ。悲しい。
こんなのも書いたよ。