2013-01-21   思考  
冬、暖房をつけっぱなしにしてると部屋の湿度が15%とかになってたりする。

最適な湿度は60%と言われているので、これは良くない。お肌カサカサになるし、感染症の原因にもなる。
なにより、空気が水をほしがっている。空気「みず〜! 死んじゃう〜! みず〜!」
まってて空気! いま助けるからね!

手っ取り早く湿度を上げるために、濡れタオルとかを部屋干しする。
いつもは外に干している大きなバスタオルを3〜4枚、部屋でガッツリ吊すのだ。
そうら、お前が欲しがってた水だ! たっぷり飲むんだぞ!

で、しばらくすると、湿度は、35%くらいまで行くんですけど、そこから上がらない。
そのうち、だんだんと下がり続けて、数時間経った頃には20%あたりに下がってる。

空気「みず〜! はやく〜死んじゃうよ〜!」
キューン! 空気がかわいそう!

さっきあげたのになあ、もう水飲んじゃったのか、仕方ないなあー、ってバスタオルを回収すると、あの、隅のほうとかがちょっと濡れてるの。あと裏が全部じんわり湿ってたりする。

はあーーーー!? ってなるじゃないですか。

おい、空気。ちょっと座れ。浮いてないで。ここに座れ。
この雑な水の飲み方は何だ。え? もう無いと思ったんだもの? あるだろ、ここに。ほら、ここの裏。ここにたっぷりある。なんでこれ飲まないの?

俺はね、タオルとか、魚とかもだけどね、こういう食べ方飲み方する人嫌いだよ。どういう家で育ってきたのかなって思っちゃう。でもあれだよ。君は成人してるからお父様お母様はもう関係ないよ。独り立ちしてからは、君の責任だからね。ちなみに今きみ何歳よ? あ? 46億歳? あ、そう……そうなんですね。気をつけたほうが、いいと思いますよ。






2012-12-28   思考  
嫁がママさんたちのツイッターをよく見てるんだけど、出産後数分でツイートしてる人が居たらしい。

何それ。まあ、あ、まずはおめでとう。おめでとうだけれども、何それ。いや、あの、おめでとう。おめでとうだし、全然ツイートして頂いて良いんだけども、なんか、すごいなーって。そもそも物理的な問題として、生んですぐにツイッターできるの?
オギャーオギャーってなってるときに、生まれたなう、みたいなのを打ち込む余裕はあるのか。2人目とかだとあるのかなー。

まあ一個考えたのは、もう「生まれたなう」みたいなのを下書きにしておいて、生まれたー! ってときに、それを呼び出す。でもなんかそれは粋じゃないよな。
それか、旦那とかに携帯を渡しておいてツイートしてもらう。
でも、そこまでして……やるか? という疑問が残る。

ああ、最近のスマホならね、音声でツイートできるから、打ち込む必要はないのか。
「生まれた、ハアハア、なう……」「ギャーン! ギャーン!」「はい切ったとこ縫いますねー」みたいな周りの音声までツイートされたり、そういうの。臨場感があって良いですよね。そういうのも。

それかもうアレ? そういう部屋。ツイート専用ルーム。
なんか最近、個人医院とかだと、分娩室がすごい凝ってるとことかあって、うちが行ってたとこも、なんか、こう、でっかいモニターとライトがあって、お産の進行具合にあわせて4種類の光と音楽が〜みたいなやつだったんですけど、けっこうすんなり生まれちゃったもんだから、なんか同じやつがずーっと流れてて、処置終わってけっこう経ったあとに看護師が「あっ」みたいな感じで「生まれたモード」に切り替えて、「これ一応うちの目玉だから見て帰ってね」みたいな。見ねえよ。子供見るよ。

それはいいや。そう、ツイッターに対応した分娩室なんてのも、あるかもしれないですよね。
お母さんの発言や状態は、係の人が瞬時にツイートしてくれる。
ミニプラネタリウムみたいなドームの分娩室で、本人宛の励ましツイートが部屋一面に流れていく。ニコファーレみたいな感じ。

「ひろっぺ頑張れ! りっぱな跡継ぎを生むんじゃぞwww」
「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー!」
「お金持ちになる方法を知りたくありませんか? http://t.co/unko」
「ひろっぺが母親になるの!? なんか感動しちゃう!」

あっなんか今通ったね、みたいな。
こういうのまざるから。目視でチェック入れないとこういうのまざるから。そこはなんだろ、係の人に頑張ってもらって。
あとフォロワーが少ないお母さんの場合には場つなぎ的に定型文が流れる。

「案ずるより、産むが易し。昔の人は良いことを言ったものだ。」
「案ずるより、産むが易し。昔の人は良いことを言ったものだ。」
「ひろっぺがんばれー! 痛いの今だけだからね!」
「案ずるより、産むが易し。昔の人は良いことを言ったものだ。」

定型文が何回も流れてちょっと残念な気持ちになったりする。

何の話でしたっけ。お産に向けてフォロワー増やしとけっていう話でしたっけ。
まあ忘れましたけど、この流れでいくと、Ustreamでお産中継、みたいなのも絶対誰かやりますよね。Ustお産駄目なのかな? 動物はあったよ

「20:00〜ひろっぺのお産チャンネル」みたいな感じで告知してて、さてお産でも見ようかな、なんつって視聴者がね、買ってきたビールあけて、日本代表のユニフォームに着替えて、いや応援だから、一応応援だからね、そう、着替えて、パソコンつけて繋げたらもう誰もいなくてふとんだけずーっと映ってる、みたいな。お産早まっちゃったりするから。赤ちゃんは空気読まないですから。

で、なんだよー、って。ビール開けちゃったよー、なんて言って、この気分の高まりみたいなやつはどこにぶつけたらいいんだろう、って、嫁さんとよろしくやって子供を産んだらいいんじゃないでしょうか。





2012-12-04   思考  
子供と遊んでいると子供の目線でワーキャーはしゃぐことが多々あるのですが、子供が居なくなった途端にスッと我に返る、親あるある。

息子(1歳半)とお風呂に入ると、おふろにボールやらおもちゃやら空き瓶やらをこれでもかってくらいに浮かべて遊ぶんですけど、あの、息子がおふろ出るって言うから、嫁に来て貰って子供を渡すじゃないですか。
で、なんだ、10数えて、お風呂ばいばーい! また明日ねー! って嫁と子供はあっちへ行って、さて、私はもうちょっと温まろうかねえ、なんつって湯船に戻って、ふと周りを見渡すと、おもちゃに囲まれている。なんだこれ。
子供居なくなると、これらおもちゃとのつきあい方が完全に分からなくなる。何なんだお前ら。何なんだよ。
真顔で片付けます。完全に真顔ですね。さっきまで「ワンワーン! ジャー!」とか言って遊んでたワンワンのジョウロの水を真顔で捨て、カラフルなボールを真顔で手早く回収する。回収作業員と化す。


この間公園へ行ったんですけど、あの、滑り台をね、やりたいっていうから、滑り台の階段を登って、こう、抱きかかえる感じですべろうとしたんです。
そしたら、俺たちの前にすべってた子が、多分3歳くらいなんですけど、「カンカンカンカン!」って踏切の真似をして、コースに手を出している。うちの息子はまだよく分かってないらしくそれには反応していないので、あ、ここは俺が反応するべきだな、と思って、「わー、踏切が閉まったぞー! 開いたら行こうねー!」なんて言ってね。

そしたら、その踏切の子のお父さんも乗ってきて、「カンカンカン!」って、反対サイドから手を出してきた。まあ、踏切って両サイドからバー下がってくるからね。リアルリアル。その、お父さんってのが、俺よりけっこう年上で、あ、会社だと確実に怖い部長だな、って感じの。怖い部長が、「カンカンカン!」って手を出してきている。へえ、休日は良いパパなんだー。平日知らんけども。この動画撮って会社にばらまいたら陰でカンカン部長って呼ばれて、新人が「なんであの部長カンカン部長って呼ばれてるんですか? いつも怒ってるから?」みたいな質問すると「違う違う、この動画見る?」みたいなことになるかな、なんて想像しつつ、踏切が開くのを待つ。

そしたら、子供のほうが、突然踏切を放棄した。
子供ってそういうとこあるから。ぷいっとどっか行ってしまった。
取り残されるカンカン部長。

「カンカンカン……」

既に真顔に戻っているカンカン部長がカンカン言いながら踏切を開けてくれたので、俺は「わー、開いたぞー!」とか言って、すべる。

カンカン部長と俺がふみきりごっこで楽しく遊んだっていう話でした。
またあそぼうね〜!







2012-11-27   思考  
画像編集ソフトにうっかり数千枚の画像が入ったフォルダごとドラッグ&ドロップしてしまって、「え、こいつら全部読み込むんすか? 本気っすか……一体何をなさるおつもりで……や、すみません、過ぎた真似をしました。あっしはオーナーの考えは難しくて良く分かりません。しかしこれだけは言えます。オーナーは何かとてつもない……何か、時代を変えるようなことをなさろうとしている。よし、分かりました。やりましょう。野郎ども! メモリを空けろ! なんとしても全部開け! いいかお前ら! 死ぬなら走馬燈に画像を読み出しながら死ね! オーナーの顔に泥塗んじゃねーぞ!」「イェッサー!!!!!」みたいな感じで火の玉と化したPCの前で、「あ、今の無し……」という俺のか細い声はファンの爆音に掻き消され、マウスもまったく言うことを聞かないので、姿勢を正して読み込みを待っています。

昔の合戦でも、こういうことはきっとあっただろう。
「かかれー!」みたいなこと言っちゃったけど、あ、違うわ、やっべーってなって、「あ、退却……」って言ったけどもう誰も聞いてない。
取り返しのつかない号令を発して、目の前に死体が積み重なっていく。
こうなったとき、大将としてはどうあるべきだろうか。

叫んでも声は届かないのであれば、もう訂正するべきではない。運命が定まったとき、大将が不安な顔をしていては死んでいく者たちが浮かばれない。せめて、正義の戦いであったと信じながら往ってほしい。
だから、ブンブン唸るPCの前で、俺は、眉間にしわを寄せ、腕組みをして待つ。すべてのロードが完了するとき、全てが報われるのだ。お前たちの屍の上に、新しい文化が築かれるのだ。っていう顔で。

でも、あー、おせんべい食べたいな、と思ったので、一旦席を離れた。
みんなすまん。俺、今、すごくおせんべい食べたい。


戻ってきたら誰も息をしていなかったので、静かに電源ボタンを長押しした。


ところでこのサイト1997年の今日からやってるんですけど、だらだらと15周年です。とくに何にもしないです。



こんなのも書いたよ。



2012-10-08   思考  
たまに自動販売機に100円入れて突き返されるじゃないですか。で、そのあともう一回入れると入ったりする。
あのときの自販機どんな気持ちだろう。「おいおい、ふざけてんの? お金って知ってる? 貧乏人はドブ水でも飲んでろよな! ほら返すぜ、チャリ〜ン!」みたいな態度でつっかえしたけどよくよく見たらお金だった。ヒャー。恥ずかしい! 俺だったらその場に立ってらんない。逃げる。「あ、爽健美茶そろそろ無いなー」とか言って取りに行くふりして逃げる。

自販機は逃げられない。足が無いから。

もうそうなったら完全に不感症のフリするしかない。だんまりを決め込むしかない。ムスッと。ムスッとしてる温度であたたか〜いが維持されてる。こんな感じで自販機の心の殻は厚くなっていくのではないでしょうか。

なんかそんなこと考えてたら、そういえば昔の自販機はもうちょっと人懐っこかった気がする。
「また来てね!」「あたりが出たよ! おめでとう!」みたいなことをべらべら喋った気がする。髪型を変えたこと一番に気づいてくれたのも自販機だった気がするし、参観日、どうしても都合のつかない母の代わりに自販機が来てくれたことがあった気がする。

昔の自販機には心があった。

小学校の頃、算数の授業で桃ジュースが必要になった。たしかこう液体を分けるのを紙コップ使って体感する授業で、俺が桃ジュースの担当になって。当時桃ジュースといえば(今も?)不二家のネクター一択だったんだけど、これが何故か売ってない。まあ、田舎なので店は2つくらいしかなくて、そこに無ければ無い。
別に桃ジュースである必要は全然なかったんです。教科書に「ももジュースをみんなにわけます」って書いてあるだけで、別に水で良かった。
まあ、なんか、あとでジュース飲んで楽しい! みたいな演出考えてたんでしょうね。そのジュースが無い。やばい、どうしよう。うちの班だけ水飲むことになる。まゆみちゃんに殺される。まゆみちゃんに、殺される。

そんなとき、家の裏の工場に自販機があったことを思い出しました。
家の裏は古い糸工場でした。黒光りした木造平屋の建物はいつも小刻みに揺れていて、奥からガンラガンラと糸を撚る音。ただ、もう結構前に廃業していて、工場は立入禁止になっていました。

自販機も撤去されているだろうか。期待せずにつっかけを履いて工場の玄関口へ回る。もう夕闇が迫っていて薄暗かったけれど、自販機は煌々とそこにありました。しかもネクター売ってる。「ありがとうございました! また来てね!」と自販機。こちらこそ、ありがとう。

算数の授業は案の定最後にみんなでジュース飲んでシャンシャンシャンで終わりました。まゆみちゃんは、おいしそうにジュースを飲みました。

で、ちょっと経ったあと、友達と遊んでて、なんかまたネクターが飲みたくなってみんなで廃工場へ行ったんだけど、あの自販機が、ボロッボロになってる。ジュースの缶が陳列されているところは割られていて、コイン入れるところにはプルタブが詰まってた。
しかも、本体が錆び付いていて、どうみても、これ、昨日今日の仕業じゃないの。長いこと放置されて、いたずらされた感じの。
あれ、俺ほんとにここでネクター買ったんだっけ。

今考えると、これは、自販機の霊が困ってる少年にネクター売ってあげた話です。


っていう文章を昨日アップしたんですけど、あ、ここから追記ですけど、ほんのさっき息子が高熱出たので早朝に救急外来行ってきたんです。
まあ薬もらって落ち着いて、息子はスヤスヤ寝始めたので(主に我々が)グッタリして帰ってきたんですけど、なんか甘いものを欲したので家の近くのダイドーの自販機ではじめてジュース買った。

「ありがとうございました! いってらっしゃい!」

今帰ってきたんだよ。自販機はやっぱ黙れ。



こんなのも書いたよ。



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