実家にちょっと帰っていました。
最近実家にちょくちょく帰る。目当ては、足の伸ばせる風呂。いや、最近実家リフォームいたしまして、あのー、すごいわ。風呂に入るために帰りたくなる家って。そして、風呂のために新幹線に乗る俺って。ちょっとしたセレブっぽいじゃない。まあ、なんだろ、それを、いやらしくなくできちゃうのが俺なんですけど!
リフォームしたのが去年の11月なんですけど、それから、月2ペースで帰っている。それまで年に1回しか帰らなかったことを考えると、風呂の集客力の凄まじさが浮き彫りになる。
ただ、まあ、それだけ愛しちゃった風呂なんだけど、あのー、このまえ帰ったとき、ちょっと、あのー、なんだろ、今までほどの感動が無いことに気づいちゃってね。なんつーか、慣れちゃった、というか。そしたら、なんだか急に寂しくなってしまって。これはいかん、と思ってね、なんだろ、なんか新しいことをしなければ、みたいなそういうアレが生まれて。
で、考えたあげく、あー、今日は、風呂に逆向きに入ってみよう、と思って。あのー、うちの風呂は座るところがついていて、一応入る向きが決まっているんだけど、なんだろ、その、製作者の意図を無視して逆に入ってやれ! と思って。うひょう! いい風呂が台無しだぜ! 俺は今、逆向きに入っているよ!
意外と心地いい。なんか、くぼみに、ちょうど肘が入って楽だ。あと、座るところに足を置くと、その高さがなんかものすごい気持ちいい。あと、つかまるところが持ちやすい。ていうか、え、これ、順方向なんじゃないの。えー!!
俺は2ヶ月間、何をやっていたんだ。セレブを気取って新幹線で通った風呂に、逆向きに入っていた男。足置きに座りながら、「最高だぜ!」とか言って。お前には、いい風呂なんかいらねーよ! 馬鹿! 本当に見損なった! 風呂も呆れてただろうなあ。若干設定温度よりもぬるめな気がしたのはそのせいかなあ。やる気なくなるよね。ごめんね。
まあ、俺みたいな馬鹿には、リフォームした実家の機能の一部が未だに使いこなせない。トイレと、洗面所が、人の動きを察知して電気が勝手につくんだけど、どうしても、スイッチに手が伸びてしまう。そのスイッチをいじると、「勝手に電気」機能自体が切れてしまうから、本当はいじってはいけないんだけど、どうしても、いじってしまう。そうかそうか、スイッチはいじらない、スイッチはいじらない、と繰り返し唱えながら風呂に入ると、風呂は「勝手に電気」機能がついていなくって、「わーまっくらー」みたいなことになる。なんだよ。難しいよ。なんで操作性を統一しなかったんだろう。お金足りなかったのかなあ。
ていうか、あのー、勝手に電気機能って、そんなに、そんなに便利じゃないと思うんですわ。別にいらないよね。なんだろ、それくらい自分でするよ、と思ってしまう。あとなんか、その機能に体が慣れてしまうのも嫌だ。人の家の洗面所で、体をくねくねさせて、「どうしたの?」って友達が聞くと、「いや、センサーが僕を見つけてくれないんだ……あ、ごめん、電気勝手につかないんだ?」みたいな。きっついわー。こういうプチセレブ病にはなりたくないなあ、と思っているんだけど、駅のトイレで、いつものくせで蛇口の前で手を出して数秒待ってしまう時がある。きっついわー。
あの水が勝手に出てくるのも、全然便利じゃない。これ昔言ったかもしれないですけど、あのー、新幹線の洗面台あるじゃないですか。同じようなセンサー式の蛇口が3つ、横並びでついててね、それぞれ、せっけん、水、温風が出るようになっている。で、あのー、まあ普通に、右から、せっけんを出し、中央へ移り、水で流し、左の温風で乾かしてたんですよ。そしたら新幹線いきなり減速して、わぁーってよろけて。乾燥させていた手の上に水が出て、続いてせっけんが出た。全然便利じゃない。
まあ、強いて、勝手に電気機能のいいところを挙げるとすれば、センサーに気取られないように水道の蛇口までたどり着く、というミッションインポシブルごっこができるところかなあ。電気がついちゃったら負け。母親とやった。エプロン姿で超スローモーションで蛇口を目指す母の後ろ姿を見て、ああ、この人の子だ、と思いました。
最近実家にちょくちょく帰る。目当ては、足の伸ばせる風呂。いや、最近実家リフォームいたしまして、あのー、すごいわ。風呂に入るために帰りたくなる家って。そして、風呂のために新幹線に乗る俺って。ちょっとしたセレブっぽいじゃない。まあ、なんだろ、それを、いやらしくなくできちゃうのが俺なんですけど!
リフォームしたのが去年の11月なんですけど、それから、月2ペースで帰っている。それまで年に1回しか帰らなかったことを考えると、風呂の集客力の凄まじさが浮き彫りになる。
ただ、まあ、それだけ愛しちゃった風呂なんだけど、あのー、このまえ帰ったとき、ちょっと、あのー、なんだろ、今までほどの感動が無いことに気づいちゃってね。なんつーか、慣れちゃった、というか。そしたら、なんだか急に寂しくなってしまって。これはいかん、と思ってね、なんだろ、なんか新しいことをしなければ、みたいなそういうアレが生まれて。
で、考えたあげく、あー、今日は、風呂に逆向きに入ってみよう、と思って。あのー、うちの風呂は座るところがついていて、一応入る向きが決まっているんだけど、なんだろ、その、製作者の意図を無視して逆に入ってやれ! と思って。うひょう! いい風呂が台無しだぜ! 俺は今、逆向きに入っているよ!
意外と心地いい。なんか、くぼみに、ちょうど肘が入って楽だ。あと、座るところに足を置くと、その高さがなんかものすごい気持ちいい。あと、つかまるところが持ちやすい。ていうか、え、これ、順方向なんじゃないの。えー!!
俺は2ヶ月間、何をやっていたんだ。セレブを気取って新幹線で通った風呂に、逆向きに入っていた男。足置きに座りながら、「最高だぜ!」とか言って。お前には、いい風呂なんかいらねーよ! 馬鹿! 本当に見損なった! 風呂も呆れてただろうなあ。若干設定温度よりもぬるめな気がしたのはそのせいかなあ。やる気なくなるよね。ごめんね。
まあ、俺みたいな馬鹿には、リフォームした実家の機能の一部が未だに使いこなせない。トイレと、洗面所が、人の動きを察知して電気が勝手につくんだけど、どうしても、スイッチに手が伸びてしまう。そのスイッチをいじると、「勝手に電気」機能自体が切れてしまうから、本当はいじってはいけないんだけど、どうしても、いじってしまう。そうかそうか、スイッチはいじらない、スイッチはいじらない、と繰り返し唱えながら風呂に入ると、風呂は「勝手に電気」機能がついていなくって、「わーまっくらー」みたいなことになる。なんだよ。難しいよ。なんで操作性を統一しなかったんだろう。お金足りなかったのかなあ。
ていうか、あのー、勝手に電気機能って、そんなに、そんなに便利じゃないと思うんですわ。別にいらないよね。なんだろ、それくらい自分でするよ、と思ってしまう。あとなんか、その機能に体が慣れてしまうのも嫌だ。人の家の洗面所で、体をくねくねさせて、「どうしたの?」って友達が聞くと、「いや、センサーが僕を見つけてくれないんだ……あ、ごめん、電気勝手につかないんだ?」みたいな。きっついわー。こういうプチセレブ病にはなりたくないなあ、と思っているんだけど、駅のトイレで、いつものくせで蛇口の前で手を出して数秒待ってしまう時がある。きっついわー。
あの水が勝手に出てくるのも、全然便利じゃない。これ昔言ったかもしれないですけど、あのー、新幹線の洗面台あるじゃないですか。同じようなセンサー式の蛇口が3つ、横並びでついててね、それぞれ、せっけん、水、温風が出るようになっている。で、あのー、まあ普通に、右から、せっけんを出し、中央へ移り、水で流し、左の温風で乾かしてたんですよ。そしたら新幹線いきなり減速して、わぁーってよろけて。乾燥させていた手の上に水が出て、続いてせっけんが出た。全然便利じゃない。
まあ、強いて、勝手に電気機能のいいところを挙げるとすれば、センサーに気取られないように水道の蛇口までたどり着く、というミッションインポシブルごっこができるところかなあ。電気がついちゃったら負け。母親とやった。エプロン姿で超スローモーションで蛇口を目指す母の後ろ姿を見て、ああ、この人の子だ、と思いました。