いやー、やらしい大人になったなあ、と思ってしまった。
今は一人別の会社に常駐しているんですけど、仕事はじめに、一応、本社に寄ったんですわ。で、あのー、先輩とかにね、あけましておめでとうございます、あけましておめでとうございます、と壊れたステレオのように繰り返したわけですが、あのー、課長がね、喪中だったんですよ。
で、課長を目の前にして、喪中だからこりゃ「あけましておめでとうございます」じゃねーな、と、俺のインテリジェント脳は一瞬にして判断したわけですよ。
そこまでは良かった。で、素直に「おはようございます」って言えばいいわけですけど、俺のインテリジェント脳はちょっとやらしかった。もしここで、普通に「おはようございます」って言ったら、なんか、本当に新年ってことを忘れて「おはようございます」って言ってるみたいじゃないですか。これは、なんか損だ。ただの気の利かない奴だと思われたらどうしよう、みたいな。
で、こう、無意識にやったことが、「えっと、あ、おはようございます」って。なんだろ、考えておはようございますにしたんだよっていう、なんかそういう間をあけて。
やらしいやらしい。「えっと、あ、おはようございます」だって。やらしい。思い出すだけですげえムカムカする。そんな性根のいやらしい大人になった覚えはないんだけどなー。
こんな腐った俺ですが、最近、何故か子供に好かれる。
この前実家へ帰ったとき、近所へお年賀を置きに行ったんですけど、そこにね、その近所のうちの親戚の子、というのが、わんさか居たんですよ。で、子供だけで遊ぶのに飽きてたんでしょうね、俺の興味を引こうと必死なんですよ。俺、子供は嫌いじゃないんですけど、子供と遊ぶのは、実はそんなに好きじゃないんですよ。なんか気をいっぱい使うし。うまくないのにうまいねーとか言いたくない!
でも、子供たちは俺を仲間に引き入れようと、俺にボールぶつけたりしてくる。こらー! みたいにおいかけると、「ぎゃー!!」って逃げ回る。やべー完全に取り込まれてるじゃないか。やだ! 取り込まれたくない! もののけになったおっことぬしに取り込まれそうになったサンの気分ですよ。「やだ! もののけにはなりたくない!」みたいな。
あー、でも、子供ってたまに想像つかないことするから、リアルで笑うときがある。なんか、一人の子が、「ガンダムの絵を描いてあげるよ」と近づいてきたんです。「わー。描けるの? 描いて描いて」と、心裏腹に、一応盛り上がっておいたんですけど、そしたら、なんかザクを描き始めた。
で、頭と右腕を描ききったところで、なんだろ、明らかに、飽き始めたんですよ。なんか漫画ぱらぱら手でやったり、えんぴつコロコロ転がしたり。
俺ね、ちょっと意地悪く、「まだー?」って言ったんですよ。そしたら、左腕と胴体のところに、ギザギザを描いて、「できた。やられたザク」って。わー! 手抜きにもほどがある! 君はこれからの人生そうやって生きていくんだね! 君の将来が見える。なんだろ、すげえまずいラーメン開発して「チャレンジラーメン」とか名前つけて飄々としてるタイプの人になるよ。
で、長いこと子供の相手をしてたんですけど、なんだろ、そのうち、俺も楽しんでもいいだろ、みたいな気持ちになってきてね。
ムシキング、って知ってます? あの、今の子供たちは、ポケモンじゃなくてムシキングらしいですよ。で、まあ、そのムシキングの話になって、「俺の友達がムシキングの漫画描いてるよ」って、ちょっと、ウソを言ってみた。
「うそーまじでー!」「すげー!」
楽しい! すげえ、今、俺、楽しい!
そしたら、一人の子が、「(漫画の?)次どうなるの?」って聞いてきた。
「えっとねー、次は、死ぬね。いっぱい死ぬ」
「うおー!!」「うひょー!!」
楽しい! すげえ、今、俺、楽しい!
「あとニューキャラ出てくるよ」
「まじでー!!」「何ー!!」
「コメツキムシ。すごい攻撃力だよ」
「え、何それ」
しまった! 今の子たちはコメツキムシを知らない! 昔は土間とかに良く居たのになあ。ちょっと悲しくなった。
今は一人別の会社に常駐しているんですけど、仕事はじめに、一応、本社に寄ったんですわ。で、あのー、先輩とかにね、あけましておめでとうございます、あけましておめでとうございます、と壊れたステレオのように繰り返したわけですが、あのー、課長がね、喪中だったんですよ。
で、課長を目の前にして、喪中だからこりゃ「あけましておめでとうございます」じゃねーな、と、俺のインテリジェント脳は一瞬にして判断したわけですよ。
そこまでは良かった。で、素直に「おはようございます」って言えばいいわけですけど、俺のインテリジェント脳はちょっとやらしかった。もしここで、普通に「おはようございます」って言ったら、なんか、本当に新年ってことを忘れて「おはようございます」って言ってるみたいじゃないですか。これは、なんか損だ。ただの気の利かない奴だと思われたらどうしよう、みたいな。
で、こう、無意識にやったことが、「えっと、あ、おはようございます」って。なんだろ、考えておはようございますにしたんだよっていう、なんかそういう間をあけて。
やらしいやらしい。「えっと、あ、おはようございます」だって。やらしい。思い出すだけですげえムカムカする。そんな性根のいやらしい大人になった覚えはないんだけどなー。
こんな腐った俺ですが、最近、何故か子供に好かれる。
この前実家へ帰ったとき、近所へお年賀を置きに行ったんですけど、そこにね、その近所のうちの親戚の子、というのが、わんさか居たんですよ。で、子供だけで遊ぶのに飽きてたんでしょうね、俺の興味を引こうと必死なんですよ。俺、子供は嫌いじゃないんですけど、子供と遊ぶのは、実はそんなに好きじゃないんですよ。なんか気をいっぱい使うし。うまくないのにうまいねーとか言いたくない!
でも、子供たちは俺を仲間に引き入れようと、俺にボールぶつけたりしてくる。こらー! みたいにおいかけると、「ぎゃー!!」って逃げ回る。やべー完全に取り込まれてるじゃないか。やだ! 取り込まれたくない! もののけになったおっことぬしに取り込まれそうになったサンの気分ですよ。「やだ! もののけにはなりたくない!」みたいな。
あー、でも、子供ってたまに想像つかないことするから、リアルで笑うときがある。なんか、一人の子が、「ガンダムの絵を描いてあげるよ」と近づいてきたんです。「わー。描けるの? 描いて描いて」と、心裏腹に、一応盛り上がっておいたんですけど、そしたら、なんかザクを描き始めた。
で、頭と右腕を描ききったところで、なんだろ、明らかに、飽き始めたんですよ。なんか漫画ぱらぱら手でやったり、えんぴつコロコロ転がしたり。
俺ね、ちょっと意地悪く、「まだー?」って言ったんですよ。そしたら、左腕と胴体のところに、ギザギザを描いて、「できた。やられたザク」って。わー! 手抜きにもほどがある! 君はこれからの人生そうやって生きていくんだね! 君の将来が見える。なんだろ、すげえまずいラーメン開発して「チャレンジラーメン」とか名前つけて飄々としてるタイプの人になるよ。
で、長いこと子供の相手をしてたんですけど、なんだろ、そのうち、俺も楽しんでもいいだろ、みたいな気持ちになってきてね。
ムシキング、って知ってます? あの、今の子供たちは、ポケモンじゃなくてムシキングらしいですよ。で、まあ、そのムシキングの話になって、「俺の友達がムシキングの漫画描いてるよ」って、ちょっと、ウソを言ってみた。
「うそーまじでー!」「すげー!」
楽しい! すげえ、今、俺、楽しい!
そしたら、一人の子が、「(漫画の?)次どうなるの?」って聞いてきた。
「えっとねー、次は、死ぬね。いっぱい死ぬ」
「うおー!!」「うひょー!!」
楽しい! すげえ、今、俺、楽しい!
「あとニューキャラ出てくるよ」
「まじでー!!」「何ー!!」
「コメツキムシ。すごい攻撃力だよ」
「え、何それ」
しまった! 今の子たちはコメツキムシを知らない! 昔は土間とかに良く居たのになあ。ちょっと悲しくなった。
こんなのも書いたよ。