2005-02-19   思考  
 靴をよく履き間違える。

 学生時代からよくやってたんだけど、あのー、左右違う靴を履いて出かけてしまう。で、なんだろ、アレじゃん。似てる靴とかだったらまだ分かるじゃん、俺、革靴とスニーカーとかやるから。いや、言い訳じゃないですけど、玄関めっちゃ暗いんですよ。で、あと、違う種類の靴でも、意外と、気づかないんですよ。靴もさ、長いこと履いてるから、俺の足の形に変形してるんですよね。フィット感が、革靴とスニーカーで殆ど変わらない。

 で、かなりの確率で履き間違えるんですけど、まあ、でも、めったに大惨事にはならない。間違えて履いていることに気づくポイント、というのがあるんですよね。セーフティネット的な。

 大抵、玄関出てエレベータを待っているとき、何気なく下を見て「ギャー!」って気づくことができる。俺の中でも、なんだろ、ここでくい止めるぞ! みたいな感じではあるんですよね。間違った靴ではエレベータには乗らないぞ! みたいな。

 まあ、でも、たまーに、エレベータがすぐ来た時とかに、ここのチェックを通過してしまうことがある。結果、靴を間違ったまま、屋外へ出てしまうわけで。遂に奴が外へ! なんつーか、バイオ・ハザード的な。チェックをかいくぐって、外へ漏れ出してしまった馬鹿。

 でも、まだ、チェックポイントはあるんですよ。駅の階段。
 階段を上る時に、何気なく足が視界に入って、「ギャー!」って気づくことができる。うち、駅にめちゃめちゃ近いので、まだセーフなんですよ。帰って履き替えるのも苦ではない。苦ではないっていうか。間違った靴を履きながら何でそんなに偉そうなのかわかんないけど。
 ここのチェックポイントにも何度か救われた。ていうか、ここが事実上の最終チェックです。
 ここを通過してしまうと、電車ではるか遠くに運ばれてしまうわけで。

 で、この前、遂に、運ばれた。

 気づいたのは、電車の中。
 ほぼ満員でドアにへばりついてたんですけど、あのー、両足ともドアと等距離の位置にある筈なのに、右側のつまさきだけが、ドアについてるんです。明らかに、右側のつまさきが長い。もう、下を見なくても分かった。やっちゃった。

 でさー、本社ならまだいいんですよ。友達とか先輩とかが笑ってくれるから。
 俺、今、一人、技術担当として他社に常駐してるんですよ。靴を間違えてる人なんかに仕事まかせたくないよね。その、靴のような仕事をしそうだものね。

 で、電車に揺られながらものすっごい考えたところ、そういえば、自分の机の下に、前任者が残していったスリッパがあったことを思い出して。会社の中ではそれを履けばいいや。てことは、会社まで、なんとか、たどり着ければ。

 とりあえず電車を降りて、駅から会社まで、あの、なんだろ、ものすごい足の回転早くして歩いた。なんだろ、革靴もスニーカーも茶色系だったので、速すぎてよくわかんなくしちゃえ、みたいな感じで。

 帰りは、飲み屋で片方の靴を間違えられた客を演じながら帰った。時々下を見て、革靴をパコンパコンやりながら「ったく……」みたいな顔をして。





前後に書いたやつ。
情報処理試験の表紙の絵がひどい[2005-02-27]
嫌な大人になったなあ、と思った[2005-02-05]
このサイトについて。
ヤスノリさんが適当にあることないことを書くサイトです。1997年11月からあります。現在Ver.3です。

詳しいことやお仕事についてはこちら

書いてるものとか、出てるものとか

オモコロのライターやったりやらなかったりしてます。
特集一覧
日記一覧


今日の商品 というしょうもない企画がはじまりました。

オフ喜利4は7月14日(土)・新宿ロフトプラスワン!
「オフ喜利」というオンラインでテキスト書いてる人はオフラインでも面白いのかを検証する大喜利イベントをやってます。新宿ロフトプラスワンで不定期開催中。


オフ喜利のDVDが出てます。送料込み980円ダス

週刊アスキーの大喜利コーナー「Web0.2」。オフ喜利メンバーと連載中です。(ただいまヤスノリは休業中)

WEB0.2 頑固親父が威厳をなくした寝言の内容とは?
で、その悪ふざけが本になりました。あっぱれか喝かで言ったら間違いなく喝。

オモコロ! あたまゆるゆる大全
オモコロ本出ました。



あわせて読みたいブログパーツ