靴をよく履き間違える。
学生時代からよくやってたんだけど、あのー、左右違う靴を履いて出かけてしまう。で、なんだろ、アレじゃん。似てる靴とかだったらまだ分かるじゃん、俺、革靴とスニーカーとかやるから。いや、言い訳じゃないですけど、玄関めっちゃ暗いんですよ。で、あと、違う種類の靴でも、意外と、気づかないんですよ。靴もさ、長いこと履いてるから、俺の足の形に変形してるんですよね。フィット感が、革靴とスニーカーで殆ど変わらない。
で、かなりの確率で履き間違えるんですけど、まあ、でも、めったに大惨事にはならない。間違えて履いていることに気づくポイント、というのがあるんですよね。セーフティネット的な。
大抵、玄関出てエレベータを待っているとき、何気なく下を見て「ギャー!」って気づくことができる。俺の中でも、なんだろ、ここでくい止めるぞ! みたいな感じではあるんですよね。間違った靴ではエレベータには乗らないぞ! みたいな。
まあ、でも、たまーに、エレベータがすぐ来た時とかに、ここのチェックを通過してしまうことがある。結果、靴を間違ったまま、屋外へ出てしまうわけで。遂に奴が外へ! なんつーか、バイオ・ハザード的な。チェックをかいくぐって、外へ漏れ出してしまった馬鹿。
でも、まだ、チェックポイントはあるんですよ。駅の階段。
階段を上る時に、何気なく足が視界に入って、「ギャー!」って気づくことができる。うち、駅にめちゃめちゃ近いので、まだセーフなんですよ。帰って履き替えるのも苦ではない。苦ではないっていうか。間違った靴を履きながら何でそんなに偉そうなのかわかんないけど。
ここのチェックポイントにも何度か救われた。ていうか、ここが事実上の最終チェックです。
ここを通過してしまうと、電車ではるか遠くに運ばれてしまうわけで。
で、この前、遂に、運ばれた。
気づいたのは、電車の中。
ほぼ満員でドアにへばりついてたんですけど、あのー、両足ともドアと等距離の位置にある筈なのに、右側のつまさきだけが、ドアについてるんです。明らかに、右側のつまさきが長い。もう、下を見なくても分かった。やっちゃった。
でさー、本社ならまだいいんですよ。友達とか先輩とかが笑ってくれるから。
俺、今、一人、技術担当として他社に常駐してるんですよ。靴を間違えてる人なんかに仕事まかせたくないよね。その、靴のような仕事をしそうだものね。
で、電車に揺られながらものすっごい考えたところ、そういえば、自分の机の下に、前任者が残していったスリッパがあったことを思い出して。会社の中ではそれを履けばいいや。てことは、会社まで、なんとか、たどり着ければ。
とりあえず電車を降りて、駅から会社まで、あの、なんだろ、ものすごい足の回転早くして歩いた。なんだろ、革靴もスニーカーも茶色系だったので、速すぎてよくわかんなくしちゃえ、みたいな感じで。
帰りは、飲み屋で片方の靴を間違えられた客を演じながら帰った。時々下を見て、革靴をパコンパコンやりながら「ったく……」みたいな顔をして。
学生時代からよくやってたんだけど、あのー、左右違う靴を履いて出かけてしまう。で、なんだろ、アレじゃん。似てる靴とかだったらまだ分かるじゃん、俺、革靴とスニーカーとかやるから。いや、言い訳じゃないですけど、玄関めっちゃ暗いんですよ。で、あと、違う種類の靴でも、意外と、気づかないんですよ。靴もさ、長いこと履いてるから、俺の足の形に変形してるんですよね。フィット感が、革靴とスニーカーで殆ど変わらない。
で、かなりの確率で履き間違えるんですけど、まあ、でも、めったに大惨事にはならない。間違えて履いていることに気づくポイント、というのがあるんですよね。セーフティネット的な。
大抵、玄関出てエレベータを待っているとき、何気なく下を見て「ギャー!」って気づくことができる。俺の中でも、なんだろ、ここでくい止めるぞ! みたいな感じではあるんですよね。間違った靴ではエレベータには乗らないぞ! みたいな。
まあ、でも、たまーに、エレベータがすぐ来た時とかに、ここのチェックを通過してしまうことがある。結果、靴を間違ったまま、屋外へ出てしまうわけで。遂に奴が外へ! なんつーか、バイオ・ハザード的な。チェックをかいくぐって、外へ漏れ出してしまった馬鹿。
でも、まだ、チェックポイントはあるんですよ。駅の階段。
階段を上る時に、何気なく足が視界に入って、「ギャー!」って気づくことができる。うち、駅にめちゃめちゃ近いので、まだセーフなんですよ。帰って履き替えるのも苦ではない。苦ではないっていうか。間違った靴を履きながら何でそんなに偉そうなのかわかんないけど。
ここのチェックポイントにも何度か救われた。ていうか、ここが事実上の最終チェックです。
ここを通過してしまうと、電車ではるか遠くに運ばれてしまうわけで。
で、この前、遂に、運ばれた。
気づいたのは、電車の中。
ほぼ満員でドアにへばりついてたんですけど、あのー、両足ともドアと等距離の位置にある筈なのに、右側のつまさきだけが、ドアについてるんです。明らかに、右側のつまさきが長い。もう、下を見なくても分かった。やっちゃった。
でさー、本社ならまだいいんですよ。友達とか先輩とかが笑ってくれるから。
俺、今、一人、技術担当として他社に常駐してるんですよ。靴を間違えてる人なんかに仕事まかせたくないよね。その、靴のような仕事をしそうだものね。
で、電車に揺られながらものすっごい考えたところ、そういえば、自分の机の下に、前任者が残していったスリッパがあったことを思い出して。会社の中ではそれを履けばいいや。てことは、会社まで、なんとか、たどり着ければ。
とりあえず電車を降りて、駅から会社まで、あの、なんだろ、ものすごい足の回転早くして歩いた。なんだろ、革靴もスニーカーも茶色系だったので、速すぎてよくわかんなくしちゃえ、みたいな感じで。
帰りは、飲み屋で片方の靴を間違えられた客を演じながら帰った。時々下を見て、革靴をパコンパコンやりながら「ったく……」みたいな顔をして。
こんなのも書いたよ。