あのー、この前テレビで、吉野家よりも前に牛丼を切らした、なんだったかな、あのー、どっかの牛丼チェーンの最後の牛丼を食べた人、ってのがインタビューされてたんですよ。なんか、「え、これで牛丼終わりなんですかー?」みたいな、カップルで「たまたま来たんだよネ」みたいな、全然、こう、消え行く牛丼の悲しさがまったく伝わらない人が最後の客だったんですけど。まあ、そんなもんだよなあ、と思います。最後の客が、都合よく、牛丼で泣けるような奴のはずが無い。
最近本で読んだんだけど、テーマパークの入場者100万人記念とかは、ヤラセらしい。
まあ、数えてることは数えてるんですけど、その近辺で、こう、絵になりそうな人を、選んでいるんだとか。まあ、そうだろうなあ、とは思っていたんですけど、だって、なんだろ、男子大学生だけ、とか、もっさいだけじゃないですか。多分インタビューとかしても、ものっすごいエロいこと言うよ。エロでエロを包んだようなことを言うよ。それよりもね、なんか、あったか家族みたいなのが良いだろうし、可愛い子とか居ればなおさら見栄えもよくなるし。
馬鹿正直に100万人目を選んでいたら、どんな猛者が現れるか知れない。
で、ちょっと思い出したんですけど、ウチね、昔、家族でつくば万博行ったんですけど、あのー、うしろのうしろの家族が、なんやら、その、何万人記念、みたいなやつもらってたんですよ。
当時は、「あー惜しい!」みたいな、父親が、「あのときもうちょっと寝てれば、なあ。お母さんがせかすから」「お父さんは起こさなかったらずっと寝てたじゃない!」「そうかい? あっはっはっは」みたいな、そんな、ほのぼの空気だったのですが、今考えると、俺ら、絵にならなかっただけじゃん。落選してんじゃん。
まあ、確かに、ウチは、絵にならない。ならないわ。だって父親は変なジャージに、カナダのお土産の妙にリアルな狐の絵が書いてあるTシャツをいつも着ていて、俺もまったく同じ服装をしていたから。まあ、片田舎から出てきたような、そんなにおいが立ち込めていたんだと思う。なんだろ、科学万博には行ったものの、科学とは縁遠いところに住んでたからね。すんごい田舎で、まず、家の前の道が、こう、山に向かって続いているんだけど、どこに繋がっているのか、近所の人も含め誰も知らない、という。「富士の樹海に繋がっている」「いや、途中で川になって、切れてるんだ」と、さまざまな憶測が飛び交う。科学万博だの、ロボットだの、3Dだのそういうモノの前に、ウチの道の終着点をはっきりさせてくれっつー。
俺も、何だろ、子供の頃すんごい頑張って探検したんだけど、結局最後を見ることは無かったですね。なんかねー、すげえ怖いの。5時間くらい歩いたんですけど、どんどん森は深くなっていくし、見たことも無い文字が書いてあるほこらとか出てくるし。猿が木をゆっさゆっさして威嚇してくるし。何だ、ここは、みたいな感じで逃げ帰って来た覚えがあります。
で、どうしてもその道の最後を知りたくなった俺は、そうだ、地図を見よう、と思って。ね、地図を見れば、一目瞭然じゃないか。これ思いついたのが小学校5年なんですけど、まあ、もっと早く気づけっつーアレですけど、まあ、本屋へチャリンコを飛ばしたんですよ。まあ、この本屋っつーのが、これ話すだけでまた長くなるので割愛するんですけど、まあ、本屋で地図をむんずと掴みまして、確認したわけですよ。ウチの前の道路は、点線で書かれていました。うっすーい、点線で。で、山の中腹辺りで切れている。適当!! ウチ、適当な扱いされてるよ!!
あの時のショックは、今でもはっきり覚えています。家に帰る道が、点線に見えたもんね。点線沿いに住む家族の物語。父は点線のような薄いコーヒーを飲み、母は点線のように薄い愛で僕たちを包み、犬は点線のように薄く僕たちになついていた。
そんな家族が、記念の人に選ばれる筈も無かった。
最近本で読んだんだけど、テーマパークの入場者100万人記念とかは、ヤラセらしい。
まあ、数えてることは数えてるんですけど、その近辺で、こう、絵になりそうな人を、選んでいるんだとか。まあ、そうだろうなあ、とは思っていたんですけど、だって、なんだろ、男子大学生だけ、とか、もっさいだけじゃないですか。多分インタビューとかしても、ものっすごいエロいこと言うよ。エロでエロを包んだようなことを言うよ。それよりもね、なんか、あったか家族みたいなのが良いだろうし、可愛い子とか居ればなおさら見栄えもよくなるし。
馬鹿正直に100万人目を選んでいたら、どんな猛者が現れるか知れない。
で、ちょっと思い出したんですけど、ウチね、昔、家族でつくば万博行ったんですけど、あのー、うしろのうしろの家族が、なんやら、その、何万人記念、みたいなやつもらってたんですよ。
当時は、「あー惜しい!」みたいな、父親が、「あのときもうちょっと寝てれば、なあ。お母さんがせかすから」「お父さんは起こさなかったらずっと寝てたじゃない!」「そうかい? あっはっはっは」みたいな、そんな、ほのぼの空気だったのですが、今考えると、俺ら、絵にならなかっただけじゃん。落選してんじゃん。
まあ、確かに、ウチは、絵にならない。ならないわ。だって父親は変なジャージに、カナダのお土産の妙にリアルな狐の絵が書いてあるTシャツをいつも着ていて、俺もまったく同じ服装をしていたから。まあ、片田舎から出てきたような、そんなにおいが立ち込めていたんだと思う。なんだろ、科学万博には行ったものの、科学とは縁遠いところに住んでたからね。すんごい田舎で、まず、家の前の道が、こう、山に向かって続いているんだけど、どこに繋がっているのか、近所の人も含め誰も知らない、という。「富士の樹海に繋がっている」「いや、途中で川になって、切れてるんだ」と、さまざまな憶測が飛び交う。科学万博だの、ロボットだの、3Dだのそういうモノの前に、ウチの道の終着点をはっきりさせてくれっつー。
俺も、何だろ、子供の頃すんごい頑張って探検したんだけど、結局最後を見ることは無かったですね。なんかねー、すげえ怖いの。5時間くらい歩いたんですけど、どんどん森は深くなっていくし、見たことも無い文字が書いてあるほこらとか出てくるし。猿が木をゆっさゆっさして威嚇してくるし。何だ、ここは、みたいな感じで逃げ帰って来た覚えがあります。
で、どうしてもその道の最後を知りたくなった俺は、そうだ、地図を見よう、と思って。ね、地図を見れば、一目瞭然じゃないか。これ思いついたのが小学校5年なんですけど、まあ、もっと早く気づけっつーアレですけど、まあ、本屋へチャリンコを飛ばしたんですよ。まあ、この本屋っつーのが、これ話すだけでまた長くなるので割愛するんですけど、まあ、本屋で地図をむんずと掴みまして、確認したわけですよ。ウチの前の道路は、点線で書かれていました。うっすーい、点線で。で、山の中腹辺りで切れている。適当!! ウチ、適当な扱いされてるよ!!
あの時のショックは、今でもはっきり覚えています。家に帰る道が、点線に見えたもんね。点線沿いに住む家族の物語。父は点線のような薄いコーヒーを飲み、母は点線のように薄い愛で僕たちを包み、犬は点線のように薄く僕たちになついていた。
そんな家族が、記念の人に選ばれる筈も無かった。
こんなのも書いたよ。
動物園へ行ってきました。まあ、着いたのが4時で、終わるのが4時半というとても素敵な日程だったので、動物は2,3匹しか見てないんですけど。殆どの動物が飼育小屋に返されてしまっていて、オリは空っぽ。あのー、よく、南米とかの鳥で、あれ? どこに居るのかな? みたいな感じで木に紛れ込んじゃう鳥とか居るじゃないですか。俺なんかもう、「あー、あれかな?」とか言って鳥小屋の前でめっちゃ探したんだけど、結局、既に居なかった、という。空っぽの鳥小屋で「あれかな?」とか言っちゃった。恥ずかしい!
まあ、それはいいんですけど、あのー、動物園に欠かせないのが、まあ、動物の説明板ですわ。へえ、こんなに大きいんだ! へえ、すごい珍しいんだなあ! と、僕たちをわくわくさせてくれる、スパイス的存在なのですが、あのー、ズーラシアへ入ってから、なんかね、こう、説明版に、妙な違和感があったんですよ。何だろう、何だろう、と思いながら、半ば動物そっちのけで考えていたんですけど。
![](/image/blog/thumb20040302_2.gif)
写真1 オランウータン(クリックで拡大)
![](/image/blog/thumb20040302.gif)
写真2 スマトラトラ(クリックで拡大)
なんかね、この、説明が、あのー、ものすごい、飼育員目線なんですよ。オランウータンの説明(写真1)では、まあ、本文をよく読めば、握力が強い、とか、体重は100キロにもなる、とか、ちょっとはそれっぽい情報が入っているのですが、どう見てもメインは、オランウータンのやぐらの補修が大変だった、っていう苦労話です。その証拠に、説明板に使われている写真はオランウータンではなく、やぐらです。
スマトラトラの説明(写真2)に至っては、有益な情報はまったく出てきません。新しい飼育員とスマトラトラの奮闘記になっています。最後なんか、今日のわんこ風の終わり方です。
書いているうちに、なんかノリノリになってしまったのか何なのか、主役が明らかに動物から自分に変わってしまっている。こう、日記になってしまっている。
まあ、30分しかなかったので、結局入り口付近の説明板しか見ることができなかったのですが、入り口であの調子だと、奥はもっとすごいことになっているかもしれない。
ニホンザル
意外と握力の強いサルは、小学校の時に居た金田君にそっくり。金田君は2年生のときにおもらしをしてしまったのですが、明らかに椅子の下に水溜りがあるのに、「おもらししてない」の一点張り。友人の「下の水は?」の問いにも首をかしげて「分かんねー」「知らねー」とシラを切りとおすその姿に、男とは何か、改めて考えさせられました。
アライグマ
私はアライグマがここに来た時のことをとてもよく覚えています。あれは確か夏の暑い日。前日に突然彼に別れを告げられた私は結局一睡も出来ず、目を腫らしながら出勤したのでした。私の彼は大手商社に勤めるやり手ビジネスマンで、まあ、ちょっと冷たいところはあったけれど、それは物事に取り組む際の彼の厳格さの裏返しだと思って、我慢していました。でも、それは違ったんです。
ホッキョクグマ
彼は、私のことなんてちっとも考えていなかったんです。彼は、自分に酔っていただけなんです。彼女と一緒に遊ぶ自分。一流企業に勤める自分。仕事をバリバリこなす自分。だから、役割が終わったら捨てられる。それだけでした。私は、彼の頭の中で繰り広げられる退屈でつまらないストーリーの脇役でしかなかったのです。
ヒグマ
「別れてせいせいした!」 「まー、でも、いい男と言えばいい男だったよねー」 「順子ー、もう、忘れたいんだからやめてよねー!」 「週末合コンだけど来るー?」 「わたし行かない」 「えー!? いこーよー! ね? ホンダだよ?」 「行く」 「わー。ちょっと引いた。その変わり身の早さに」 「行く」 「分かった、分かったから!」
近いうちにもう一回行きたい。ズーラシア。
まあ、それはいいんですけど、あのー、動物園に欠かせないのが、まあ、動物の説明板ですわ。へえ、こんなに大きいんだ! へえ、すごい珍しいんだなあ! と、僕たちをわくわくさせてくれる、スパイス的存在なのですが、あのー、ズーラシアへ入ってから、なんかね、こう、説明版に、妙な違和感があったんですよ。何だろう、何だろう、と思いながら、半ば動物そっちのけで考えていたんですけど。
![](/image/blog/thumb20040302_2.gif)
写真1 オランウータン(クリックで拡大)
![](/image/blog/thumb20040302.gif)
写真2 スマトラトラ(クリックで拡大)
なんかね、この、説明が、あのー、ものすごい、飼育員目線なんですよ。オランウータンの説明(写真1)では、まあ、本文をよく読めば、握力が強い、とか、体重は100キロにもなる、とか、ちょっとはそれっぽい情報が入っているのですが、どう見てもメインは、オランウータンのやぐらの補修が大変だった、っていう苦労話です。その証拠に、説明板に使われている写真はオランウータンではなく、やぐらです。
スマトラトラの説明(写真2)に至っては、有益な情報はまったく出てきません。新しい飼育員とスマトラトラの奮闘記になっています。最後なんか、今日のわんこ風の終わり方です。
書いているうちに、なんかノリノリになってしまったのか何なのか、主役が明らかに動物から自分に変わってしまっている。こう、日記になってしまっている。
まあ、30分しかなかったので、結局入り口付近の説明板しか見ることができなかったのですが、入り口であの調子だと、奥はもっとすごいことになっているかもしれない。
ニホンザル
意外と握力の強いサルは、小学校の時に居た金田君にそっくり。金田君は2年生のときにおもらしをしてしまったのですが、明らかに椅子の下に水溜りがあるのに、「おもらししてない」の一点張り。友人の「下の水は?」の問いにも首をかしげて「分かんねー」「知らねー」とシラを切りとおすその姿に、男とは何か、改めて考えさせられました。
アライグマ
私はアライグマがここに来た時のことをとてもよく覚えています。あれは確か夏の暑い日。前日に突然彼に別れを告げられた私は結局一睡も出来ず、目を腫らしながら出勤したのでした。私の彼は大手商社に勤めるやり手ビジネスマンで、まあ、ちょっと冷たいところはあったけれど、それは物事に取り組む際の彼の厳格さの裏返しだと思って、我慢していました。でも、それは違ったんです。
ホッキョクグマ
彼は、私のことなんてちっとも考えていなかったんです。彼は、自分に酔っていただけなんです。彼女と一緒に遊ぶ自分。一流企業に勤める自分。仕事をバリバリこなす自分。だから、役割が終わったら捨てられる。それだけでした。私は、彼の頭の中で繰り広げられる退屈でつまらないストーリーの脇役でしかなかったのです。
ヒグマ
「別れてせいせいした!」 「まー、でも、いい男と言えばいい男だったよねー」 「順子ー、もう、忘れたいんだからやめてよねー!」 「週末合コンだけど来るー?」 「わたし行かない」 「えー!? いこーよー! ね? ホンダだよ?」 「行く」 「わー。ちょっと引いた。その変わり身の早さに」 「行く」 「分かった、分かったから!」
近いうちにもう一回行きたい。ズーラシア。
こんなのも書いたよ。
リクルートのCMで笑った奴は負け組。
駅のアナウンスの声を、上り側と下り側で分けていることがあります。例えばウチの近くの駅では、1番線を男性、2番線を女性と分けているのですが、これ、同時にアナウンスが入った場合にも非常に聞き取り易い。ホント、よく考えたなあ、と思います。
まあ、そこまではいいんですよ。あのー、駅のアナウンスって、録音と生と二種類あるじゃないですか。例えば「まもなく、2番線に、上り列車が参ります」とかいう定型文は録音で、「えー、お下がりください、お下がりください」とか状況に合わせてリアルタイムで言うのが生だったりするわけですけど、俺の記憶では、ちょっと前までは、ウチの近くの駅、生の声も女性だったんですよ。ちゃんと。でも最近、その女性が辞めたのか何なのか知らないですけど、2番線の生声担当が男性になってしまった。
なんだろね、で、その男性も、すんごい考えた、と思うんですよ。男子禁制、脈々と女子にのみ受け継がれてきたこの仕事を、私なんかが引き受けていいものだろうか。私に、伝統を壊す権利があるのだろうか。そもそも、私がやることによって、乗客が聞き取りづらくなってしまうではないか。それだけは、絶対に避けなければならない。
で、その男の出した結論が、声を、半オクターブほど高く出すこと、でした。
「えぇー、お下がりくださいぃー。お下がりくださいぃー」
サラリーマンやOLでごった返す朝日のまぶしい駅、オカマ声が、列車の到着を告げます。
2番線のあなた。
今、同期の間では、あなたの話でもちきりになっています。「気持ち悪い」「朝からやる気が無くなる」「夢に出てきた」「マイクを持つ小指が立ってた」「新宿2丁目で見かけたらしい」等々。
俺は、全部分かってるから。全部分かってる。乗客のためを思って、がんばっているんだよね。
俺は、あなたを、応援しています(おしりを手で隠しながら)。
駅のアナウンスの声を、上り側と下り側で分けていることがあります。例えばウチの近くの駅では、1番線を男性、2番線を女性と分けているのですが、これ、同時にアナウンスが入った場合にも非常に聞き取り易い。ホント、よく考えたなあ、と思います。
まあ、そこまではいいんですよ。あのー、駅のアナウンスって、録音と生と二種類あるじゃないですか。例えば「まもなく、2番線に、上り列車が参ります」とかいう定型文は録音で、「えー、お下がりください、お下がりください」とか状況に合わせてリアルタイムで言うのが生だったりするわけですけど、俺の記憶では、ちょっと前までは、ウチの近くの駅、生の声も女性だったんですよ。ちゃんと。でも最近、その女性が辞めたのか何なのか知らないですけど、2番線の生声担当が男性になってしまった。
なんだろね、で、その男性も、すんごい考えた、と思うんですよ。男子禁制、脈々と女子にのみ受け継がれてきたこの仕事を、私なんかが引き受けていいものだろうか。私に、伝統を壊す権利があるのだろうか。そもそも、私がやることによって、乗客が聞き取りづらくなってしまうではないか。それだけは、絶対に避けなければならない。
で、その男の出した結論が、声を、半オクターブほど高く出すこと、でした。
「えぇー、お下がりくださいぃー。お下がりくださいぃー」
サラリーマンやOLでごった返す朝日のまぶしい駅、オカマ声が、列車の到着を告げます。
2番線のあなた。
今、同期の間では、あなたの話でもちきりになっています。「気持ち悪い」「朝からやる気が無くなる」「夢に出てきた」「マイクを持つ小指が立ってた」「新宿2丁目で見かけたらしい」等々。
俺は、全部分かってるから。全部分かってる。乗客のためを思って、がんばっているんだよね。
俺は、あなたを、応援しています(おしりを手で隠しながら)。
こんなのも書いたよ。
ダリアンガールズ大注目ですね。
半年くらい前のことになるけど、会社の友達がバーベキューを計画したことがあります。仕事の都合で結局流れてしまったんだけど、友達がめちゃめちゃやる気で、バーベキューのしおりまで作っていました。
そのしおりを見て、びっくり。場所が、お台場なのね。
え、お台場って、そんな、野性味溢れた場所だったかしら。だいたい、どこで火を起こすんだ。俺の知ってるお台場は、なんか目的を失ったカップルがいっぱい居てフジテレビなんかを見学したり、あ、あのフジテレビの銀色のボールをうまいこと使って火を起こすとかそういうことですか?
まあ、百歩譲って、お台場で火を起こせたとしよう。でも、肉とか鉄板とかは一体どうするんだ。お台場で生肉をぶら下げたり鉄板を抱えている奴なんて見たことが無い。で、よくよく聞けば、肉も、鉄板も全部、あちらさんで用意されてるとか言うじゃないですか。きょうび、都会のバーベキューとは手ぶらで行くのが当たり前なのだとか。
なんだ、その、生ぬるいバーベキューは。バーベキューて、確かに外で肉を焼けばバーベキューですけども、なんだろーなー、前日、肉班を太い奴が買って出て、なんか汚れるから、と渋る新車買ったばっかの奴に無理やり車を出させ、当日、薪が足らなくなって買いに走らせ、さらに肉班の太い奴が自分の食べる量掛ける人数分の肉を持ってきてしまっていて、最後は肉怖い肉怖い言いながら食べきる、と、そこまでが、バーベキューの醍醐味ではないのか。
それを、なんだ。
前日に買出しをして(他人)
器具の調達をして(他人)
車で搬送して(他人)
調理して(自分)
飲食して(自分)
後片付けをする(他人)
ひどい!
これ、バーベキューだからまだ許されてますけど、ほかのものに置き換えたら、けっこうひどいことが分かります。例えば、えー、魚釣りに置き換えたら、こんな感じ。
餌付けして(他人)
投げて(他人)
引きが来て(他人)
リール巻いて(自分)
魚を引き上げて(自分)
針を外す(他人)
なんか、どっかの馬鹿な殿様じゃないか。余が釣った魚じゃ! とか言ってんの。
RPGゲームだったら、こうなる。
冒険に出発して(他人)
さまざまなモンスターを倒して(他人)
不思議なアイテムを手に入れて(他人)
素敵な仲間を集めて(他人)
魔王と対決し(他人)
仲間を失い(自分)
最後、不思議なアイテムの力で勝って(自分)
感動的なエンディング(他人)
面白いのか、それは。話も把握してないじゃん。仲間死んでも、なんにも、こう、来ないし。
大学生活に置き換えると、こんな感じでしょうか。
入学して(自分)
友達と交流し(他人)
クラブ活動で大活躍し(他人)
恋をして(他人)
単位を取り(他人)
卒業(他人)
あんなものがバーベキューと呼べるのなら、古賀議員は、ペパーダイン大学卒、って言ってしまっていいと思う。
半年くらい前のことになるけど、会社の友達がバーベキューを計画したことがあります。仕事の都合で結局流れてしまったんだけど、友達がめちゃめちゃやる気で、バーベキューのしおりまで作っていました。
そのしおりを見て、びっくり。場所が、お台場なのね。
え、お台場って、そんな、野性味溢れた場所だったかしら。だいたい、どこで火を起こすんだ。俺の知ってるお台場は、なんか目的を失ったカップルがいっぱい居てフジテレビなんかを見学したり、あ、あのフジテレビの銀色のボールをうまいこと使って火を起こすとかそういうことですか?
まあ、百歩譲って、お台場で火を起こせたとしよう。でも、肉とか鉄板とかは一体どうするんだ。お台場で生肉をぶら下げたり鉄板を抱えている奴なんて見たことが無い。で、よくよく聞けば、肉も、鉄板も全部、あちらさんで用意されてるとか言うじゃないですか。きょうび、都会のバーベキューとは手ぶらで行くのが当たり前なのだとか。
なんだ、その、生ぬるいバーベキューは。バーベキューて、確かに外で肉を焼けばバーベキューですけども、なんだろーなー、前日、肉班を太い奴が買って出て、なんか汚れるから、と渋る新車買ったばっかの奴に無理やり車を出させ、当日、薪が足らなくなって買いに走らせ、さらに肉班の太い奴が自分の食べる量掛ける人数分の肉を持ってきてしまっていて、最後は肉怖い肉怖い言いながら食べきる、と、そこまでが、バーベキューの醍醐味ではないのか。
それを、なんだ。
前日に買出しをして(他人)
器具の調達をして(他人)
車で搬送して(他人)
調理して(自分)
飲食して(自分)
後片付けをする(他人)
ひどい!
これ、バーベキューだからまだ許されてますけど、ほかのものに置き換えたら、けっこうひどいことが分かります。例えば、えー、魚釣りに置き換えたら、こんな感じ。
餌付けして(他人)
投げて(他人)
引きが来て(他人)
リール巻いて(自分)
魚を引き上げて(自分)
針を外す(他人)
なんか、どっかの馬鹿な殿様じゃないか。余が釣った魚じゃ! とか言ってんの。
RPGゲームだったら、こうなる。
冒険に出発して(他人)
さまざまなモンスターを倒して(他人)
不思議なアイテムを手に入れて(他人)
素敵な仲間を集めて(他人)
魔王と対決し(他人)
仲間を失い(自分)
最後、不思議なアイテムの力で勝って(自分)
感動的なエンディング(他人)
面白いのか、それは。話も把握してないじゃん。仲間死んでも、なんにも、こう、来ないし。
大学生活に置き換えると、こんな感じでしょうか。
入学して(自分)
友達と交流し(他人)
クラブ活動で大活躍し(他人)
恋をして(他人)
単位を取り(他人)
卒業(他人)
あんなものがバーベキューと呼べるのなら、古賀議員は、ペパーダイン大学卒、って言ってしまっていいと思う。
リロードのできない人が居る。
電車の中でよく見るのが、あのー、ありえない場所のつり革を握っている人。なんか、人の頭を越えた先のつり革をわざわざ頑なに握っている人をよく見かけて、あー、と思う。あのー、なんだ、おそらく、10分前までは、その人にとって、直近のつり革は、それだったんだろう。でも、さっきの駅でいっぱい人が乗ってきたことによって、電車内の地図は大幅に変わってしまった。しかしその男は、それに気づかない。もう一回自分の周りを見渡せば、より近いつり革の存在に気づくのに。
こんな感じで、僕たちは、一旦立ち止まってリロードして、新しい情報に書き換えなければならないことがあります。でも、意外とそれを忘れている人が多い。それは、周りが見えていない証拠。遠くのつり革をいつまでも握っているお前! だからお前は駄目なんだよ! だからお前は女房にも逃げられるし、飼い犬にはなつかれないし、メールは送信に失敗するんだよ! と、思いっきり馬鹿にしていたのですが。
この前テレビを見ていまして、えー、あの、なんだ、日曜にね、よくやってる、都内の美味しい店を芸能人が巡ってうまいうまい言う番組だったんですけど、「どうせ俺はいけねーよ」とか思いながら見てました。よく考えたら、俺、横浜来てるんだし、行き放題じゃないか! いつまで仙台気分なんだ。丸一年、都内で働く身分でありながら、ああ、東京の旨い店とか一度でいいから行ってみてー、とか思ってました。どんだけリロードしてないんだ、俺は。
電車の中でよく見るのが、あのー、ありえない場所のつり革を握っている人。なんか、人の頭を越えた先のつり革をわざわざ頑なに握っている人をよく見かけて、あー、と思う。あのー、なんだ、おそらく、10分前までは、その人にとって、直近のつり革は、それだったんだろう。でも、さっきの駅でいっぱい人が乗ってきたことによって、電車内の地図は大幅に変わってしまった。しかしその男は、それに気づかない。もう一回自分の周りを見渡せば、より近いつり革の存在に気づくのに。
こんな感じで、僕たちは、一旦立ち止まってリロードして、新しい情報に書き換えなければならないことがあります。でも、意外とそれを忘れている人が多い。それは、周りが見えていない証拠。遠くのつり革をいつまでも握っているお前! だからお前は駄目なんだよ! だからお前は女房にも逃げられるし、飼い犬にはなつかれないし、メールは送信に失敗するんだよ! と、思いっきり馬鹿にしていたのですが。
この前テレビを見ていまして、えー、あの、なんだ、日曜にね、よくやってる、都内の美味しい店を芸能人が巡ってうまいうまい言う番組だったんですけど、「どうせ俺はいけねーよ」とか思いながら見てました。よく考えたら、俺、横浜来てるんだし、行き放題じゃないか! いつまで仙台気分なんだ。丸一年、都内で働く身分でありながら、ああ、東京の旨い店とか一度でいいから行ってみてー、とか思ってました。どんだけリロードしてないんだ、俺は。
こんなのも書いたよ。