リクルートのCMで笑った奴は負け組。
駅のアナウンスの声を、上り側と下り側で分けていることがあります。例えばウチの近くの駅では、1番線を男性、2番線を女性と分けているのですが、これ、同時にアナウンスが入った場合にも非常に聞き取り易い。ホント、よく考えたなあ、と思います。
まあ、そこまではいいんですよ。あのー、駅のアナウンスって、録音と生と二種類あるじゃないですか。例えば「まもなく、2番線に、上り列車が参ります」とかいう定型文は録音で、「えー、お下がりください、お下がりください」とか状況に合わせてリアルタイムで言うのが生だったりするわけですけど、俺の記憶では、ちょっと前までは、ウチの近くの駅、生の声も女性だったんですよ。ちゃんと。でも最近、その女性が辞めたのか何なのか知らないですけど、2番線の生声担当が男性になってしまった。
なんだろね、で、その男性も、すんごい考えた、と思うんですよ。男子禁制、脈々と女子にのみ受け継がれてきたこの仕事を、私なんかが引き受けていいものだろうか。私に、伝統を壊す権利があるのだろうか。そもそも、私がやることによって、乗客が聞き取りづらくなってしまうではないか。それだけは、絶対に避けなければならない。
で、その男の出した結論が、声を、半オクターブほど高く出すこと、でした。
「えぇー、お下がりくださいぃー。お下がりくださいぃー」
サラリーマンやOLでごった返す朝日のまぶしい駅、オカマ声が、列車の到着を告げます。
2番線のあなた。
今、同期の間では、あなたの話でもちきりになっています。「気持ち悪い」「朝からやる気が無くなる」「夢に出てきた」「マイクを持つ小指が立ってた」「新宿2丁目で見かけたらしい」等々。
俺は、全部分かってるから。全部分かってる。乗客のためを思って、がんばっているんだよね。
俺は、あなたを、応援しています(おしりを手で隠しながら)。
駅のアナウンスの声を、上り側と下り側で分けていることがあります。例えばウチの近くの駅では、1番線を男性、2番線を女性と分けているのですが、これ、同時にアナウンスが入った場合にも非常に聞き取り易い。ホント、よく考えたなあ、と思います。
まあ、そこまではいいんですよ。あのー、駅のアナウンスって、録音と生と二種類あるじゃないですか。例えば「まもなく、2番線に、上り列車が参ります」とかいう定型文は録音で、「えー、お下がりください、お下がりください」とか状況に合わせてリアルタイムで言うのが生だったりするわけですけど、俺の記憶では、ちょっと前までは、ウチの近くの駅、生の声も女性だったんですよ。ちゃんと。でも最近、その女性が辞めたのか何なのか知らないですけど、2番線の生声担当が男性になってしまった。
なんだろね、で、その男性も、すんごい考えた、と思うんですよ。男子禁制、脈々と女子にのみ受け継がれてきたこの仕事を、私なんかが引き受けていいものだろうか。私に、伝統を壊す権利があるのだろうか。そもそも、私がやることによって、乗客が聞き取りづらくなってしまうではないか。それだけは、絶対に避けなければならない。
で、その男の出した結論が、声を、半オクターブほど高く出すこと、でした。
「えぇー、お下がりくださいぃー。お下がりくださいぃー」
サラリーマンやOLでごった返す朝日のまぶしい駅、オカマ声が、列車の到着を告げます。
2番線のあなた。
今、同期の間では、あなたの話でもちきりになっています。「気持ち悪い」「朝からやる気が無くなる」「夢に出てきた」「マイクを持つ小指が立ってた」「新宿2丁目で見かけたらしい」等々。
俺は、全部分かってるから。全部分かってる。乗客のためを思って、がんばっているんだよね。
俺は、あなたを、応援しています(おしりを手で隠しながら)。
こんなのも書いたよ。