2010-03-30   思考  
農協の朝市みたいなやつに行った嫁が、紫いもとふつうのサツマイモを両方買ってきた。
めちゃくちゃ被ってる。なんでこんなことになった?

で、よくよく聞いてみると、
1)サツマイモがあったので、カゴに入れた。
2)次に、離れたところで紫いもを見つけたので、これは珍しいので買おう、と思った。
3)サツマイモを返そうと思ったけど、すごい並んでいたため、一方通行の状況で、まあいいか、と両方買った。

で、ふと、もしかしてこれは作戦なのでは、と思ったわけです。
サツマイモと紫いもの順番が逆だったら、どうなるだろう。

いちおう、今回の条件を再確認。

・サツマイモは、必要に迫られている。
・紫いもは珍しいのでちょっと欲しい。
・お店は混んでいて、強制前方スクロール状態。
・朝市なので、どこに何が売っているかは、毎日変わるので分からない。
 もしかしてお目当てのものは無いかも知れない。

で、そう、紫いもが先にあったばあい、こんな感じになるんじゃなかろうか。

1)紫いもを見つけたので、「うーん、サツマイモの代わりに良いかな」と思って買った
2)次にサツマイモを見つけたが、「紫いも買ったし良いか」と思って買わなかった

サツマイモに、追加で買わせる稀少価値的な魅力が無いから、こんな感じで、サツマイモを買わないパターンが多いのではないか。

一方通行の状況、どこに何が売っているか分からない、という状況の場合、サツマイモ→ちょっと見えないところに紫いも という陳列パターンが、もしかしてイモの売り上げを最大化させるのではなかろうか。いや、まあ、知らんけどね。

やあ、陳列の順番や見せ方が大事、みたいなのははるか昔から言われていて、商店の現場の人は毎日試行錯誤を繰り返しているんだろうけども、こう、同じようなイモが2つ並ぶと、なんか、すげえな、という気がする。

ここでふと思い出したんだけど、大学時代の学食。
おかずをお盆に取っていって、こう、自分定食を作って精算する形式だったんだけど、あのー、デザートがね、必ず最初に有ったんです。今思うと。で、当時は「デザートは最後に食べるんだから最後に並べればいいのに」ってずっと思ってたんだけど、これは、デザートが先だわ。絶対先。

条件
・おなかが空いてる
・学食は強制前方スクロール状態。

デザートが先に売ってると、こんな感じの行動を取る。

1)お腹空いてるので、デザートを見つけたらとりあえずお盆にのせる。
2)ごはんとかおかずとか取っていく。

これが逆だったらどうか。

1)ごはんとかおかずとか取って、自分定食を完成させる
2)デザートかー。。どうしよっかなー。

ここに、悩むスキが生まれてしまう。
目の前にすでにいっぱしのご飯が完成しているかどうか、で、デザートを取る確率って、ものすごく変わる気がしません?


学食のセールスプロモーション戦略にまんまと嵌り、10年前の俺は「ティラミス」と称した変な杏仁豆腐にココアパウダーをぶっかけたものを買い続けた。
畜生! あの時の俺の首根っこ捕まえて、本物のティラミスを食べさせてあげたい。あげたいのだ。





2010-03-23   思考  
最近は、木の実を集めて、木の実を欲する人に売って生活しています。
木の実を欲する人さえ見つければ、簡単な仕事です。木の実を欲する人さえ見つければ。
木の実を欲しい人居ませんか!!!!

kinomihoshii@orepan.jp

連絡ください!!!!111

でまあリアルな話、最近は、いろいろなところに顔を出して、いろんな人とお話ができる機会が増えた。
でも、よくよく話を聞くと、あれって思うことがたまにある。

たまに「世の中ぜったいこんな感じで動くんですよ〜。だから僕はあえてこっち行くんですよ! 新しくねえっすか!?」的なカッコいいことを言ってたりする人が居て、無知な俺は「ワンワン! ご主人! いやあ、お荷物お持ちしまひょか」とかすぐ思ってしまう。で、人の荷物勝手に持ち上げておいて、重みで紙袋の取っ手だけ取れちゃって、「あーあ、そうなると思って紙袋の底を抱えて持ってたのになあ」とか言われたりして、なんかすごく気まずくなったりする。

それはいいや。で、なんだっけ、あそう。そういうね、かっこいい人がたまに居るって話ね。
でも、話をすると、だんだん「あれ? この人分かってないんじゃ?」と思うことが多い。もう今年で3回くらいやった。

しかも、俺でも分かるような基本的なことがごっそり抜けていたり、「じゃあ具体的に何をしてどのくらい儲けるの?」とかいう現実解に関してはブレブレだったり、や、儲からないけど絶対世の中のためになるからやりたい! って割り切っているならいいんだけど、儲ける気満々だったりするので、最初の発想の素晴らしさと、そのあとの話のギャップに、おかしいなあ、おかしいなあ、と思いながら帰ってから調べると、ぜーんぶ既に他の人に言われてたことだったりして、ガッカリする。
ああ、なんだ、他人のアイデアの上澄みだけチューチュー吸ったチューチューマウスか。

いや、チューチューマウスは良いんだよ。俺もチューチューマウス使ってたし。
あの、なんだろ、自分が考えました風に言うのはどうなの、という話。
ある意味詐欺じゃないですか。へえ、こんなこと思いつくなんてこの人はすごいな! って思っちゃうじゃん。
詐欺師まで行かなくとも、詐欺師予備軍だと思うよ。それ。

で、思ったんだけど、ネットの世界だったら、自分の考えを言うときって、元ネタがある場合、URLを紹介しつつ、「これを読んで私はこう思いました」っていう思考の導線が分かるようになっている。だから、「ああ、その意見を発展させてこう思ったのか」とか、「これは完全に読み間違えて妄想の域に入っとるね」とか、こちらも判断つくんだけど、現実の世界だとそれがなかなか分からない。

だから、あの、現実でも、なんかの受け売りをするときは、「○○という本を読んだんですけど」とか、「○○から聞いたんですけど」とか言うのを、ちゃんと枕詞にしませんか?
という提案を、ずっとしたくて。
そしたらさあ、こっちもさあ、「ああ、そういう本を読んでそう思ったのね」とか分かるし、すっごい話がしやすくなると思うんだよね。「たいした論客が来たもんだ! へへー!」とは思わなくなるかもしれないけど、「ああ、その本読んでこんなこと思っちゃったんだな」って、背景が分かるじゃないですか。それでいいじゃないですか。そこからの話が現実的もしくはオリジナルで面白ければ全然良い。
「ドラえもん読んだんですけど、グルメテーブルかけ、欲しいっすよねー!」とか言ってくれれば、「そうですね」って返すよ。その先なんも話続かないですけどね。

話をまじめに戻すと、言われ尽くされてることだけど、引用と発展が文化ですよ。

論文を書くときにも参照はめちゃくちゃする。論文の最後には参照元が100個くらい並ぶことも珍しくない。てか、みんながみんなモノを考える時代なんだから、オリジナルなアイデアってのはもう無くて、というか自分でいちからやることに何の意味もなくて、あるアイデアを出すために参照元が100個くらい並ぶのは当たり前なんだよなー、と思う。

でも、友達のたくろう君は、「はじめてのプラズマ」という本を引用したのに、「はじめての」という本を読んだと思われるのが恥ずかしくて「プラズマ概論」とか勝手に名前を変えてたので、それは良くないな、と思った。

あと俺は、修士論文で25ページ目から140ページ目まで全部グラフを拡大コピーして埋めたので、引用元が5個くらいしかなかった。グラフ超便利! きれいだし。

あと、2年後くらいに計算が全部間違ってて教授がめっちゃ怒ってたって後輩から聞いた。ぜーんぶ間違ってた。詐欺師は俺です。こんにちは!




2008-04-16   創作  
「一休さんをビジネスに生かす、という本がなぜ出ない」

「急になんだ」

「孫子の兵法とかより身近だし、サラリーマンはどんどん生かしていったらいいんじゃないかな!」

「どう生かすの。あれを」

「例えば、タイガー魔法瓶の社長が、『魔法瓶のロゴに入ってる虎が夜な夜な外に出てきて困ってるんすわ』みたいなことを言ってくるわけだ」

「言わねえよ! まず、タイガー魔法瓶の社長とそんな気さくに話したことねえよ!」

「で、『じゃあ、その虎を出してください!』とか言って」

「そのまんまじゃねえか」

「デジカメ持って」

「せめて縄を持て」

「撮りたいだろ! 出てくる瞬間!」

「出てこないよ!」

「お前、2次元が3次元になるとこ見たくないの? や、漫画とかではあるけど実際見たらすげえぞ多分」

「お前とんち分かってないだろ」

「お前の方こそ、この危機的状況を分かってないだろ」

「どういうこと?」

「魔法瓶の虎が出てっちゃったら、そらー大変なことだからね」

「何で?」

「ぜんっぜん保温効かなくなるし」

「は?」

「魔法瓶に封印してあった虎が出て行ったら、魔法解けんだろーが!」

「別に虎パワーじゃねえよ! 保温は!」

「お前1回虎に踏まれたほうがいいよ」

「え、普通噛まれたほうがいい、とか食われたほうがいい、とかじゃないの?」

「したらお前死ぬだろーが! お前死んだら悲しいだろーが!」

「あ、そう。なんかお気遣いありがとう」

「あとは、吉野石膏の社長とかに相談されるわな」

「あ、その会社知らない」

「うちの虎が勝手にロゴから抜け出してCM出てるんですわ。ぼっくっはターイガー!とか言って」

「ああ、タイガーボードの! ちょっと待て。あれは勝手に出てたのか。」

「どこからどう見ても虎目線の歌詞だろーが! ぼくはタイガーって!」

「そう作ったんだよ! 人間が!」

「CM制作会社の気持ちになってみろよ。虎がいきなり来るんだよ。『僕をCMに出してください、ガオー!』って」

「はあ。これは怖いね」

「制作会社の人は『やばい! 拒否したら踏まれる!』ってなってね」

「虎の恐怖は踏むことじゃないからね! さっきから!」

「で、なんかよく分からん歌詞で歌ったり踊ったりしてるんだけど、言えないからね」

「言ったら踏まれるからね」

「踏まれるだけで済むと思うなよ!」

「お前がさんざん言ってたんじゃないか!」

「両足踏み!」

「結局踏んでんじゃねえか!」

「クロス踏み!」

「うるせえ!」

「まあー、あとは、阪神タイガースね」

「うーん」

「球団社長に相談されるわけですわ。『猛虎打線復活にはどうしたらいいですかね』」

「普通の相談じゃないか。もういいよ」




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