2010-09-16   思考  
キーナンバー。

ここで言うキーナンバーとは、経営の指標につかえる(と信じてる)計測可能な数字のことで、例えば「新規の問い合わせ数がのちの売上に比例する」ことが体感的に分かれば、「新規の問い合わせ数」がキーナンバー。

まあ、社長さんとか事業やってる人はいろいろそういうの持ってるみたいで、例えば、「午後に事務所内に残ってる営業マンの数」とか。

面白いところだと、FAX-DMに対するお叱りの数をチェックしてる、なんていう人もいるらしい。これは、アクションを起こしてまで怒ってくるってことはそれだけ刺さる広告が作れたんだろう、ということらしく、数カ月後の売上と一番相関があることが分かったので計測してるんだって。又聞きなので、ホントかどうかは知らないです。

売上に関連する数字を把握しておくと、いざというときの判断がしやすい。


近くの弁当屋さんは、いっつも朝におっさんが店の前に立ってぼーっと外を見ている。
これも、何かを計測しているのではなかろうか。

弁当屋さんは、しきりに家の前の花をつついている。花か。花に秘密があるのか!
花が元気だと弁当がよく売れるとか。いや、一見非科学的だけど、なんかあるかもしれない。花が心地良い温度=人間が心地良い温度=弁当買いに行くぞー! 的な。

弁当屋はおそらくなるべく廃棄しない量のおかずを用意することが求められる。
もし、花にその秘密があるのだとしたら!


気になったので、この前、その花を見てみたんです。

裏側にめっちゃくちゃアブラムシみたいのわいてた。

これなんとかしたほうがいいよ! 見てるだけじゃなくて!

いやまてよ。アブラムシの数を数えて、今日揚げる唐揚げの数を決めているとしたらどうだろう。

いやどうだろうじゃなくて、これなんとかしたほうがいいよ!





2010-09-14   B級ニュース  
昨日話題にした食べログのiPhoneアプリが、一部有料になっている。

無料版では、なんと星の数での飲食店の並び替えができなくなってしまった。

その結果、iPhoneユーザの怒りを買い、AppStoreでのアプリの評価を表す星が一つになってしまっている。



まあ、更新内容に有料化についての記載が無かった?(未確認)のも、火に油を注いでいる。
かくいう俺もですね、いつのまにか更新済みでした。
更新前にね、分かれば、「あ、更新するのやーめよ」ってなるからね。

アプリのレビューは、ほんとに、えー、具体的には書かないですけど、ほんととんでもないことになっている。
ほとんどが「クソアプリ」「消しました」「さよなら」みたいな。「星ひとつもつけたくない」みたいな過激な内容もある。

「星ひとつ」と評価される気持ちを、図らずも体感することになった食べログ。
いつも君がやってることだよ!!!!

いや、ごめん、なんか可哀想だ。

いやー、あれですよ。星なんて気にすることないって!
こういう時は空を見上げるといいよ。ほら、悩みがちっちゃく見えるでしょう。
空には満点の星が、あ、ごめんね! ほんとごめん!

っていうか、あれだよね。きっと食べログ側は痛くも痒くもないよね。
食べログとしては、快適に使いたい人だけお金を払ってもらえれば結構、っていう感じなんだろうな。

「無料デ使ウコトシカ考エテイナイコバンザメユーザドモヲ切ルベキダ!」ってマザーコンピュータが弾きだしたに違いない。
マザーコンピュータ「食べダス」が弾きだしたに違いない。
食べダスは、ここまで荒れることも考えてたと思いますよ。「箸ヲ剣ニ持チ替エ、戦ウノダ!」みたいなこと言ってましたよきっと。「アサメシマエダ!」みたいなこと言ってましたよ。

いやまあ、あれだな。なんか、グリーがほのぼのSNSからソーシャルゲームに急に舵を切ったときに一時的に大荒れたやつを思い出す。

ぶっちゃけ、iPhoneユーザの数なんてたかが知れているので、iPhoneユーザがiPhoneの中で声を挙げても、驚異の小宇宙・リンゴの外にその声は届かないので、結果オーライな気もしなくもない。使う人が使えば、それだけ収益になる。これで一気にぐるなびを引き離す気なのでは。

っていうかiPhoneユーザである我々も、よっぽど食べログ見たければSafariで見るわけだし。
食べログアプリ以前はSafariで見てたわけだし。思い出せ! あの原始を!

まあでも、なんだろ、内部でもいろいろ本件は揉めたんじゃないのかな、と思います。
一部の社員は、マザーコンピュータ「食べダス」を壊しに動いたり。
「何ダ貴様ラハ!」
「食べダス! 俺達はお前を壊す! 俺達は自由なインターネットを信じてるんだ!」
「自由トハ何カ。無料ノコトカ」
「Freeがユーザを集めるんだ! マネタイズはそれから考える!」
「ソノ考エガ甘イノダヨ! チョット辛イケドカラクナイラー油ノヨウニ甘イ!」
「うるさい!」
「ピリットスルケド辛クナイピリカララー油ノヨウニ甘イノダ!」
「うるさい! 死ね!」
「ゲフ! 痛イ! 痛イガ不思議ナキモチダ! オカワリ! オカワリ! オカワリ〜!」

何の話でしたっけ。
あそう。食べログね。なんか、結果的に成功する気がするのでがんばって星いと思います!




2010-09-13   B級ニュース  
食べログに掲載しないで! と提訴

ここの人の言い分は、「掲載内容が違う!」ということだけど、俺飲食やってたら、それ以外の理由でも、掲載されたくないかもしんない。

ちょっと前に、「この前テレビで見たレストランへ行こう!」ってなったんですね。
で、iPhoneで食べログアプリで検索したわけです。あの、住所を探すためだけにね。住所を探すためだけに、検索したわけです。

そしたら、なんか、あの、食べログって、口コミがすぐ見えるじゃないですか。で、まあ、あったら、見るじゃないですか。

えーっと、酷いことになっておりましてですね。控えさせていただきますけど、酷いことになっておりまして。「あ、やめよっかなー」ってなった。

いやー、言われ尽くされていることだけど、口コミの力というのは凄まじい。特に負の口コミのパワーは凄まじい。正の口コミは、「自作自演なんじゃないの?」みたいなストッパーが働くのに、負の口コミはなぜか身体にすんなり入ってくる。
「だまされないぞ」と構えている人ほど、こういう傾向にある気がする。

だって、「行こう!」って決めてたのが、「やめよっかなー」になったんですよ。人の意志を変えた。これすごい破壊力ですよ。

多分、その店もね、テレビに出たおかげで、いろーんな人が来たんだと思う。
もし店が一定のサービスをしていたとしても、それを好きな人もいれば、嫌いな人も居る。テレビに出てハードルが上がれば、「あれ、普通!」って思う人も居る。「テレビに出たやつを斬っちゃう舌が肥えた私!」っていう心持ちの人も、もしかしたら居たかもしれない。

でも、それらの総和がデジタルな星の数に還元され、その星は俺の意志を揺るがした。
口コミ超こええ。食べログ超こええよ。

やまあ、食べログは、ぽっと出のレビュアーは低い点をつけられなくなってるので、まあ、荒らしにくくはなってるんだけど、飲食業にとって、「接客が残念でした。もう行きません」とか書かれたら最後なので、一瞬たりとも気が抜けない。
「食べログ」という言葉にめちゃくちゃ敏感。
「食べログがさあー」って言うと、奥からガシャーン! って食器が割れる音がする。
「カタログがさあー」って言うと、「トントントントン……ギャー!」って声がする。
「パタリロがさあー」って言うと、特に何も起きない。

まあ、パタリロはいいんだけども、なんつーか、「それじゃあいいや、載らなくても」と思う飲食さんだって居ると思う。
でも、その方法が今無い、のであれば、それはちょっと問題なんじゃないの。

取材拒否のポリシーの店が普通に載ってしまっているのとか、いいのかな、とか思ったり、思わなかったり。

Googleでさえ、検索されたくないページは、robots.txtというファイルを置くことで、検索ロボットへこちらの意向を伝えることができるわけで。
robots.txtというファイルをサーバ上に用意して、
User-agent: *
Disallow: /
と書けば、検索に掛からないようにできる。
俺も、学生時代やってたサイトで、掲示板が荒らされるのとかがめんどくさかったのでロボット避けをしてたことがあります。

食べログにも、そういう方法があってもいいんじゃないか。

っていうか、お店の前に、robots.txtを配置してみたらどうでしょうか。Googleと仲よさそうな食べログさんのことだから、もしかしたら読んでくれるかもしれません。

ということで、食べログ避けのrobots.txtを作ってみたので、コピペして使ってください。

全部掲載拒否
User-agent: tabelog
Disallow: /


接客態度だけ掲載拒否
User-agent: tabelog
Disallow: /cs/


写真掲載拒否
User-agent: tabelog
Disallow: /*.jpg$
Disallow: /*.gif$
Disallow: /*.png$


紙ナプキンとかエプロンとかに印刷してもお洒落かもしれません。

ちなみに食べログのサービスは俺は大好きで、今日も、食べログで美味しいと言われていたカレーを食べに行きました。普通でした。




2010-08-05   思考  
礼服を買いに行ったんです。

まず礼服が分からない。普段スーツを着ないので、スーツもよく分からないのに、礼服はその上級編である。突然そんな場所へ放り出されたら、俺は、並んでいる礼服の袖を手でダーってやりながら歩くことしかできない。

そんなとき、おばさんの店員が、「お探しですか?」と、スッと入ってきた。

ひととおり礼服の説明をしてくれたあと、「具体的にはこんな感じのですね」と言って、5万円の礼服と8万円の礼服を持ってきた。

「高いのもあるんですけど、あまり変わらないですから5万のほうをおすすめします」

そのあと、こう切り出した。

「礼服って、買えば10年とか持つんで。これは夏物なんですけど、スリーシーズンのものはお持ちですか?」

持ってない、と言うと、「セットだとお得ですよ」と言って、また5万円代の礼服を持ってきて、「セットで9万円にできます」と言う。

で、この時に気づいてしまった。
話題にはかすりもしないのですが、3万円代の礼服が、あるんですよ。

「この、3万円のやつは、どうなんですか?」

と聞くと、

「色が、ほら、黒が弱いんですよね」

まあ、確かに、5万円のと並べると、ちょっと黒さが弱い。

「行事のときに皆で並ぶじゃないですか。そのとき、黒さが違うと目立ちますし」

より黒いと偉いのか! じゃあブラックホールが一番偉いな!

「あと糸が全然違います」

色が違うから分かるわ!

と言って、3万の礼服を、自分のうしろのすんごい遠くにかけ直した。一番手の届きそうなやつが一番遠くに!!!


なんかもう、あれなんですよ。3万円で済むところを、9万円出させようとしてるだけなんですよ。

いや、いいんです。いいんですよ。商売って、そういうものだと思うんで。

でもね、こういう、小手先の営業トークでもりもり盛っていくやり方ってさ、もう通用しないんじゃないか。俺だけじゃなくて、誰にも。

商売をしてない人でも、客単価を上げることが基本だってことはもうみんな知ってる。あれもこれもって持ってくると、みんな気づいちゃうんじゃないの? どちらにしろ、僕らのためを思ってやっているわけではないことは明らかで、それに気づいたときに感じるのは、限りなく不快だし、絶対だまされないぞバリアを張る。

ついてきた嫁は明らかにおばちゃんに対して敵意を示していた。1900円のYシャツがあると言うのでついていったら4900円という張り紙が出ていたので「えっ1900円じゃないんですけど!!」とか言って怒ってた。これは、3枚で4900円、という張り紙だったので、嫁が違ってたんだけど、でも、そのくらいこの店のすべてを不審がっていたし、俺も、だまされないように、だまされないようにと、親指をくるくる回して脳を活性化させ、すべてをゼロベースで見ていた。具体的には、このYシャツ群は、実はすべてトリックアートなのではないだろうか、などを疑っていた。


あと、前あったのが、コンタクトを買いに行ったら、店員が、裏に取りに行く前に、俺に「これ最近出た洗浄液なんですよ。一滴垂らすだけで云々」と、俺に商品の小箱を手渡したんです。
で、しばらくして裏から帰ってきて、「どうです?」と。

もう、それあれじゃーん。一旦預けると親近感がわいて買いやすい、っていうのと、返しづらいっていう心理的なあれじゃーん。もうねー。お前をこれで洗浄してやりたい。いらんわ。っていうか非常に腹立たしい。なんかこういうテクで買っちゃうカモと思われたことが。あれだろ、もし俺これ買ったら、店を出たあと「バーン!」とか俺の後ろ姿を銃で撃つ真似とかしちゃうんでしょ? ムキー!! もうこの店絶対行かない!!!


もうね、そろそろ、そういうことじゃないんじゃないかな、と思いますよ。実際。

・ここ数年、いろいろな情報が氾濫していて、客はどんどん知恵をつけている。
・客は、売りつけられている、と気づくと、不快になる。

とすると、もう、モノを売りつけちゃいけないんじゃないか。


スーツの話にもどすと、じゃあどうすれば俺が9万円出してオールシーズン分買ったか、ですけど、えっとどうやっても買いません。でも、必要なときには買うんだから、あとで買うときに安くしてくれれば良くない? 背丈のデータも今回とれたんだし、手間がかからなくて安いなら当たり前だけどそこで買う。俺がそう選ぶ。それでいいじゃん。

とかたまには普通のことを考えてみました。

あと、コンタクト屋は、家から一番近くて便利なのでやっぱ行く。でも、二度と舐められないように、天狗の格好で行く。天狗は怖いはずである。




2010-07-27   思考  
全然ニュースとかを見てなかったから知らなかったんですけど、今年は例年以上に暑いんですね。

まあ、暑いなあ暑いなあ、とは思っていたけども、去年の暑さなんて覚えてない。
去年の夏の記憶なんて、寒い冬で上書きされている。僕らのビデオテープは、半年分しか記録できない。

で、まあ、暑いけど夏だから仕方ないよね! って思ってたら、なんだ、今年はいつになくめちゃくちゃ暑いんじゃないか!!! そう聞くと、なんだか我慢できなくなる。聞かなきゃよかった。これがおなじみ夏ですよ、と言いくるめられてるうちは我慢できたのに。これがチャーハン、と母親に言いくるめられているうちは、変なコショウのごはんをチャーハンだと思って美味しくいただいていた。高校時代、塾の近くの王大人そっくりな人がやってるラーメン屋でチャーハンを注文して、戦慄した。

まあそれはいいんだけど、天気ね。最近ほんとなんだろ、ずっと暑い。全部暑い。
夏ガーって熱くなって冬ゴーって寒くなったりとか、おかしいおかしい、って言ってますけども、あのー、あれだよね。一言で言うと、極め細やかさが無くなってる。
昔はもっと、夏と一言で言っても、急に寒くなって、そういう時に限って体育がプールで「えー」って言ったり、なんかそういう揺れがあった気がする。最近、そういうのが無い。暑いとずっと暑い。で、数合わせ的な感じで夕方にゲリラ雷雨が来る。毎日同じ時間にゲリラ雷雨が来たりする。タイマーか! 雑すぎだろ!

何だろう、この感じ、とずっと思ってたんですけど、多分、こんな感じじゃなかろうか。

天界の担当者は、古より毎日天気を操作しているが、操作する項目が非常に多く、訓練が必要だった。
そのうち、業務の効率を上げるように、という部長からの命令で、ある従業員が「いろいろ簡略化し、作業を自動化したらどうか」という提案をする。

まず、夏は35℃で、晴れとする。ここは基本変更しない。こうすれば、担当者が間違えることは少なくなる。
それから、雨を降らせるのを担当者が忘れがちである。だから、タイマーで夕方頃にプログラムが雨をまとまって降らせる。あとは適当に雲を動かしておけば、目標達成である。

こうして、バイトでも天気を操れるようになり、天界の利益率は格段に良くなったのである。

でも、効率はすべてを解決しないどころか、いちばん大切なものを奪うこともある。

一日中雨で仕方なく旅館でやったUNOが意外にも盛り上がったり。遠くで鳴るかみなりに戦々恐々として帰った日。急に晴れたあとに見る夕焼け。再び鳴き始めるセミ。くるくる回る天気が、いっこいっこ、思い出として刻まれる。

天気は、水や熱を生物に与えるのがミッションにあらず。思い出のきっかけを与える事業だ、というのを、天界は気づいて欲しい。


というのを昨日書いたら、今日は珍しく午後から雨が降ってきた。
ちょうどコンビニ行ってて、めちゃくちゃ濡れた。死ね。ばか。空気読め。




1| 2| 3|
このサイトについて。
ヤスノリさんが適当にあることないことを書くサイトです。1997年11月からあります。現在Ver.3です。

詳しいことやお仕事についてはこちら

書いてるものとか、出てるものとか

オモコロのライターやったりやらなかったりしてます。
特集一覧
日記一覧


今日の商品 というしょうもない企画がはじまりました。

オフ喜利4は7月14日(土)・新宿ロフトプラスワン!
「オフ喜利」というオンラインでテキスト書いてる人はオフラインでも面白いのかを検証する大喜利イベントをやってます。新宿ロフトプラスワンで不定期開催中。


オフ喜利のDVDが出てます。送料込み980円ダス

週刊アスキーの大喜利コーナー「Web0.2」。オフ喜利メンバーと連載中です。(ただいまヤスノリは休業中)

WEB0.2 頑固親父が威厳をなくした寝言の内容とは?
で、その悪ふざけが本になりました。あっぱれか喝かで言ったら間違いなく喝。

オモコロ! あたまゆるゆる大全
オモコロ本出ました。



あわせて読みたいブログパーツ