2010-09-30   思考  
電車で、隣の人がDSやってたんですが、ちらっと見たら、画面に何も写ってなかった。

すっげー怖い。一心不乱にボタン押してるんだけど、画面写ってない。無。パーフェクトブラック。光すら吸い込まれる。

うわー! ってなって。何と戦ってんの? 君は、何と戦ってんの?
えっどうしよ! もしその"何か"に負けたら「ワー!!!!」とか言って暴れだして殺されたりするかな!! 怖い!!!

とりあえず逃げよう、と。
で、隣の車両に移ろう、と思って立ち上がったら、のぞき見防止フィルター、ですかね。フィルターさんがですね、DSさんにですね、貼ってありましてですね。

良かったー。
のぞき見防止で良かったー。って座ろうとしたら、なんか前に立ってた人がちょっと座れる期待で足元の荷物持っちゃってる。なかなか俺がどかないのであれ? みたいな感じになっちゃってる。犬なら「待て」の状態。食べたい食べたいになってる。

なんか、このままおあずけが可哀想になってしまったので、そのまま降りて隣の車両へ。何やってんだろ。

いやでも、あれですよ。フィルターですよ。
携帯電話なら、まあ、分かりますよ。メールとかね。ゲーム。下手なのかな。ものっすごい笑っちゃうほど下手なのかな。くねっくね動いちゃうのかな。主人公が。普通はきびきび動くんだけど、その人が動かすとくねっくね動いちゃうのかな。
アイテムを使うタイミングがおかしいのかな。「えーーーー!」って時に回復アイテム使ったりするのかな。王様と話してるときとか。王様のセリフとセリフの間にゴクゴクっといくのかな。
主人公の名前が変なのかな。当時面白いと思って「ざぶとん」とか、よく考えると面白くもなんともない名前にしちゃったのかな。

なんか、いろいろ考えてしまう。何を隠しているんだろう。

その点、電車の中で、スポーツ新聞のエロい記事を舐めるように読んでいる初老のサラリーマンって、つええよな、と思う。その鋼鉄のハートが今の日本を作ってきたのだ。そう、あんたの国だ。何しても自由だぜ。

あと、足元のカバンはバッカバカに開いてたので、それは隠せよ、と思った。





2010-07-08   思考  
ゲーマー、という人種を素直に尊敬した日。

前の会社の後輩だったんですけど、そいつが彼女をつれてうちに遊びに来たときに、うちの嫁と4人で、Wiiのボンバーマンやったんですね。

ボンバーマンって、やったことある人は分かると思うんですけど、基本、爆弾を置いて、壁を爆破させながら移動範囲を広げ、相手を爆死させることを目的とする遊ぶ愉快なゲームです。壁を爆破すると、たまに、爆弾を強化するアイテムや、爆弾の置ける数を増やせるアイテム、爆弾を投げたりできるアイテムなどがもらえます。ゲームの終盤は、壁が殆どなくなるので、爆弾を置きまくって、連鎖させまくり、できるだけカオス状態を作って相手のミスを誘う展開になります。

で、後輩の彼は、自称ゲーマーでギャンブラー。ギャンブルは通算ではかなりプラスらしい。
でも、ボンバーマンやったことない、と。若干のジェネレーションギャップですわ。

そしたら、後輩、飄々と、Wiiの繋がったテレビを指さしてこんなこと言うんですよ。

「買ったらこのレグザくださいよ。うち14インチなんすよ」

ざわ……ざわ……。

おーいおいおい! ゲーマー君。いくらなんでも、あれですよ。こっちは持ち主ですよ? あと小学校の頃からやってるんですよ? 良いだろう!! あげるあげる!!

こうして、我が家のレグザをかけた戦いが始まったのである。

ゲームが始まりました。
最初はお互い届かない位置からスタートするのですが、壁を爆破して、だんだんと、両者が近づいていきます。一触即発。

普通、初心者なら、このドキドキ感に負けて、相手の場所と自分の場所を貫通させて、自分から仕掛けていきます。
でも、このゲームって、実は、アイテムをどれだけ取ったかにすべてが掛かってるんですね。相手が仕掛けてきても、爆破力があればなんとかなるし、そのまま終盤に突入したときに有利。
だから、ここは淡々と相手が居ない隅の壁を壊して、アイテムを集めていくのが正解なんです。

彼は、ごく自然に、アイテム集めに奔走していました。

こいつ、できる!

で、それを見て、先に動いたのが、ミスターASAHAKAこと俺ですよ。「そうは言っても、こいつアイテムの使い方をまだ知らないだろ、今のうちに叩いてしまえ」という魂胆だったのですが、ええと、結論を申し上げますと、殺されました。

「大体わかりましたよ」

キショー!!!

2回目も負けました。今度は終盤まで行ったんですけど、あいつ、なんか爆弾をポンポンポンポン投げよる。

ゲーマーとは、未知のゲームも飲み込み早いのか。


そのあと、みんなでやろう、みたいな話になって。Wiiのボンバーマンって、なんだろ、基本は一緒で、ルールが若干異なるゲームがいくつも入ってるんですわ。例えば、トーナメント、とか、サバイバル、とか。普通のやつばっかりやってて、全然やったことなかったですけど。

で、彼が適当にゲームの概要見てて「これやりましょう」と言ったのが、なんか、王冠を取るゲーム。

王冠を二人で取り合う。相手を爆破すると、死なないんだけど、王冠を持ってた場合、奪われてしまう。制限時間があって、最後に王冠を持ってたほうが勝ち。

これが、あの、めっちゃくちゃ面白いの。最後の最後で爆発に巻きこまれて王冠奪われたりするシーンが頻発するような展開になりがちで、「ギャー!!!」みたいな。最後まで「ギャーン!!」みたいな感じで。ゲーマー彼女と嫁の対戦でも、たどたどしくても見ててすっごい白熱する。「あと20秒逃げてーーーーーー!!」みたいな。

えっと、超おもしろい。
なんで、数ある中からこれ選んだの? って聞いたら、

「この中だったらこれが一番盛り上がりそうじゃないですか」

そうなの!!!!! すげえなゲーマー!!!!!!

いやー、なんかこういう人居るんだなあ、と思ってね。
やる前からそのゲームの勘所と展開が読める能力。

あと、彼は、長縄跳びを使ったすっごい面白いゲームを考案した、とか前に会社で言ってた。その時は「へー」とか言ってたんだけど、今それに俄然興味が湧いてきた。超面白そう!! どうすんのどうすんの? え、やろうよやろうよ! 長縄買ってくる!


で、今うちのあるレグザは、彼のでして、あの、俺がお借りしています。テレビさんを見させていただいておりまして、今は、滝川クリステルさんがいらっしゃっておりまして、これも彼のものです。




2010-06-08   思考  
会社の人に、送別会を開いてもらった。

実際に会社を辞めたのは昨年12月なんだけど、アホみたいに仕事が残っていたのでなんやかんやで手伝っていて、週2くらいでその会社には通っていた。
で、それも4月までで一応区切りをつけた。会は、俺の都合で伸びに伸びて6月になってしまった。

飲み会の会場も渋谷だったんだけど、俺は、最近、渋谷近くの友人の会社に居候している。
近いな、と思って、荷物は会社に置いたまま軽装で移動しました。あ、iPad自慢しよー、と思って、iPadだけかばんに入れました。

会場について、ひととおりiPad自慢して嫌な顔をされたあと、後輩から「これヤスノリさんに」って、もらいました。







ラブプラスのスポーツタオル。

あのーねー、いや、先これはいっとこ、どうもありがとうございます。
さて。
あの、えっとねー、ごめん。ゲームやったことないので正直思い入れが無い。名前とか、ゲームの内容は知ってる。その程度の、うすーい感じで、ごめん。おわー! とか喜ばなくてごめん! 多分、本気のタオルとして使いますよ。ありがとうございます!

で、そう、話を戻すと、俺ね、まだその日のうちにやっておかなければならない仕事があって、まあ、ラストオーダーも終わって暫く経ってぽつぽつ人が帰り始めた頃に、「じゃあ、わしもそろそろ」と。「まあ、渋谷近辺には普通に居るんで食えなくなったらあなたたちの会社に泥棒に入るのでよろしくお願い致します。何卒よろしくお願い致します」と完璧な挨拶をして、友人の会社に戻ろうとしたら、ものすごい雨。

一時的なものかもしれないけど、すげえ降ってる。

えー。傘はその会社に置いてきてしまった。
これは走って帰るか、と思ったら、iPad持って来てるんですね俺。
絶対壊れてしまう。自慢したいだけのために持ってくるんじゃなかった。

終電の時間が迫っており、はやく一旦戻らないと、家にも帰れなくなってしまう。
これは、どうしたものか。


「ヤスノリくん」


この声は?



「ヤスノリくん!」



ネネさん?(なんで舌出してるんだろう)



「ヤスノリくん!!」



ネネさぁーん!!(なんで舌出してるんだろう!!)


「ヤスノリくん!!!!」



ネネさぁ〜〜ん!!!!(なんで舌出してるんだろう!!!!)


二人は夜の街を走った。
もう、冷たい雨に濡れないように。




2010-05-18   B級ニュース  
PS3に、他のOSがインストールできなくなった。
いや、ほんと、普通の使い方をしている人には全く関係のない話なんですけど。

http://wiredvision.jp/news/201005/2010051421.html

PS3を別のことに使ってた人たち(米軍とか)が怒ってる。
PS3の対価格の処理性能の凄さというのはまあまあ当時から言われていたことだけど、米軍が本気で使っているとは知らなかった。パソコンをたっくさんつなげて、スパコン並の処理をさせる、いわゆるクラスタって言われるやつ。

PS3のOSを、別のものに入れ替えてクラスタを作っていたんだけど、今回のSONYの仕様変更で、別のOSがインストールできなくなってしまった。SONYに修理に出すと、「Game OS」が入って返ってくる。何これゲームしか出来ない! 米軍の落胆ぶりとか想像するとすっごい面白いなあ。「Shit!」とか言いながらも、誰かが持ってきた三國無双やってんだろうか。そのうち、なんだ、意外に面白いじゃないか、みたいな。

なんというか、今回の仕様変更は、普通にゲームをしてる人には全然関係ない話なわけで、なんかこういう、別のことに使ってた人が怒るのって、ちょっと面白い。

前の会社の、一番初めの場所って、ボロいアパートだったんですけど、トイレがめちゃくちゃ汚かったんです。
でも近くに私立大学の大学院か何かの建物があったので、そこに毎回行ってた。
その建物が取り壊されるとき、なんか学生が反対運動みたいのやってて、模造紙にみんなの声、みたいの張ってたんですけど、俺書いたもんね。「トイレこまる!」って。お前誰だよっていう話なんですけど。




2010-04-08   B級ニュース  
シリアスゲーム、というジャンルがある。
Wikipediaを紐解くと、まあ、Wikipediaは辞書じゃないから紐とか解かないんですけど、これは言葉のなんつーかそういうので、めんどくさくてごめんね、こういうのリアルでは言わないからね、リアルでいちいちこういうの言うと嫌われる、という認識はあります。で、紐解くと、

エンターテインメント性を第1目的とせず、教育・医療用途(学習要素、体験、関心度醸成・喚起など)を主目的とするコンピュータゲーム(エレメカも含まれる)のジャンルである。

というやつです。

まあ、訓練とか、何かを教えるためのゲーム、みたいな感じかな。自動車学校にある運転シミュレータみたいなのも、広くはこれに入るのかな。

で、最近、シリアスゲームサミット、というのがシリアスに開かれていたわけですが。

http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100310_353894.html

あのー、↑の一番したのほうに、「不審者を見分ける」ゲームが紹介されているんです。
子供向けのゲームで、冒険をしていくんだけど、助けてくれる人の中に悪い人がたまに混じっていて、それを警察に通報するんだそうです。

アブない人物は雰囲気や挙動からそれとわかるようになっており、

いや、これはねー、まあ、人を見かけで判断するなっていう話もあるんですけど、結局見かけでフィルタリングする作業ってのは、普通に生活していく上で、面倒に巻き込まれない為には必要じゃないですか。

で、これ、俺もちょっと昔考えたことあって、あのー、これのね、国別のやつがあったらいいな、と思ってね。

例えば、やくざさんをされている方たちが、居るじゃないですか。やくざさんをされている方たちって、日本人が見たら、「うーん、あれ、もしかして、やくざさんをされております?」って分かるけど、じゃあこれをニューヨークから来たばっかりの人がこれを見分けられるかっていうと、俺、きっついような気がするんだよね。
日本の場合、アメリカ人が見慣れているギャングっぽい格好をしている人のほうがただのファッションで着てたりして、本業の方はそれより大人しい格好や物腰だったりする。何このひっかけ! 理解不能! こええ日本! こええよ日本!

だから、入国前にゲームで教えてあげるんです。
例えば、ゲーム中で、冒険に出かける仲間を3人の中から2人選ぶシーンで

1人目「さあ、僕と冒険に出かけようよ! どんな困難も乗り越えるよ!」
2人目「うまくできるか不安だけど、君とならできる気がする!」
3人目「さあお前の血を一滴酒に垂らせ。義兄弟の杯を交わそうじゃないか」

3番目! 3番目みたいな人は怒らせると怖いからね! みたいなことをゲームで学べるのとかどうでしょう。

例えば、今の俺は、タイマフィアを絶対見分けられないと思っていて。
いやー、だって、外国人みんな一緒に見える。国際化社会にあってはならない発言だけども、ほんと、一緒に見える。うーん、まあ、10日くらい現地に居たら見分けがつくのかもしれないけど、その前にゲームで学びたいじゃないですか。タイマフィアを見分けられるようになってから、タイに入国したい。
いま無職ライターの原宿くんが単身タイに乗り込んでいるんだけど、見分けられているかものすごく心配している。




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このサイトについて。
ヤスノリさんが適当にあることないことを書くサイトです。1997年11月からあります。現在Ver.3です。

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オフ喜利4は7月14日(土)・新宿ロフトプラスワン!
「オフ喜利」というオンラインでテキスト書いてる人はオフラインでも面白いのかを検証する大喜利イベントをやってます。新宿ロフトプラスワンで不定期開催中。


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週刊アスキーの大喜利コーナー「Web0.2」。オフ喜利メンバーと連載中です。(ただいまヤスノリは休業中)

WEB0.2 頑固親父が威厳をなくした寝言の内容とは?
で、その悪ふざけが本になりました。あっぱれか喝かで言ったら間違いなく喝。

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