2006-06-30   思考  
 明日引っ越す。

 まあ、使ってもいないPHSを大学時代からずっと解約してないほどの、殺人現場の刑事か俺か、っていうくらいの現状維持スキルを有した俺としたことが、ふと、冷静にメリットデメリット、みたいなことを考えてしまって、まあ、よく考えたら、今、横浜に住んでいる意味って無いんだよね。最近は、勤務先も新宿、本社も新宿、遊ぶのも東京。横浜へは寝に帰るだけ。この事実に気づくのに半年かかった。んー、まあ、なんかもやもやしながら湘南新宿ラインに毎日乗ってたのは事実。SuiCaに1万円チャージしても1週間で残高不足になることに、なんかもやもやしてたのは事実。でも、そのもやもやの理由が分からなかった。分かれよ。

 で、ああ、東京住んじゃえばいいじゃん、と思って引越し先を探してたんですけど、途中で、「あ、鎌倉住みたい」とひらめいてしまったので、鎌倉でしばらく家を探してました。なんかもやもやしながら。「北鎌倉ちょっと安い! うひょう!」とか言って。危なかった。引越しの意味が無くなる。俺、馬鹿なんじゃないかな。

 まあ、いいんだけど、で、明日東京へ引っ越すことになったんですけど。

 あのー、今、夜中の12時なんですけど、一ミリも支度してない。

 びっくりだよ。支度の単位がミリであることにもびっくりだけど、このなんだろ、やる気の出なさというか。あーこのまま引っ越し業者を迎えてびっくりさせたい。「こんにちはー!」ってドア開けたら、俺、なんか普通にヘッドホンで音楽聴いて、ポテロング食ってんの。あ、ダメだ、ヘッドホンで音楽聴きながらポテロング食うと、音楽あんまり聴こえなくなっちゃう。これはダメだ。ダメだっつーか! そうじゃなくって! 全体的にダメだ!

 明日引っ越す。さよなら横浜。





2004-06-05   思考  
 あのー、昨日から今日にかけて、めちゃめちゃ部屋を、綺麗にしたんですよ。あのー、何回も言ってますけど、俺の部屋というのは、なんつーか、あー、何ていうんだろ、混沌としている。なんつーか、カオス? ダークフォース? みたいな。光さえ届かない、みたいな。そんな感じである。そんな感じであるのだ。

 それが、今はどうだ。この世に、秩序が、生まれた。生まれたのだ。服はクローゼットに。本は本棚に。ペットボトルは冷蔵庫に。彼らは、彼らの居るべき場所に戻っていった。こういう言い方するとかっこよくね? あー、はい、分かってますよ。当たり前だってこと。幼稚園児か、ってことでしょ。おかたづけ、できるかな? みたいな。いや、違う。幼稚園児と俺の決定的な違いは、片付ける場所を間違えないことだ。俺は本をクローゼットにしまったり、服を冷蔵庫にしまったりしない。そこだけは、強調したい。なんつーか、競合他社と差別化を図りたい。競合って。

 まあ、それはいいや。それはいいんだけど、あのー、部屋が綺麗になったおかげで、俺は、今日一日めちゃくちゃ機嫌が良かった。社内ネットワークで見つかったウイルスが性能測定マシンを突然シャットダウンさせても「あらあら」と言った。今やってる仕事ってのはパフォーマンス測定でして、3日間アプリケーションを連続で動かして、なんだ、メモリ使用率とかを測定するんですよ。で、今日は、その3日目でしたよ。あと数時間で終わる、って頃ですわ。そんなタイミングで非情にもマシンをシャットダウンした極悪ウイルスを目の前にして、「あらあら」と言った。器、でけー。なんだろ、坂本竜馬とかちっさいちっさい。こっちはウイルスに向かって「あらあら」だよ。自分でびっくりした。あー。でも、坂本竜馬もでけーよなー。世界の海援隊とかなー。

 まあ、竜馬はいいんだけど、あ、そう、あの、俺、意外に、この部屋に引っ越してから、掃除を頻繁にするようになったんですよ。この、俺が!ですよ。仙台に居た時は、アレだなー。6年間住んでいて、掃除、10回くらいしたかなー。そのくらいの。もう、なんだろ、一回、女の子が遊びに来て、扉を開けて、「うわっ」と言って、そのまま閉められたことがある。あれっ? と思って外に出たら、もう居なかった。あと、みんなで鍋をやろう、ってことになって、あの、俺の家でやることになったんですけど、一番早く来た子が、俺の部屋を見て、「臭い!」「こんな部屋でやりたくない!」とリアルで怒り出したことがある。「怖い!」と思った。そんな部屋でした。
 しかし今はどうだ。毎週掃除をしているし、1ヶ月に1回は、なんだ、模様替えやら何やらで楽しくて仕方が無い。で、なんでだろう、とか考えたんですわ。何故、俺は、この部屋だと、掃除をする気になるのか。

 で、あのー、結論が、「狭いから」だと思った。

 なんつーか、今住んでるのってワンルーム6畳なんですけど、仙台の時は、11畳の部屋に住んでたんですよ。まあ、仙台家賃安いし。この11畳というのは、一人暮らしにしては、けっこう広い。良くも悪くも、何でも出来てしまう。で、俺は、悪いほうに進んでしまった、んですね。
 空間プロデューサ、というのが仕事になっちゃうくらいだから、部屋をしっかりとしたコンセプトのもと構成するというのは、実はとても難しいことなのだ。片田舎で、畳にユニーで買ったテーブル、という部屋で育った素人、や、それ以下の男に11畳の部屋を与えたらどうなるか。想像に難くない。

 色彩感覚が麻痺したような取り合わせの家具。溢れ出す服。積みあがる本。うず高い弁当の空き箱。飛び交う蟲たち。
 今思い返すと、すごかったなあ、あの部屋。
 なんだろ、とんでもないものを作ってしまった、と自分でも思うよ。この世に地獄を再現した、というか。恐山か、俺の部屋か、みたいな感じになっていた。あ、あのねー、もっと言うと、ウチのアパート、外観、結構お洒落だったんですよ。なんか、真っ白で、ちょっとしたペンション、みたいな。住んでる人もなんかお洒落髭をたくわえてるような人ばっかりで。まさか、その中で、一人の青年が、そんな世界を、作り出してるとは。

 で、ものすごいことになってしまった11畳の部屋なんだけど、俺も、どうにかしよう、とは、何回か思いました。でもね、あのー、11畳の部屋がものすごくなるってことは、もう、モノがめちゃめちゃ多い、ってことですから、なんだろ、片付ける気力が失せるんですよ。ホントに。まじんこで。どのくらいで終わるのか、まったく見当がつかない。この、地面に層のように積みあがった服を見るだけで、気が遠くなる。なんつーか、大自然の前に己の無力さを知る、 みたいな。そんなことを考えているうちに、あ、もういいや、って。スッと、肩の力が抜けて、楽になるんですよ。決して、抜いてはいけない場面なんですけどね! 抜けて、勝手に楽になってしまった。

 ところが、この、今住んでいる6畳の部屋はどうだ。
 家具の配置は、狭い分限られていてとても考え易いし、いざ片付けよう、と思ったら、1時間足らずで片付いてしまう。ジャスト、俺サイズ。コンビニ世代の、俺サイズ。ちょっと家具とかランプとかにこだわってみたりする余裕まで生まれる。なんだ、俺でも、ちゃんと部屋を作れるんじゃないか。俺、ちょっと、本気で自分のこと心配してました。なんか、片付けられない病気なんじゃないか、って。なんか、ポストごみ屋敷おじさん、みたいな。なんか、取材とか来ちゃうの。そしたら、「ケチャケチャケチャ!」って言って馬鹿な振りをしようとまで決めていました。

 まあ、それはいいんだけど、なんだろ、結論を言うとね、俺には、11畳は、広すぎたんだよ。俺には扱えない広さだった。かの韓信が高祖に「陛下不過将十万」と言ったように、人には「分」というものがある。俺は6畳の部屋が似合う男なのだ。6畳の部屋で、6畳ほどの幸せを、かみしめる生活。これがいい。

 で、なんか、この、感情を、歌にしたいなあ、と強く思ったので、歌ってみました。

 六畳マン (作詞・作曲 yasunori@)


 今日はこの曲を聴きながらお別れです。




2004-03-11   思考  
 仙台駅には牛タンが所狭しと並べられている。その土地の人がいかに牛タンを食べているかが分かる。
 売っているものを見れば、その土地の人のことが分かるんですよね。

 最近引っ越したアパートの近くに、ブックオフがあります。まあ、会社が早く終わった時とかは3時間くらい居座っているのですが、そこで、ある本が大量に売られているのを見つけました。うちの会社の本じゃないか。

 去年、うちの会社の本が出たんです。で、早速社員全員に配られた。これが、死ぬほどつまらない。一応、なぜこの会社が躍進したか、という内容なんですけど、躍進なんかしてないから、そんなに書くことが無い。そんな書くことないから、社長の子供時代の話とかまで出てくる。そんな本を好んで買う奴なんて居るわけがない。
 つまり、そこのブックオフに売られている本は、タダでもらったうちの社員の仕業、と考えていいと思う。

 売っているものを見れば、その土地の人のことが分かる。
 わー。この周り、うちの社員がいっぱい住んでる!

 まあ、別にいいんだけど、そういうことが分かるとちょっと、なんだろ、この前コンビニでじーっとこっちを見ていたおっさん、そういえばどっかで見たことがある、とか、いろいろなことが頭を巡る。あー。人事にあんな人居たっけかなあ。怖い怖い怖い。俺変なことしてないよな。怖い怖い怖い。

 あー、変なこと、かどうかは分からないですけど、俺ね、コンビニに、ジャージで行くんです。ウィルソンのジャージ。
 あと、ジャージには突っ掛けなんですけど、今使っている突っ掛けというのが、ちょっとひどい。



 中身が飛び出している。

 まあ、とはいっても、コンビニに行くだけでしょ? 普通じゃないか、とお思いでしょうが、あのー、実は、今住んでいるアパートが、駅のすぐ横なんですわ。俺は、駅ビル、と呼んでいるんだけど。駅なので、当然、辺りを往来する人は、よそ行きの格好をしている。なんだろ、キツネみたいの巻いたり。当然、その流れで、その近くのコンビニの客も、よそ行きの格好をしている。
 一方俺はコンビニへ行くだけなので、ジャージにパーカーで出陣する。まわりとのギャップに、とても、苦しくなる時がある。なんか、痛い奴みたいで。片やミュール、片や中身の飛び出した突っ掛け。

 でも、俺は、あえて、ジャージと突っ掛けで出かけますよ。だって、俺は、コンビニへ行くだけなのに、何故おめかしをしなければならないのか。まわりに流されない。これが、オレ流。オレ流キャンプ。
 突っ掛けも買い換えないよ。何故周りの目を気にして突っ掛けを買わなければならないのだ。これが、オレ流。オレ流キャンプ。飛び出しているのは、突っ掛けの中身だけじゃない。飛び出しているのは、俺のポテンシャルだ。

 俺はこの格好でコンビニへ行くことに誇りを持っている。そう思っていたのですが。

 昨日、夢の中で、中身の飛び出していない突っ掛けを履いていました。

 夢には真の願望が出ると言うけれど、俺が今一番望んでいるものは、中身の出ていない突っ掛け、なのか。買うよ! そのくらい! 何てうすっぺらい願望。何てうすっぺらい人生。




2004-01-11   思考  
引っ越して気づいたんだけど、家の地下がキャバクラだった。

 なんかおかしいと思ったんだよね。近所のチャイナドレス率がやたら高い。コンビニの客としてチャイナ服の子が同時に3人居るなんて、よく考えれば異常なんだけど、まあ、近くに横浜中華街があるしなあ、とか勝手に納得していました。そんなわけないじゃんね。

 後から考えると、ありえない理由をこじつけて勝手に納得していることがある。

 うちの会社、社内ではバッヂをつけなければならないんですけど、その色が明らかにおかしい人が居るんですよ。普通は白なのに、なんだろ、廊下とかに、黄色っぽい人がたまに居る。これは、どういうことだ。俺は、ちょっと考えて、ああ、日に焼けたんだ、と。だから、黄色い人は、長いことこの会社にいるベテランなんだ、と。
 よく考えればそんなことはあるわけなくて、黄色い人はお客さんだったんですけど。そんな、みんな同じ色に日焼けするかっつー話で。
 今考えるとホント恥ずかしい。黄色くなるまでがんばるぞーとか思ってたもの。黄色くなれば貫禄が出ると思って、昼食のとき直射日光の当たる席に座ったり。




2004-01-04   思考  
いや、年末にね、引っ越したんですけど。
 また引越し中にパソコン壊れたんすよ。半年前もこんなことを言ってた気がする。仙台からこっちに引っ越してきたときもパソコン壊れて。引っ越しのたびにパソコンが壊れて、こう、やってらんないっすよ、こっちも。引っ越しにありえないくらいお金かかったので、さすがにパソコン買う余力まで残っていないし、こう、作りかけてたものとかも全部消えちゃったしね。あー。あー! 俺が引っ越すときは、敷金+礼金+パソコン代すか。すか。

 で、今スペックしょぼしょぼのサブノートで打ってるわけですけど、これ持っててよかったー。無かったら、ホント、パソコン買えるまで1年くらいアレですよ、このスペース放置ですよ。で、なんだ、あいつは死んだ、とか言われるじゃん。あぶねー! つーか、生きてますか? 的なメールは2通ほど頂きました。生きてます。でもやる気はゼロです。

 ということで、こう、ブロークンハートが癒されるまでしばらくだらだらと何も考えずに書きます。じゃあ今まで考えてたのか、と言われると、それほど考えてないんですけど。このスタイルが気に入ればこのままいくかもしれません。まあ、適当にやります。

 で、前みたく日記のみにしよう、と思って、デザインとか考えていたんですけど、これがなかなか思いつかない。で、思いつかなかったので、表題の横に(工事中)なんて書いちゃったりして、いるわけですけど、あの、多分、こう、このままずーっと行きそうな気がする。(工事中)って書くことで、俺的には納得してないよ? ほんとはやればできるんだよ? とかいうアピールをしているんですけど、その実、何も思いつかないし、これからも思いつかないだろうし、だんだん目が慣れてきてしまうと、もし思いついたとしても作り直さないと思うんだよね。

 これって、ものすごい既視感がある。

 横浜駅がね、万年工事中なんですよ。相鉄線から京急に抜ける通路が、「工事中」という看板に、ベニヤの簡素な壁、継ぎはぎだらけの床。まあ、引っ越してからは相鉄乗らなくなったから見てないんですけど、相鉄を利用していた半年間、まったく工事に進展が見られなかった。ホントにやっていたのかも疑わしい、というか、俺は、多分、やってなかった、と、思うんですよね。
 あの、だって、壁がベニヤだったって、床がビニールテープとゴム版だらけだったからって、毎日、みんな、使えてるじゃないですか。駅。
 みんなが普通に駅を利用している姿を見ちゃったら、工事の人も、モチベーション上がらないと思うんですよね。「なんだよ。使えてんじゃん。このままでもいいんじゃん」みたいな。

 すっげえかっこいい完成予想図とか掲げてあるけど、今更ぜってー作る気ないもの。その前に、そんなところに森はないもの。




1| 2|
このサイトについて。
ヤスノリさんが適当にあることないことを書くサイトです。1997年11月からあります。現在Ver.3です。

詳しいことやお仕事についてはこちら

書いてるものとか、出てるものとか

オモコロのライターやったりやらなかったりしてます。
特集一覧
日記一覧


今日の商品 というしょうもない企画がはじまりました。

オフ喜利4は7月14日(土)・新宿ロフトプラスワン!
「オフ喜利」というオンラインでテキスト書いてる人はオフラインでも面白いのかを検証する大喜利イベントをやってます。新宿ロフトプラスワンで不定期開催中。


オフ喜利のDVDが出てます。送料込み980円ダス

週刊アスキーの大喜利コーナー「Web0.2」。オフ喜利メンバーと連載中です。(ただいまヤスノリは休業中)

WEB0.2 頑固親父が威厳をなくした寝言の内容とは?
で、その悪ふざけが本になりました。あっぱれか喝かで言ったら間違いなく喝。

オモコロ! あたまゆるゆる大全
オモコロ本出ました。



あわせて読みたいブログパーツ