俺言ったかどうか忘れたんですけど、あのー、実は俺、光を申し込んだんですよ。1月頃。俺のこう脳内カレンダーでは、遅くとも4月頃までに光の工事が終わっている予定だったのですが。
何だよ。おせーよ。光は速いけれど、工事は遅い。光は速いけれど! 工事は、遅い。それか、光が速い分、工事が遅い、のか。まあ、逆は嫌だ。逆じゃなくて良かった。やったー。
まあ、どうでもいいんですけど、でー、俺、ほんとこういうの嫌なんですけど、あのー、電話したんですよ。プロバイダに。あー、俺、ホントこういうの苦手で。何故かというと、怒れないんですよ、俺。こう、カーっとテンションを上げて、「どうなってんだオイ!」みたいなのとか、こう、俺のコマンドに無い。喜怒哀楽の「怒」が、完全に抜け落ちている。怒る振りをする時は、たまーに、あります。でも、それって振りでしかないんだよなー。心では、「わー、次何言お −。何てどなろー」とか思っている。
あのー、怒り方を知らない人、ってのは最近増えているようで、あの、駄目だと思うよ、ぶっちゃけ。怒れないのって。なんか、現代っ子みたいで気持ち悪い。怒ったほうがさっぱりして良い場合も多分にある。まあ、でも、俺は怒れないんだよなあ。
むしろ、俺、怒ってる人見ると、笑っちゃうんですよ。なんか。面白いじゃないですか。面白いなあ、怒ってる人。面白くないですか? 怒ってる人。
この前すっごい面白かったのが、あのー、うちの本社に、会議室みたいなのが3部屋くらいある階があって。で、なんか、でっかいセミナーをやる時は、そこの会議室の壁が取っ払われまして、ホールみたいになる、という、まあ、良くあるアレなんですけど。で、あのー、ちょうどその日はうちの部が企画したセミナーだったんで、こう、準備の手伝いに行ったんですよ。
で、その、壁を取っ払う仕事をしていたんですけど、あのー、壁を取って、壁置き場へ持っていくじゃないですか。そしたら、その倉庫の中から、ものすごい怒鳴り声が聞こえる。
「順番があるんだ! 順番があるんだから!」
なんか、壁をしまうプロみたいな小さなおじさんが居て、ものすんごい、怒ってるんですよ。なんか、壁の裏にね、一枚一枚番号が振ってあって、その順番とおりにしまいたいらしいんですわ。そのおじさんは。
で、間違った番号の壁を持ってくると、ものすごい怒るの。
もう、面白くて面白くて。何回も、間違った番号の壁を脇に抱えて走った。もっと怒らせたい。もっと怒らせたい。で、持っていくと、案の定怒ってくれる。わあ! 面白い! なんか、そういうおもちゃみたいで。
そんな、彼は怒られても笑っている、みたいな、なんか、一見すると宮沢賢治のような透明な響きですけど、まあ、やっていることはものすごく卑屈な遊び。
まあ、それはいいんだけど、あの、結局、怒ってる人の何が面白いって、行動が読めるところ? あー、例えばさっきのおじさんの何が本質的に面白いかって、こう、特定のインプットをすると必ず特定のアウトプットが返ってくるところ。だと思っている。
・違った番号の壁→怒る
・正しい番号の壁→受け取る
なんか、そういうゲームみたい。まあ、そんなゲーム出されても、買わないですけど。あー、今はそういうのが逆に売れるのかなあ。「壁おじさん」とか。
あー、話戻すと、怒ってる人、に限らず、そういう機械のように決まった反応をする人を見つけると、ついつい、いじりたくなる。
前住んでいた寮のおじさんが、毎朝、玄関にある事務室から、みんなに、「いってらっしゃい、いってらっしゃい」って声をかけてくれるんですよ。はじめは、すがすがしいなあ、と思っていたんだけど、あのー、すんごい良く見たら、おじさんの目が、こっちを向いていない。めざましテレビを見ている。ちかちゃんを見ている。このやろう! こいつの「いってらっしゃい」には、中身が無い。ただの、いってらっしゃいマッシーンじゃないか!
何の話だっけ。ああ、あのー、そう、だから、そのさー、おじさんは、こう、人影に反応しているだけなのよ。俺、靴を履き替えるふりをしてもう一回通ってみたんですよ。で、悲しいことに、こいつさー、ぬけぬけと普通に「いってらっしゃい」って言うのよ。見事に。あれはさすがに面白さを通り越してちょっと怒りを覚えた。あー、怒ったなあ、俺。あれはごく自然に腹が立った。現代っ子の固い扉をこじ開けるパワーを持っていた、あの寮は。
何だよ。おせーよ。光は速いけれど、工事は遅い。光は速いけれど! 工事は、遅い。それか、光が速い分、工事が遅い、のか。まあ、逆は嫌だ。逆じゃなくて良かった。やったー。
まあ、どうでもいいんですけど、でー、俺、ほんとこういうの嫌なんですけど、あのー、電話したんですよ。プロバイダに。あー、俺、ホントこういうの苦手で。何故かというと、怒れないんですよ、俺。こう、カーっとテンションを上げて、「どうなってんだオイ!」みたいなのとか、こう、俺のコマンドに無い。喜怒哀楽の「怒」が、完全に抜け落ちている。怒る振りをする時は、たまーに、あります。でも、それって振りでしかないんだよなー。心では、「わー、次何言お −。何てどなろー」とか思っている。
あのー、怒り方を知らない人、ってのは最近増えているようで、あの、駄目だと思うよ、ぶっちゃけ。怒れないのって。なんか、現代っ子みたいで気持ち悪い。怒ったほうがさっぱりして良い場合も多分にある。まあ、でも、俺は怒れないんだよなあ。
むしろ、俺、怒ってる人見ると、笑っちゃうんですよ。なんか。面白いじゃないですか。面白いなあ、怒ってる人。面白くないですか? 怒ってる人。
この前すっごい面白かったのが、あのー、うちの本社に、会議室みたいなのが3部屋くらいある階があって。で、なんか、でっかいセミナーをやる時は、そこの会議室の壁が取っ払われまして、ホールみたいになる、という、まあ、良くあるアレなんですけど。で、あのー、ちょうどその日はうちの部が企画したセミナーだったんで、こう、準備の手伝いに行ったんですよ。
で、その、壁を取っ払う仕事をしていたんですけど、あのー、壁を取って、壁置き場へ持っていくじゃないですか。そしたら、その倉庫の中から、ものすごい怒鳴り声が聞こえる。
「順番があるんだ! 順番があるんだから!」
なんか、壁をしまうプロみたいな小さなおじさんが居て、ものすんごい、怒ってるんですよ。なんか、壁の裏にね、一枚一枚番号が振ってあって、その順番とおりにしまいたいらしいんですわ。そのおじさんは。
で、間違った番号の壁を持ってくると、ものすごい怒るの。
もう、面白くて面白くて。何回も、間違った番号の壁を脇に抱えて走った。もっと怒らせたい。もっと怒らせたい。で、持っていくと、案の定怒ってくれる。わあ! 面白い! なんか、そういうおもちゃみたいで。
そんな、彼は怒られても笑っている、みたいな、なんか、一見すると宮沢賢治のような透明な響きですけど、まあ、やっていることはものすごく卑屈な遊び。
まあ、それはいいんだけど、あの、結局、怒ってる人の何が面白いって、行動が読めるところ? あー、例えばさっきのおじさんの何が本質的に面白いかって、こう、特定のインプットをすると必ず特定のアウトプットが返ってくるところ。だと思っている。
・違った番号の壁→怒る
・正しい番号の壁→受け取る
なんか、そういうゲームみたい。まあ、そんなゲーム出されても、買わないですけど。あー、今はそういうのが逆に売れるのかなあ。「壁おじさん」とか。
あー、話戻すと、怒ってる人、に限らず、そういう機械のように決まった反応をする人を見つけると、ついつい、いじりたくなる。
前住んでいた寮のおじさんが、毎朝、玄関にある事務室から、みんなに、「いってらっしゃい、いってらっしゃい」って声をかけてくれるんですよ。はじめは、すがすがしいなあ、と思っていたんだけど、あのー、すんごい良く見たら、おじさんの目が、こっちを向いていない。めざましテレビを見ている。ちかちゃんを見ている。このやろう! こいつの「いってらっしゃい」には、中身が無い。ただの、いってらっしゃいマッシーンじゃないか!
何の話だっけ。ああ、あのー、そう、だから、そのさー、おじさんは、こう、人影に反応しているだけなのよ。俺、靴を履き替えるふりをしてもう一回通ってみたんですよ。で、悲しいことに、こいつさー、ぬけぬけと普通に「いってらっしゃい」って言うのよ。見事に。あれはさすがに面白さを通り越してちょっと怒りを覚えた。あー、怒ったなあ、俺。あれはごく自然に腹が立った。現代っ子の固い扉をこじ開けるパワーを持っていた、あの寮は。
こんなのも書いたよ。