メーラーの「迷惑メール」フォルダ。
あれ大発明だと思う。
メールを長いこと返し忘れてたときとか、「なんか、迷惑メールに振り分けられてて、テヘーッ!」って言える。
でなんか、向こうも、「そんなわけあるか」とか思ってるんだろうけど、「ああ、そうですか」ってなって、こう、やりとりが再開できたりする。
大発明だと思う。迷惑メールフォルダの存在が、どれだけの崩れかかった関係をつなぎ止めたか。その経済効果は計り知れないと思う。
こう、なんだろ、日本独特かどうかは分からないけど、理由が建前であれ何であれ、「仕方が無いもの」に転嫁することで、お互い前進できたりする。
病気の「ストレスでも発症する」っていう発動条件は、これと同じような建前のように働くことがある。
例えば、痔が、あの、痔ってそうじゃないんであれですよ、例えですよ、あの、痔の理由としてね、「おしりをちゃんと拭かないと炎症を起こす」っていう、救いようのない理由ただ一つしか存在してなかったとしたら、これ病院行くのめちゃんこ恥ずかしい。
待合室でも、
「ヤスノリさ〜ん! おしりをちゃんと拭かなかったヤスノリさ〜ん!」
って呼ばれる。呼ばれないけど。呼ばれているようなもんだわ。
行かない。絶対病院行かない。
ところがですよ。「ストレスでも発症する」という一文が付け加えられていたらどうだろう。
医者「あー、まあ、ストレスでもなりますからねー」
患者「そうですかねー。ああ、ストレスですかねー」
「ストレス」という、なんだか掴みどころのないものに転嫁できた上に、なんか頑張ってる感とか、ガラスのハート感とか、いろいろなポイントアップ要素が加わる。痔になったのが微妙にかっこいいことになる。
あの、ストレスをバカにしてるわけじゃないので。ねんのため。ただただおしりをちゃんと拭かないで炎症になった人も、なんか「ストレス」に乗っかれる、というね。
なんつーか、こういう逃げ道をもっともっと作ってあげることが、この世の中を円滑にぶん回す手段のひとつにならないか、と思ってる。厳しく追求してもされても、お互いなんも得しない。その時間があったら新しい漢字考えてたほうがいい。
例えば、遅刻なんてのは、もっと逃げ道があったほうがいい。
1車両くらい座席ベッタベタなやつがあって、うっかり乗るとくっついて降りられない車両があったらいい。
や、誰も引っかからないですよ、こんなの。でも、あるだけでいいんです。あるだけで、引っかかる可能性が生まれる。迷惑フォルダの存在と一緒で、普通のビジネスメールが振り分けられることなんか無いけど、そこに可能性があるだけでいいんです。
客先に遅刻したら堂々と「いやー、もうめちゃくちゃ混んでてベッタベタの席しか開いてなくて、仕方なく座ったんスけど、やっぱベッタベタでしたわー」って言えばいい。
失言、みたいなのも、もっと逃げ道があっても良いと思う。
優しい人は憑依されやすい、みたいなのがめちゃくちゃ一般化したらいい。
「さっきのは霊が言ったの」「あーアコちゃんて霊呼んじゃうからねー優しいからー」みたいなことになる。
いや、いちいちこうケースごとに逃げ道を考察していても埒があかない。
どんな責任でも一時的に転嫁できるなんか共通の妖怪みたいのをつくりだしてしまったらどうでしょうね。マルチ妖怪。まあ、なんでもいいけど、ヌッパとか。「ヌッパさんにやられましたわー」「そうかー、出たかー。じゃあ仕方ねえわー」みたいな。
日本もだいぶヌッパさんにやられましたわー。
今までのやつは全部ヌッパさんのせいにして、あした。
あれ大発明だと思う。
メールを長いこと返し忘れてたときとか、「なんか、迷惑メールに振り分けられてて、テヘーッ!」って言える。
でなんか、向こうも、「そんなわけあるか」とか思ってるんだろうけど、「ああ、そうですか」ってなって、こう、やりとりが再開できたりする。
大発明だと思う。迷惑メールフォルダの存在が、どれだけの崩れかかった関係をつなぎ止めたか。その経済効果は計り知れないと思う。
こう、なんだろ、日本独特かどうかは分からないけど、理由が建前であれ何であれ、「仕方が無いもの」に転嫁することで、お互い前進できたりする。
病気の「ストレスでも発症する」っていう発動条件は、これと同じような建前のように働くことがある。
例えば、痔が、あの、痔ってそうじゃないんであれですよ、例えですよ、あの、痔の理由としてね、「おしりをちゃんと拭かないと炎症を起こす」っていう、救いようのない理由ただ一つしか存在してなかったとしたら、これ病院行くのめちゃんこ恥ずかしい。
待合室でも、
「ヤスノリさ〜ん! おしりをちゃんと拭かなかったヤスノリさ〜ん!」
って呼ばれる。呼ばれないけど。呼ばれているようなもんだわ。
行かない。絶対病院行かない。
ところがですよ。「ストレスでも発症する」という一文が付け加えられていたらどうだろう。
医者「あー、まあ、ストレスでもなりますからねー」
患者「そうですかねー。ああ、ストレスですかねー」
「ストレス」という、なんだか掴みどころのないものに転嫁できた上に、なんか頑張ってる感とか、ガラスのハート感とか、いろいろなポイントアップ要素が加わる。痔になったのが微妙にかっこいいことになる。
あの、ストレスをバカにしてるわけじゃないので。ねんのため。ただただおしりをちゃんと拭かないで炎症になった人も、なんか「ストレス」に乗っかれる、というね。
なんつーか、こういう逃げ道をもっともっと作ってあげることが、この世の中を円滑にぶん回す手段のひとつにならないか、と思ってる。厳しく追求してもされても、お互いなんも得しない。その時間があったら新しい漢字考えてたほうがいい。
例えば、遅刻なんてのは、もっと逃げ道があったほうがいい。
1車両くらい座席ベッタベタなやつがあって、うっかり乗るとくっついて降りられない車両があったらいい。
や、誰も引っかからないですよ、こんなの。でも、あるだけでいいんです。あるだけで、引っかかる可能性が生まれる。迷惑フォルダの存在と一緒で、普通のビジネスメールが振り分けられることなんか無いけど、そこに可能性があるだけでいいんです。
客先に遅刻したら堂々と「いやー、もうめちゃくちゃ混んでてベッタベタの席しか開いてなくて、仕方なく座ったんスけど、やっぱベッタベタでしたわー」って言えばいい。
失言、みたいなのも、もっと逃げ道があっても良いと思う。
優しい人は憑依されやすい、みたいなのがめちゃくちゃ一般化したらいい。
「さっきのは霊が言ったの」「あーアコちゃんて霊呼んじゃうからねー優しいからー」みたいなことになる。
いや、いちいちこうケースごとに逃げ道を考察していても埒があかない。
どんな責任でも一時的に転嫁できるなんか共通の妖怪みたいのをつくりだしてしまったらどうでしょうね。マルチ妖怪。まあ、なんでもいいけど、ヌッパとか。「ヌッパさんにやられましたわー」「そうかー、出たかー。じゃあ仕方ねえわー」みたいな。
日本もだいぶヌッパさんにやられましたわー。
今までのやつは全部ヌッパさんのせいにして、あした。
こんなのも書いたよ。