2012-08-06   思考  
息子の話ばっかりにはしたくないんだけど、たまってる息子の話をする。

誰に似ているか本当に分からない。
色が白いし、目も細いっぽいので嫁寄りではあるような気がするんだけど、全体的には全然似てない。
身内じゃない人が見ると意外と似てるもんだよ、という話があるけど、嫁と子供だけで外出すると「お父さん似かな?」とか言われるらしい。それだけ似てない。

なんとなく、親族の間で結論は出ていて、おじいちゃん(俺の父親)似、みたいなことになってる。ただまあ、これも「わあそっくり!」みたいな感じではなくて、なんつーか、こねくりまわしたあげく出た苦肉の策、みたいな。日本にはこんな料理は無いけど強いて近いものを挙げれば茶碗蒸し、みたいな。そんな感じの。

で、この前写真を整理してたんですけど、あの、俺、写真整理にはGoogleのPicasa使ってるんです。で、Picasaにね、顔判定の機能があって、こう、人物ごとに写真をグループ分けしてくれる。だから、ダーッと写真をつっこんでおけば、息子の写真だけを見ることができたりする。

その機能を使って息子の写真をスライドショーで見てたら、嫁のお母さんの写真が1枚だけ紛れ込んできた。おうっ! ってなった。いや全然いいんだけど、いつもお世話になっておりますし、全然出てきてくださって良いんですけど、今こっちは息子息子って感じでスライドショー見てるから。おばあちゃんのよそ行きのキリッとした写真がスッて入ってきたので、おうっ! ってなった。ガス式の椅子がプシュー! ってなった。

Googleが、息子とおばあちゃんを間違えた。

ときに、この顔判定は若干厳しめ側にチューニングされてて、例えば、結婚式のときの嫁の顔と、家でメロディアスなやかんの真似をしている嫁の顔は、別人と判定する。まあ、こういうときは厳しめに判定するのは正解だと思う。最初に別人と判定して、あとから「こいつとこいつは同一人物」って統合する作業のほうが、一緒くたになったものから別人の写真を1つ1つ救い出す作業より簡単だからね。
で、その、厳しい判定をかいくぐってですよ、キリッとしたおばあちゃんがスルリと入り込んできたのはすごい。よっぽど似ていないといけない。

あと、逆に、「おばあちゃんと判定された写真一覧」のほうを見てみたら、息子が2枚紛れ込んでいた。息子におばあちゃんタグがついてた。そこまで似てるのか。機械の考えてることは分からん! ワシはもうついていけんよ! 田舎でカブを作って暮らすよ! 田舎 カブ 初心者 で検索。

まあでもまじめな話、多分こういう顔判定のやつってさ、眉毛と目の距離とか、顔に対する目の大きさとか、なんだろ、そういう特徴的な数値を使って出してるんでしょ。ということは、おばあちゃんと息子はほんとに顔のつくりが似てるんだろうなー。

我々人間は、目が似てるだけでなんか9割似てるような感じがする。一方で、機械の顔判定は、淡々と数値を比較して割り出す。どっちが信用できるって、こっちのほうが信用できる。

ということは、見た目が全然似てなくても、実は似てるなんてことがあるかもしれない。
例えばぜんっぜん佐々木希とかけ離れている人が「佐々木希に数値的に似てます」みたいなことがウッカリ成り立ったりする。今まで芸能人に似てるなんて言われたこと無かった人にも、まんべんなくチャンスが来る。

そういう数値的な近さをはかるのだったら、顔じゃなくても、例えば1ヶ月の体温の変化が嵐の桜井君そっくりとか、おしっこ行った回数がGacktと一緒とかそういう感じもアリかもしれない。今後記録されるものが増えていけば、そういう近さも計れる。
データが増えれば増えるほど、どこかしらで、誰かと似ているんだと思う。そうなってくると、もう、「似てる」って何だろね、という話になってくる。

ちなみに、うちの子はうんちの回数がかなりの頻度で俺と一緒です。内蔵系は俺に似ているのかもしれない。








2012-07-30   思考  
いやー怖いなーと思ったことがありまして。

あのー、先日、息子の写真を撮ってもらいに写真館へ行ったんです。
ここがまあ、なんというか、自然な服で自然な感じでものすごく良い写真を撮ってくれる。遊んでる感じとか、棚に腰掛けたのとか、カメラマンが数時間張り付いてくれる。あー、写真集みたいな。写真集みたいなのができる。

あの、なんというか、我々の、我々おのぼりさんの発想としては、写真館って、タキシードとか和服みたいの着て真正面からパシャリ、みたいな印象がある。で、子供用だと、着るものが着ぐるみとかになるだけで、結局は真正面からの構図でパシャリ、みたいな。
事実、有名な系列の子供用写真館に行ったら、そんな感じだったんです。しかも俺、「写真館はタキシードだろ」という発想があるものですから、タキシード選んじゃった。子供に着せるレンタル衣装、タキシード選んじゃった。いろいろあったのに。かろうじて嫁が蜂を選んだので、蜂も撮れたけど。良かったー。

全然関係ない話ですけど、嫁のお姉ちゃんのとこにも同じくらいの子供が居て、お姉ちゃんも蜂を選んだそうです。あるんだろうね。蜂が良いという、共通の発想の元が、あの姉妹にはあるんだろうね。なんだろ、蜂に対する良い感情って。学校帰りに蜂に蜂蜜分けてもらったこととかあるのかな。俺は、自分の記憶を蜂で検索すると負の感情しかない。検索語候補に「蜂 死んでほしい」「蜂 怖い」とかが出る。1番目の記憶は、庭にスズメバチが巣を作って家族一丸となって駆除したみたいなやつ。2番目は子供の頃清里に遊びに行ったときに背中に蜂が入り込んだこと。俺もギャーだし、蜂も多分ギャーだよね。誰も得してないからほんとやめてほしい。

蜂はどうでもいいわ。写真館ね。そんな思いがありましたので、その、嫁がどっかから情報仕入れてきて予約した写真館も、俺はこう、まあ、ぶっちゃけなめてた。

それがこう、えー! 売ってるやつみたいだなあ! みたいな写真を撮ってくれたもんですから、うひゃーってなって。これすっごい良いよなーって。
で、誰かに言いたい言いたいってなってたんですけど、この前、いまのオフィスに同居してる人と外歩いてて、その話をしたんですよ。「子供の写真撮ってもらいに行ってきたんですよー」って。その人も子供居るので、まあ、話題にしてもいいかなと思って。

そしたら、「こういうのですか?」って。
そこがちょうどカメラ屋の前で、2階が写真館、って書いてある。交通量の多い道路に向かって、七五三の女の子の真正面からの写真、ザ・七五三っていう感じの写真がでっかい看板になって掲げられている。それを指さして「こういうのですか?」って。

「違う違う、こういうのじゃないんです! 僕も写真館ってこういうのだと思ってたけど、すっごい良かったんですよー!」みたいな感じでね、ノリノリで話をしたんですけど。

それが1ヶ月かそこらくらい前ですかね。

で、今週。そのカメラ屋の前通ったら、業者が看板の張り替え作業してるんです。
やっぱり七五三風の写真だったんですけど、女の子がさ、和服で、床に寝そべって、ほおづえついて、斜め向いてるの。あれー! 崩してきたねー!
はあ、ここってこういう写真も撮れるんだなあ、と思いつつ、えーなんかものすごく怖い。俺ちょっと前に大はしゃぎで写真館の前で「こういうのじゃない!」って喋ってたなあー。俺かなー。いやー駐車場があるような大きめのカメラ屋なので、店内には聞こえてないと思うんだけど。でも、俺もうここ2年くらい通ってて、看板は古来ずーっとあった。なんでこのタイミングで変えるの?
俺に「こういうのじゃない」って言われた日の夜にクソー! って決意して写真撮って看板発注かけて取り替えた、みたいなスケジュールがすごく現実的に見える。こういうのほんと心苦しい。ほんとすいません。俺かなー。

ということで、最近はなんとなくカメラ屋の前を通らないようにしてるのですが、なんか駅まですっごい近い道を見つけた。2年通ってるのに。あとなぜかそこだけすっごい田舎。畑とかある。タイムスリップしたみたい。果汁のように溢れる蝉の声。そこをワーイ! って毎日通ってる。夏ですね。





2007-08-31   思考  
 学生時代、恐山へ行ったんですけど。

 あのー、まあ、あれですわ。恐山と言えば、なんだ、その、地獄に近いだことの、霊が集まる場所だことの言われるわけですが、あの、学生時代最後の夏休みですわ。東北六県を制覇しようぜ! ってことに急になって、友達と車で行ったんです。
 で、そう青森県は恐山。山中に湖があるんですよ。その湖っていうのもなんとも不気味な静けさと言うか、ほんと、生物の居る感じがまったく無い、不思議な湖でね。

 でもまあ、せっかく来たんだし、写真でも撮ろうかと、タイマーセットして友達と写真を撮ろうとしたんですけど、あの、そこに蜂がブーンて飛んできて。なんつーか、それが、死ぬ感じの蜂で。うわあ! って車の中に戻ったわけです。
 で、数分して、もう行っただろう、ってな感じで、またカメラのタイマーをセットしていると、また蜂が寄ってきて、うわあ! って車の中に戻って。

 そしたら、友達が言うんです。
「これさあ、写真を撮らせないようにしてるんじゃない?」

 またー! そういうこと言ってー! もう、強引に撮ってしまえ! ってなことで、タイマー使わずに、外へ出てこちらへカメラを向けてパシャリと撮ったわけですが。

 おもっくそ、映ったね。おもっくそ。なんだろ、右半分に、もやみたいなのが。

 で、俺、思わず、ピッて消しちゃった。デジカメだったから。ピッで消える心霊写真。

 デジタルっていいよね。ピッで無かったことにできる。
 でも、本当に正式に供養ってなったらどうするんだろう。SDカードを供養すんのかな。SDカードにお経を唱えるのかな。容量で値段違ったりするのかな。それはそれで非常にやってみたい。
 

 話ぜんぜん変わるんですけど、先週富士山登ってきたんですわ。

 あれ、登りは普通なんだけど、下りがきつい。ずーーーーっとなだらかなジグザグ道。1ジグザグで10〜20分くらい。それが、結局どのくらいだろう。数十回あったのかな。いつ終わるのかもわからず、1ジグザグ降りても景色はまったく変わらず。ずっと同じ道を歩いてるみたいで。俺あれだもん。富士山バグったかと思ったもん。

 それはいいんだけど、途中で、「わー疲れたー」って道の上で仰向けに寝転がったとき、あのー、UFO居た。でまあ、周りのみんなも見てるんですけど、あの、ホントにUFO見たとき、「UFO!UFO!」って空気にはならないですよ。ならないですわ。「あーあ、見ちゃった」みたいな。「あーあ」って言ってました。分かるかなあ。なんかめんどくさいじゃないですか。別に、これを下山したあと誰かに言ったところで信用されるわけもなく。変なものを背負い込んでしまったような、なんかこう。

 下山してからも、誰にも言ってない。UFOなんか見てない。めんどくさいし。見てません。5機も見てません。




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