2007-08-13   思考  
 東本願寺には、「毛綱」という、人間の毛髪で編んだ綱があるという。

 明治時代、寺の再建工事のために作ったものらしい。当時、工事には麻の綱を使っていたんだけど、強度が足りなかったため、急遽約8万人の信者の頭髪で綱が編まれた、と。長さは3千メートルあるとか。
 総本山の再建のため、「使ってください!」と頭髪を差し出す。信心の結晶が、この綱なのだ。

 きのう京都行ってきたんだけど、東本願寺が、工事中だった。毛綱、使ってるのかな。

 このご時勢、もう毛綱なんて使わなくても、なんか強力な素材で編んだワイヤーや重機があるだろう。でも、なんか、あれじゃないですか。8万人の信者の善意の綱を、使わないっていうのも、なんか、悪いじゃないですか。せっかくだし……使う? みたいな感じで、未だに使っているような気もしないでもない。

 ちなみに工事は2010年までかかるそうです。これは、多分使ってる。

 まあ、というか、既に100年の時を超えた、人間の毛髪を編みこんだもの。そろそろ妖怪化して意思を持って自由に動けるようになっている気がする。意外と役に立つかもしれない。重いもの運んでくれたり。あとはなんか、わあ、角材が上から落ちてきた危ない! みたいなときに、フワッと何かしてくれたり。

 休日には自慢の手料理をふるまってくれる。しかも旨い。たまに毛が入ってるけど。





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