2011-06-07   思考  
郵便が不安。

郵便って、50円とか80円とかでどこにも届いちゃうからとんでもなく便利なんだけど、なんつーか、果たしてどのくらいの確率で届いてるんだろう、みたいな不安をいつも持ってる。いや、まあ、今まで届かなかったことは一度も無いんだけど。

いやね、あのー、今って、郵便を使う回数って確実に減ってる。いろんなものをわりとメールで済ませちゃってる。一方で、保険とか銀行とか税務とか行政とかの超重要書類だけが未だに郵便だったりする。結果、いつのまにか郵便が俺の重要情報だけを扱うインフラになってる、という事実。
そうなったとき、果たしてヤツはそれを受け入れるだけの懐を持ってるのだろうか。
500円出すから桐の箱に入れて確実に届けて欲しい、と思うことがある。区役所くらいだったら自分で届けに行く。

何よりもまずポストが不安。
超重要書類をあの中に入れて大丈夫なのか。

1)そもそもそのポストは本物か。誰かの贋作ではないか
2)局員さんはちゃんと取りに来てくれるのか
3)うっかり局員さんが袋を出すときにポロッ、フワ〜みたいなことにならないのか
4)金額の不足があったりしないだろうか

ポストに入れるだけで、これだけ心配事が増える。
少なくとも郵便局に直接行けば上記4つの心配は無くなるので、普段は成功確率を上げるために郵便局へ足を運んでいる。
でも先日、まあ、どうしても郵便局へ行く時間がなかったので、オフィス近くのポストに出すことにした。

心配である。このポストが本物か心配である。
こんなの誰でもそれっぽいの置けますからね。ここに俺の実印つきの個人情報を託して大丈夫なのか。

まず、外観を眺める。10万円貯まるでっかい貯金箱なのではないか、などを確かめる。
軽くポンポンと叩いてみる。そのあと、あたりを見まわし、支柱に軽く蹴りを入れる。倒れない。よし。

回収の時刻を見る。15:00。あー、えー! 15:00かー!
15:00とかメルヘンな時刻は、子供の工作である可能性が高いのだ。ものすごく怪しい。
どうなんだろー。ものすごく怪しいわー。このポスト信用ならないわー。

いや出したんだけど。数日後ちゃんと返事が来たので、多分本物だったんだけど。

まあそれはいいんだけど、話を戻すと、重要書類を投函するたびに、「これが届かなかったらどうしよう」という不安が襲うのは事実。
で、なぜ不安なのか、を考えたんだけど、奴の実力をよく知らないからだ。
どのくらい「届かない」のか。その情報が無いから、必要以上に不安になる。

どっかに出てるんだろうか。ちょっと探したけど見つからなかった。
ここによれば、エラー率は2004年で0.0015% だそうです。ホントなら思ってたよりめちゃくちゃ少ない! でも、バイトとかの手も入るシステムで、このエラー率は無理だと思うんだけどなあ。なんとなく。
ここの回答によると1〜3%とある。それは多すぎな気がする。年賀状100枚書いたら1〜3枚届いてないってことでしょ。それはさすがに無いような気はする。や、もしそうだとしたら、やっぱり重要書類に普通郵便を使っちゃダメってことになる。

ホントの郵便のエラー率を知りたい。

エラー率って、別にネガティブな言葉じゃない。
きょうび、エラーのないサービスは無いことは、もうみんな知ってるんじゃない? 逆に、エラーに気を配りすぎて無駄な経費増やしてサービスの値段をあげないでくれとか、そのくらいフラットに構えているよ。我々は。

エラー率の公表、サーバー会社とかではわりと普通ですかね。稼働率99.99%(1年間で50分くらい停止するかもだけどごめんねー、という意味)とかを普通に公表してる。
サーバーとかウェブサイトって「繋がらないことがある」というのが体感も含めて周知の事実としてあるので、受入れられやすいのかもしれない。
パソコンの初期不良率なんかも、メーカーごと公表されてたりしますね。いまだと大体1%くらい? 100台に1台壊れてる。ちょっと多めに見えるけど、部品の数だけ確率はあがってくので、こんなもんなんじゃないの。知らないけど。
郵便もエラー率の公表、胸を張ってやって良いと思うんだよなー。「エラーをゼロにしろ!」とか言う困ったクレーマーには、「自分で届けろ! ばか!」と言い放っていいと思う。

もっと言えば、エラー率に準じた段階的なサービスが欲しい。

例えば、
・50円で全国に郵便が届くワイワイコース、エラー率0.05%
・1000円で超確実に郵便が届くしっかりコース エラー率0.0001%
・50000円で必ず届くニンニンコース エラー率0.0000001%
・5円で届くかもしれないドキドキコース エラー率12%

みたいな。

ワイワイコースは、いつもの50円のやつ。郵便局員さんが平和に届ける。

しっかりコースをお願いすると、奥からなんかビシィーッとしたスーツの人がやってきて、てきぱきとジュラルミンケースに郵便物を詰めていく。そのまま颯爽と空港へ向かう。

ニンニンコースは、書状を10通用意する必要がある。それを10名の忍者が懐に入れ、四方八方に散っていく。
10人全員殺されない限り、相手に届く。忍者は、クロネコや飛脚の攻撃をかいくぐって命がけで手紙を届ける。

一方、ドキドキコースのほうは、局員に渡した瞬間「てぇーい!」って後ろのカゴにノールックで放り投げられる。入らなかったら、そこで試合終了である。誰も拾わないので、ばたばた走る局員の足跡とかが封筒にガンガン付いていく。我々は、窓口のこっち側からそれを見つめることしかできない。

運良くカゴに入ったドキドキコースの郵便物は、一旦袋にまとめられる。良く訓練されたヤギがそれを背負い、手紙を食べながら目的地を目指す。運搬物自体がガソリンなので、コストがかからない。これが安い所以である。

袋の底のほうにあると食べられる確率が減るので、「朝出すと食べられない」「いや、一旦カゴをひっくり返して袋に詰めるので郵便局が閉まるギリギリに出したほうが良い」とかそういうテクみたいなのもインターネットで議論される。

離島宛ての手紙は、殆ど食べ尽くされる。毎回、空っぽの袋をかついだガリガリのヤギが到着する。


何の話でしたっけ。

そう。郵便のエラー率を知りたい。で、0.01%とか納得出来る値ならば、俺はもっと安心して使う。
あと、偽ポストの確率も知りたい。絶対あるでしょ。15:00とか絶対ウソでしょ。その時間は局員さんも局でおやつ食べてるでしょ。









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